紅葉の京都を訪れてみた。

「京都って旅行で行った記憶があまりないのよ」と言う私の言葉に、「修学旅行以来の京都、行ってみたいね。できれば紅葉の時期に」と返したMS兄さん。それはまだ部屋に置いたチョコレートが、昼間の気温でとろとろに溶けてしまうくらい暑かった夏頃に、交わされた会話だった。

それから予定を具体化させようとしても、紅葉の遅れが報道されたことと、また旅行に同行するもう一人の友人IZUの仕事の予定がはっきりしなかったことで、旅行の日取りさえもなかなか決めることが出来ずにいた。

今月に入り、私の仕事も忙しくなってきた。
MS兄とIZUのメンバーでの旅行では、私が滞在先を決めるなどの幹事を担うことが多かったけど、会社に泊まりこむは風邪をひくは足を怪我するはで、とてもではないけど行動がとりにくくなった。そこで2人に「後は頼む・・・」とメールして、これからのメールのやり取りはccで届く内容に茶々を入れる役にさせてもらうことにした。

んが。
旅行予定日を決めてからいっこうに話がススんでいない。

それどころか、「今回の宿はどこ？」と私に聞くMS兄。「あの件だけどさ～」とMS兄の意見と正反対の意見に基づいて行動をしようとするIZU。

旅行予定日まで1週間をきり、私は客先の忘年会に出席しなくてはならなくなった（実は本日までに既に3回の忘年会に出席しまシタ。今年は例年になく早いなぁ）。
その日は仕事を早めに切り上げるため、忘年会会場に向かうまでにちょっと寄り道をして、宿があるかどうか聞いてみることにした。IZUから「新幹線のチケットと宿がセットになってるやつ、探してよ」と言われていたので、そんなプランを出してる旅行会社を巡る。

ところが。

「トップシーズンですからねぇ・・・」
聞いて回ったところ、全滅。セットになっていないプランでもいいと言っても、ホテルが不便な場所にあったりして、なかなか上手くいかない。
そんなときに私が動いてると知ったMS兄より「俺はツアーの代金が、安くても高くても文句は言わないぞ、よろしくなぁ」というのんきなメールが届いた。

実は3人の中でもっとも自分の時間が取れるこの人・・・。
ちょっとカッチーーーンとする。その言葉にウソ偽りはないな！

旅行会社の人が出してきた宿+新幹線のチケットのプランで、私とIZUは同じホテルの同じ部屋でそこそこお値段の物が見付かった。だが同じホテルでMS兄のために、一人部屋を予約しようとしたら、相当デラックスな部屋になってしまうと言う。私はMS兄に電話をした。

「兄さん、ホテルが見付かったよ♪」
「そうかー。悪いなぁ・・・忙しいのに」
「（マッタクだよ）　ところで、高くても構わないって言ったよね？」
「んん・・・どのくらいだぁ？」
「兄さんお一人の宿泊代。1泊で、アバウト、7万円！！」
「な、ななまん～～～？？？？！！！」
「あ、私、そろそろ忘年会に行かなきゃ。じゃあ、ここに決めて良い？」
「待てぃ、みお。まずは落ち着け。分かった、宿は俺に任せろ」

と言うことでお役ゴメンになった私は、そのまま忘年会会場へ。
ホテルは「安くても高くても大丈夫」なんて言ってるやつに選ばせるのは危険だと、IZUに選んでもらうことにし、土地勘がある彼女の選択により場所も値段もまずまずのホテルに落ち着いた。

探せばギリギリでも意外とあるものだなぁ・・・。

この旅行の模様は、カメラマンに徹してくれたMIZU兄より写真をもらったら、「旅行記」というカテゴリーを新設してupする予定・・・。