みなまのブログ

短歌、日常、思いつきなど
塔短歌会所属

塔8月号掲載

2018-08-11 20:53:16 | 短歌
8月号はお盆、全国大会の影響で毎年届くのが早いのだとか。
今月は永田和宏さんの選でした。
後半の鍵の外です。ありがとうございました。


外がわの赤き花びら残しつつ崩れ落ちたり英国のばら

冷凍のたらこを解きパスタ和える一腹ぶんをひとりで食べる

フラスコにネルより落ちるコーヒーの嵩でその日が決まってしまう

孕み蝶飛び去りゆくを見届けてネーブルの木の卵をはずす

どの虫もとろうとすればおびゆるをラテックスゴムの手で捻りゆく

君がもし庭師であればそのシャツをぱんとはらます風になりたし

昨日さあ…嬰児の喃語に見とれたと言いかけたけど黙っておこう


以上7首。