curtain call ~拈華微笑~

≪東日本大震災後、日常と非日常が交錯するいま・・・書作品と共に日常を語る≫

遵・・・≪集字聖教序≫の中から

2011-05-30 00:18:43 | 日記
VOL.1016


                


こんばんは、みなさん。


今宵の書道作品は、王義之の集字聖教序臨書作品の中から、“遵”という一文字に焦点を当ててみました。

この法帖は、古来から行書入門の手本として高名ですが、王義之の真跡から集字して刻した天下の名碑であります。

因みに真跡は現存しておりません。


遵は、じゅん・しゅん、またはしたがうとも読みますね。

したがう、道筋を外れない。規則に従うなど・・・


規則があるという事は、罰則というものも存在する。

なぁ~~~だ、ダメと言っておきながら・・・なんのお咎めもないなんて~~~

なら、破るよねーーー規則。

そんなら、最初から言わないでくれる?

・・・

このような“きまり”になっておりますって。



ヨイショする方も方だけどね~~~

たぶん自覚がないんじゃね?




ちょっとさ

それを

法律に置き換えてみて、・・・

そう

法律というものがあるから、世の中の秩序が守られている。



ルールって大切だよね。




今夜もみなさんにお越し頂きましたね、いつもありがとうございますm(__)m

では、お休みなさい。

烟中・・・≪書≫

2011-05-28 09:39:44 | 日記
VOL.1015


                



おはようございます、みなさん。


今朝の書道作品は、いつものように私が書きました半切行草体作品の中からの、“烟中”という二文字抜粋でございます。

14文字中の書き出しから5,6文字目です。

故に、

渇筆の連綿となっております。

“中”の終筆は、前画の流れを受け紙面と筆との抵抗によりできたものです。

その時、これに屈するとかなり浮ついたものになってしまいます。

そうですね、

紙を切るような強い心持ちで、最後まで引き切る。

筆は、墨量を失うと委縮しようするので、敢えて力を込めます。

そして、流れに逆らわず筆の行きたいように、更に私が収めたい処へと運びます。

ただ、

紙面に対する墨量の加減も、見なければ雑な作品となってしまうので要注意です。

主に

こういう表現が主役級という事になると、私は解釈しています。

但し

あまりやり過ぎないように!と常々言われますけどね・・・・


烟=煙です。


よく「煙に巻く」って言うけど、大切な事はいつもそうなんだね。



福島のコ達へのインタビュー・・・

将来は、結婚できないかもしれない。

もし結婚できたとしても、子供はつくれない・・・


というような言葉が耳に入りました。



今日は雨降りですね。

できれば、その一粒にだってあたりたくない。


今朝もみなさんにお越し頂きました、・・・ありがとうございますm(__)m

では失礼致します。

春日野におしてる月の・・・≪仮名≫

2011-05-27 09:46:40 | 日記
VOL.1014



                



おはようございます、みなさん。


ニュースで、グラウンド上土埃の中マスクを付けて懸命に部活をする福島の子供達を見て、なんとも言えない感情がよぎりました。

先には、中総体や高総体を控えているものね。


では今朝の書道作品は、いつものように私が書きましたある仮名作品の中から、この言葉に焦点をあててみました。

漢字と違い、仮名は我が国日本で生まれた文字ですね。

この事については、ブログを開始した当初に説明しております。


それで、今回・・・


“春日野二おしてる月の”と書いております。“に”を“二”と表現しております。

ですから、今ご覧頂いているものは字をおって行けば、なんとなく読めると思います。

筆の様子がわかるように、このようにアレンジしてみました。


仮名には、使用が許される変体仮名というものがあるのです。

その他に元来の漢字も存在する訳で、中々読み切れるものではありません。

筆者のみ知る。・・・でございます。


では、どういう見方をすればよいのか・・・

私の場合、簡単に言えば仮名書作品の細身でありながら、切れそうで切れない“流れ”が好きです。つまり息の長い表現という事になるでしょか・・・・

ま、他にも色々な見方がございますが、それはこれからまた少しづつここに書いていきたいと思います。


話は戻りますが、

「すっげぇ、疲れた~~~」とよく耳にします。

体を、東日本大震災前のコンディションに戻すのがとても、大変だとの事。

前は、これくらいへっちゃら!と言ってた事がなかなかできない・・・

部活、一か月以上できなかったからね。


ある学校では、体育館がご遺体安置所になっていた為、館内がお線香の匂いと・・・他の様々の匂い・・・

それが抜け切れず、他校に赴き練習試合をする事が続いたと聞きました。


今年の高総体は、ある一部の種目を除いてほとんどが支部総体なしの県総体なんです。

ほら、

例年会場となっている所が、無くなってしまった所があるからね。


今朝もみなさんに、お越し頂きました。

いつもありがとうございますm(__)m


コメントを頂きました翔子さんには、お返事をしております。

遅くなってしまいましたね^_^;いつもありがとうございますm(__)m



では、失礼致します。

能・・・≪集字聖教序≫の中から

2011-05-26 09:34:36 | 日記
VOL.1013



                


おはようございます、みなさん。



ではご覧頂いております今朝の書道作品は、集字聖教序臨書作品の中からの一文字抜粋でございます。

前記事の創作作品と違い、臨書は原帖をよ~く観察し、特徴を把握し、それを自分の中に取り入れ、表現していく事が重要かと思います。

私としては

とにかく、様々な古典からその筆法や表現力などを学び、やがては自然に自分の書道作品の骨子になっていくという事が理想です。


“能”とは、能力・才能。ききめ・効能。能楽。・・・など。


子供達は、未来にあらゆる可能性を秘めているよね。

その子供達が、将来大人である私達より先に人生を終える事があってはならない。

そうなったら、この日本を受け継ぐものがいなくなってしまうよね。

いったい、誰が責任をとってくれるんだろう・・・


今朝も小倉智昭さんの『とくダネ!』を見てたんだけどね。

“放射線からの疎開”、放射能汚染の今必要な事って何なんでしょう。

私も前々から、そう思ってたんですよ。

とにかく、子供達を放射能から守らなければ・・・

それは、個々でもできるかもしれませんが、難しい事。

国民の安全は誰が守ってくれるんだろう・・・

その主導権を握っているものって・・・

今回の東日本大震災後、沢山の課題が山積み。


日本政府って何?って思ってしまうよね。


みなさんは、どう考えます?


今朝もみなさんにお越し頂きましたね、ありがとうございますm(__)m


では失礼致します。

桃花春晝霞千樹。 暖日東風錦一川。・・・≪書道作品≫

2011-05-25 23:54:24 | 日記
VOL.1012


                


こんばんは、みなさん。

りんごをね、買いたかったんだけど・・・

もう店が閉まってました。

えっ、震災前は夜中の12時まで・・・だったか、夜10時までやってたんだけどね~~~

あぁ、りんご・・・

けっこうね、車や徒歩で来た人も後から後からいたんだけどね~~~

買えない。

あぁ、りんご・・・無し。



そういえば、今朝の小倉智昭さんの『とくダネ!』で、被災地のものを装った詐欺行為が横行しているとの事。

その中に、りんごの販売業者もありました。

そうそう、何年か前にもあったんですよ、りんごの訪問販売でね。

買ってくれそうもないとなると、散々悪態をついて最後には「このくそババぁ!」って捨てゼリフ。

ん?

生徒のおばあちゃんがね、そう言われたんだって。

後は

車から聞こえてくる声は、とても好感のもてる若い男性の声だったのに、販売に来た人はこわもてのおじさんだったんだって。

他にも、この震災に乗じての詐欺行為や悪行がけっこうあるんですよ。

みなさんも、どうぞお気を付け下さいね。



では今宵の書道作品は、行草体の半切作品でございます。

作品とするには、まず題材が必要だよね。

そして

五體字類で、必ず調べます。

そこから、文字を組み立てていきます。

そ、

机上で、何度も構成を繰り返していく訳ね。

その時に、どこに墨継ぎを持って来るか?

大中小、並びに縦長横広などの配置も考えて行きます。

そこで

見せ場、いわゆる主役。更に脇役が決まって来る。

一番重要な事は、誤字にならないという事と、脱字です。

何度も変化して行く過程で、そういう事が生じて来ます。

以上、私の所感です。


今回の題材は、

「桃花春晝霞千樹 暖日東風錦一川」・・・≪鄭 守仁≫

“千樹の桃は霞なして花咲き昼静かに、一川の水は花影をひたして錦浪暖かに東風に吹かれている。”

と、読んで頂きたいと思います。


これは、以前各ブロックごとにご覧頂きましたね。

以上、私の所感から生まれた書作品でございます。

いかがでしたでしょうか?


今夜もみなさんに、お目にかかれましたね。

いつもありがとうございますm(__)m

ではおやすみなさい。