みなまのブログ

短歌、日常、思いつきなど
塔短歌会所属

百葉集

2022-03-19 17:27:44 | 短歌
塔の三月号の百葉集に前述の詠草から一首選ばれていました

腹のうちに黒い皮膜を持つ魚(うお)は食うたひかりを洩らさぬという

たまたまTwitterで目にした深海魚の話を
ちょっとこわい昔話風に詠みました

あと、これは選からもれたのですが、提出した自分の記録として一首記しておきます

知らぬだろうViolet Chachkiの細腰を 歌に下品と評する人は

Violet Chachkiを詠んだ最初の一首だったらいいなぁ、なんて
ちょっと腹立ち紛れに詠んだので不出来なのがVioletに申し訳なかったけど
また詠みたい

塔 2022年3月号掲載

2022-03-18 15:18:33 | 短歌
行きます、と駆けつけてくれるひとのいてひとり暮らしも悪くはないな

もしかして餌付けしようとしてますか ふわふわのつくね食みつつきみは

歌集(ほん)届く吾を覚えていてくれてありがとう白き表紙を撫でる

組み立て式アイアンフェンス並べゆく空刺す黒き百合の紋章

隣人の開け放された窓が嫌 重いフェンスを支柱に結わえる

腹のうちに黒い皮膜をもつ魚(うお)は食うたひかりを洩らさぬという

梶原さい子選歌欄