公園の池も雨の中

陶磁器コレクション、千夜一夜物語、映画の話等

バセットハウンドのお手入れ

2007-04-12 20:52:51 | 
 バセットハウンドは色々な箇所が特殊な形をしている犬なので、お手入れ方法に関しては
「しわしわの部分を蒸しタオルで拭く」とか「お耳のお手入れを欠かさないように」とか、
きちんと説明書きがあります。

まさにその通りなのですが、本当は理解できていなかったことが多くて失敗の連続でした。
ちなみにうちのバセは、皺の少ない方なのでお手入れは簡単だと思います。

耳:
 市販のイヤークリーナーで洗浄します。その際に気をつけたいのが耳の裏にある薄い餃子の皮の
ような皮膚の下を洗うこと。右耳の絵です。

耳本体の上に薄皮が被っています。
私は3年半これの存在に気が付かず、皮膚の下が垢まみれでただれていました!これは普通の犬にもありますが、
薄くてぺっとりする皮膚ではないし、耳の形も違うのでこんなことにはなりません。

洗浄は、夏は週3回、それ以外の季節は週1回。様子をみて回数は変更します。
バセは低い位置で生活しているので、埃でも汚れます。洗浄液を使わなくても時々拭いてあげましょう。
バセの耳の穴は大きいので指が入ります。洗浄液を耳穴に満たした後、脱脂綿でぐりぐりできます。
バセにはオティクレンズを使っています。これ以外の製品を使うと、ノンアルコールだろうが、天然ハーブだろうが水ぶくれ出来るほどた
だれてしまいます。ちなみにもっとデリケートな雑種犬はどの薬品でも平気です。

咽喉:
 バセの匂いの元は概ねここです。やはりここもおざなりにしていたところでした。ダンチョウのような皮膚です。めくってお手入れします。
散歩から帰ったら、夏場はシャワーで流し、それ以外は濡れタオルでごしごし拭きます。

下唇の縁と下顎:
 ここも気が付きませんでした!
 生牡蠣のビラビラのようになっている皮膚をめくりながら丁寧に拭きます。
色素沈着してわかりづらいと思いますが、汚れが入り込んでいることも多いので気をつけてあげてください。

歯を磨く:
 うちでは歯ブラシの躾が出来なかったので、濡れたタオルで上の歯と歯茎を拭いています。
バセットハウンドは皮膚が垂れていますので、普通の犬よりも非常に早く歯石が溜まります。
歯肉炎を起こしやすいので、できれば歯磨きの習慣を!
無理な時はタオルで拭くだけでも口臭と歯肉炎はかなり防げます。

お臍の近くを清潔に:
 オスのみのトラブルかもしれません。お○ン○ンの先がお腹とあまり離れておらず、しかも地面に近い距離で
放出するので、跳ね返りが多いです。またお臍の辺りに直接かかっているようですので、散歩から帰ったら綺麗に
流してあげてください。被れ+悪臭の元になります。

他の部分はわりと分かり易いのでざっと。

目:瞼が下がっているためゴミが入りやすいので目やにが沢山でます。
 放って置かないで1日2回。散歩から帰ったら濡れタオルで顔を拭きます。

爪:
 ある程度の大きさで、それなりの距離を歩く犬ならオオカミ爪以外の爪が伸びることは余りないのですが、バセの爪は大きくて良く伸びます。月1回は切りましょう。

前足わきの下:
 こまめに乾かしてあげないと皮膚炎+色素沈着の元に。

耳:
 耳の穴ではなく耳自体です。夏は涎まみれになります。また、散歩の時に匂いを嗅ぎまわるので水溜り(何の水溜りかは訊かないで)に耳が浸かっています。
散歩から帰ったらシャワーです。

散歩から帰ったら2匹とも足、お腹、お尻、顔をシャワーで流してしまいます。
うちでは雑種犬が本当に皮膚が弱くて、病院通いが絶えません。シャワーで流すようにしてから随分良くなったのですが、
年をとってからは毎年換毛期になると瘡蓋だらけ。新陳代謝がうまくいっていないのか、死毛が残るとかぶれの原因に。
ブラッシングだけでは追いつかないので、生え変わる直前に毛刈りしないといけないようです。


2007-04-09 14:03:50 | Weblog
今年は気が付けば葉桜になっていて見頃を逃した感じ。
それでも大雨+風の日の翌朝に犬を連れて、落ちた桜の枝を広い集めて飾りました。
桜は、わりと枝を落とすので毎年の楽しみです。

そして毎年カメラに収めようと思いつつも、忘れてしまうのが池の辺の桜。
池の上に枝を延ばした大きな桜が横山大観の絵のように綺麗な場所があるのです。
水面を覆う桜の花びらの間からぽっかり顔を出す鯉の絵。

以前は西洋画が好きだったのですが、写実派→超現実派→印象派→日本画と好みが
移り、今では数人の西洋画家を除いて、興味は殆ど近代以前の日本画に移ってしまいました。
日本画は、かつて襖絵や屏風絵であったように、あくまで室内装飾の一部として調和す
るように描かれていて、作者の内面や感情の吐露とは無関係です。
それは芸術というよりも職人芸なのかもしれません。

近代以降の絵や彫刻を見るとき、精神面や政治的背景に注意が傾いてしまいます。
私はゴヤが好きですが、ゴヤの生き方が透けて見えるからゴヤの絵が好きなのであって、
純粋に絵に対する評価ではありません。
最近の日展がどうかはわかりませんが、日本画も油絵のようになってしまい、とても室内
装飾とは思えないものになってしまいました。

完璧な「美」は退屈なもので次なるものを求めたくなります。
科学や医学のように芸術や文学も常に進歩と変化を求められるようです。
オルセー美術館展では、絵画の近代化(ただ美しいものから内面の美へと移っていく過程)を上手く紹介していました。
しかし、そろそろ次の変化があってもいいのではないかと思っている私です。

じきに八重桜が見頃になります。
染井吉野は1本1本を楽しんで観ますが、八重桜は周囲の新緑と共に美しい。
朱塗りの箱に細工するなら、端が桃色かかった八重桜(枝付き)がいいですねえ。