走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

驚かされた会議

2021年09月27日 | 仕事
職場のメールで知らない人からメールをもらう。それも会議の知らせ。会議の内容を読んでも略語が沢山使われていて何の事かさっぱりわからなかった。返事も出さずに放っておいた。

で、当日15分前のベルがなる。いったい何なんだ?と。ちょうど患者もいないしと、招待者の名前を見ると、んん?NPリードの名前が二人、それにメンタルヘルス系のNPが私の他に2人。他の人たちは知らない。

って、ことはメンタルヘルス系の何か?臨床が忙しくて、って言い訳も出来ないから参加するか?としぶしぶオンライン会議へ入室。

やっぱり知らない人ばかり。それに私以外NPは誰もいない、、、場所違いかな?と思いながら一応会議を招集した人の話を聞き、ようやくその意図がわかった。どうも一番参加して欲しかったNPは私だと知った。なにせアウトリーチと呼ばれる活動をしているのは私だけだから。で、この会議は私の働く保健機構のトップの人たちで、新しいプロジェクトチームだったのだ。

私がしている仕事内容を保健機構全都市で始めるため。それもNPだけではなくソーシャルワーカーやカウンセラーや看護師やらとチームで行い、そしてプライマリーケアクリニックとタグを組んで、、、と大掛かりなプロジェクト。

質問攻めにあった。お金を動かせる人たちだから、人員や時間や効率や割合など、細かいことにわたった。で、それらにちゃんと答えれるのはコツコツ集めているデータのおかげ。エクセルを引き出して対応。対象人口の特徴や対策、コツなどの経験談も参考になると言ってもらった。だってこの人たちにとってホームレスの人は全くの経験外の未開の話だから。中には私の良い噂はあちこちから聞いていて、今日ようやく会えた!とか保健機構の役員だからではなく、一人の人間として脱帽します!とか。あらま、私の仕事がそんなに広く行き渡っているとは、、、やはり報告書を提出していると自分の活動結果は自然と広がるのだ、と改めて感じた。そしてこんな不意に振られても明確に話せるのは、自分の対象者である人口層を文献と統計と経験で理解し、ビジョンを持っているから。すごいじゃん!と自分を褒めることにした。

日本のAPNのみなさん。何度も書いていますが、患者を主語にしたビジョンを持っていますか?

追伸
この話を相方にしたら、なぜメールをもらった時点でその人が誰であるか調べないの?とアホ扱いされた。確かにそうだ。カーソルを当てるだけで肩書きや所属が出てくるのに、それすらもしようとしない私はアホかも。前にも同じこと言われたっけ、、、、。そして穴を開けなくて良かった、、、。オペレーションディレクターかNPリードが推薦してくれていたはず。その面に泥を塗るところだった。危ない、危ない。やっぱりラッキー美加ちゃんでした〜

冒頭写真: スキー場は雪があるかないかでずいぶん変わる。


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