みなまのブログ

短歌、日常、思いつきなど
塔短歌会所属

塔 2022年2月号掲載

2022-02-14 16:26:22 | 短歌
葉の少し残るのもあり朝顔の鉢の並びの通路を帰る

あの音はロータスエラン空色のきみの横顔はこぶ車体の

鎌あげて我を嚇しし蟷螂の今朝はのされているを拾いぬ

月橘にうみつけられし蝶の子はなべて育たず死ぬのだという

去年漬けし金木犀の酒つぎて今年の香り待つ月の夜


花山多佳子選歌欄