2004年アメリカ
お勧め度★★★★★
レイ・チャールズの自伝映画です。レビューでは「長すぎる」「ファンの人にはいいかも」と
ありましたが、ファンでなくても物語としてもとてもよく出来た作品だと思います。
レイというとジョージア州の黒人差別が最初に浮かびそうですが、当初レイは全く気にして
いなくて、レイのコンサート場に黒人が入れないと聞かされてやっと気が付いた、という場面
はなんとも暢気な人だこと、と笑ってしまいました。
(その後は積極的に運動に参加していくのですが)
その他にも当時の時代背景だとか、ドラッグだとか興味深い話は尽きないのですが、
なんといってもこの映画は"レイチャールズと彼を巡る女達"という点に尽きます。
目が見えなくても、貧乏でも、それほど器量よしではなくても、溢れる才能があれば人
は魅了されるのだな、と。
女達の中でぴか一だったのが、レイの母親です。レイの失明が確実だと分かったときから
レイが一人で生きていけるようにと、また、杖なしで歩けるようにと厳しく導きます。
目が見えない、父親がいない、兄弟もいない、貧乏で黒人 という現実に立ち向かえるように。
母親の指導の賜物で、レイは色々なものを背負っていても陽気で強(したた)か。
彼女の忍耐強さ、賢さ、優しさがこの映画を素晴らしいものにしているのでしょう。
物語の中での音楽の使い方が上手いのでサントラ盤が欲しくなりました。
お勧め度★★★★★
レイ・チャールズの自伝映画です。レビューでは「長すぎる」「ファンの人にはいいかも」と
ありましたが、ファンでなくても物語としてもとてもよく出来た作品だと思います。
レイというとジョージア州の黒人差別が最初に浮かびそうですが、当初レイは全く気にして
いなくて、レイのコンサート場に黒人が入れないと聞かされてやっと気が付いた、という場面
はなんとも暢気な人だこと、と笑ってしまいました。
(その後は積極的に運動に参加していくのですが)
その他にも当時の時代背景だとか、ドラッグだとか興味深い話は尽きないのですが、
なんといってもこの映画は"レイチャールズと彼を巡る女達"という点に尽きます。
目が見えなくても、貧乏でも、それほど器量よしではなくても、溢れる才能があれば人
は魅了されるのだな、と。
女達の中でぴか一だったのが、レイの母親です。レイの失明が確実だと分かったときから
レイが一人で生きていけるようにと、また、杖なしで歩けるようにと厳しく導きます。
目が見えない、父親がいない、兄弟もいない、貧乏で黒人 という現実に立ち向かえるように。
母親の指導の賜物で、レイは色々なものを背負っていても陽気で強(したた)か。
彼女の忍耐強さ、賢さ、優しさがこの映画を素晴らしいものにしているのでしょう。
物語の中での音楽の使い方が上手いのでサントラ盤が欲しくなりました。