マニアック注意！

前々回の記事で話題にした「ルガー P08」実は私が二番目に好きな自動拳銃です。
（一番好きなのはブローニング・ハイパワーことFNHPなのです）

何故好きなのか？
拳銃が何をするものなのか、何の為に存在しているのかは置いておいて
純粋に「動作させる為のメカニズム」に惹かれるのです。

特にこのP08は自動拳銃の草分けとも言える物であり、なおかつその動作機構は唯一無二です。
（似たような意味で日本陸軍の九四式自動拳銃も面白いと思っています）

今回はモデルガンを資料に、2回に分けてその構造と機構に迫って見たいと思います。
今回は「構造編」としてフィールドストリッピング（工具を使わない分解）の手順を紹介します。

全体像
ルガーP08アーティラリー（砲兵）モデル。
銃身長8インチの「ランゲラウフ」（長銃身の意）です。
これはマルシン社製モデルガンで、表面は22金メッキと言うディスプレイ専用モデルです。
もちろんBB弾の発射は出来ませんし、キャップ火薬で遊んだりも出来ません。

P08の歴史や派生モデルを書いて行くとエライ事になるので割愛します。
知りたい方は独自にお調べ下さい。
では、フィールドストリッピングを開始しましょう。


グリップ側面のマガジンキャッチボタンを押し、マガジンを抜きます。
この時、実銃なら薬室に残弾が無い事も確認します。


本体フレームを保持し、銃身を押して後退させます（リコイル状態）
この状態でトリガーガード前方のテイクダウンラッチを90度回します。


シアーカバーを取り外し、銃身を前方に引き出します。
上下逆さまにして引き出すと、スプリングに掛かるフックが外れ完全に引き抜く事が出来ます。


機関部後端のヒンジピンを抜き、機関部を後ろに抜き出します。
抜き取った機関部の下に見える棒状の部品はエキストラクター（排莢用の金具）です。


フィールドストリッピング完了です。
工具を使わずにここまで分解出来ます。
通常の清掃・給油の為ならこの程度の分解で充分です。
これ以上の分解にはドライバー等の工具が必要となります。

次回は動作の機構を紹介します。