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美里町の探検日記GP

津市美里町(旧美里村)に住んでいるコレクターです。コレクション自慢(?)のほか、津のこと、美里のことも書いていきます。

八雲神社(河芸町一色)~ざるやぶり神事の神社

2014-06-29 21:15:07 | 津のこと


津市河芸町一色、近鉄線の東側の集落内にあります、
八雲神社です。



こちらは津市無形民俗文化財の「ざるやぶり神事」が行われる神社として有名です。

「ざるやぶり神事」は八雲神社の夏の恒例の祭礼で、
毎年7月15日の夜、褌姿の青年70~80名が「ざる」を奪い合う、荒々しい神事です。

室町中期、戦いに敗れてこの一色の浜に流れ着いた三井治郎衛門高次の一族が、
空腹のあまり、民家に侵入し食べ物を漁っていたところ、
家人に見つかって、食べていたザルを奪い合った、という故事にちなみ
400年の歴史があると言われています。

神事に使われるザルの直径は90cm、
「練り」と呼ばれるもみ合いを3回行った後、
勇壮にザルを破って、破片を奪い合います。
ザルの破片は、持ち帰ると歯痛に効くそうです。



この一色地区は、昔から水が美味しいことで有名で、
最盛期には3軒の造り酒屋がありましたが、現在は「小川本家」のみとなっています。
町内の中条製菓では、ざるやぶり神事にちなんだ「ざる最中」が販売されています。



ところで、津市河芸町には「八雲神社」が3つあります。
この項の一色の八雲神社のほか、中別保と赤部にも「八雲神社」があります。

八雲神社は、元々は「牛頭天王社」と呼ばれる神社だったそうですが、
明治の神仏分離によって、現在の名前になったそうです。

ちなみに、
7月の「やぶねり」という神事で有名な津市白塚町の神社も「八雲神社」です。

ファミリーマート津河芸町中別保店、3/20オープン

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