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覚書あれこれ

かつて見た映画、かつてやったマイナーゲームなどの覚書と単発ラクガキなどなど

相思相愛夫婦

2008年09月09日 | こんな処にギリ神が!(小ネタ集)
引き続き『恋愛指南 アルス・アマトリア』話で恐縮です。

某C様にもお勧めしたとおり、アキレウスのアレっぷりが余すところなく書かれているこの本(ホントホント)、それ以外に、わたしにとってはヘクトール&アンドロマケーのトロイア夫妻関連のネタにも散々ときめきました。


先に書いた、アンドロマケーの長身をちょうどいいと言い切ったヘクトールの男前ッぷりもさることながら、アキレウスと並んでヘクトールも意外と床上手だったんだぜみたいな思わせぶりな記述や、アンドロマケの方も、あまりにヘクトールを愛していたために、彼の死後は誰に対しても心を打ち解けなかった、といった記述があって(確か第3章の女子に対するアドバイスの項で、「愛嬌は大事ですよ。アンドロマケーは旦那を愛していたあまり、彼の死後すっかり笑わない陰気な女になったんだよね。そんな女を抱きたい男なんてそういないって」というような内容のものがあった)

なんだよ、このラブラブ夫婦は!のろけとんのか、そうなんか、そうなんか?ああ!?

などと満面の笑みで生暖かく文面を眺めてしまいます。

ただ、「頽廃万歳☆」てな、不埒な目線で冗談半分に書かれた本なので(最初に良家の子女は読まんでよろしいとわざわざ但し書いてある。個人的に、当時としては考えられないくらい女性に対して対等な知性と快楽を認める部分はとてもいいと思うけど、偏りすぎだとは思う。全員が浮気を求めてるわけじゃないだろうし、真面目に妻を愛していて彼女一人でいいという夫もいるだろうから。いや、いて欲しい。女性の立場としては!夫としての見得から妻の浮気を責めるくらいなら、鷹揚に笑って許す方がスマートですが、本気で愛しているなら怒るべきだと思います。…うわお、アタシったら、夢見がち☆)、イタケ夫婦に関する言及が少ないのはちょっと寂しいですが。さすがのオウィ先生もペネロペイアには文句のつけようがなかったってことかしら。だと思えば納得(ペネロペイア、文句を付けさせるような隙は見せないぜ☆)。

付箋付き辞書

2008年09月05日 | こんな処にギリ神が!(小ネタ集)
ちょっと忘れたことがあったから高津先生の神話辞典を手に取ったんです。すると、なにか黄色い付箋がはってある。何かと思ってその箇所を見たら、当然というか案の定というか「オデュッセウス」の項目でした(分かり易すぎる、辞書を買った当時のわたし…)

調べたかったことを後回しにして、再度オデュッセウスの項を読むわたし。するとなんと最後のあたりで、

「イタリアの別伝では、オデュッセウスはアイネイアスと再会して和解、エトルリアの地に町を作ったことになってるんだぜ」

てな内容の衝撃の記述が。

そんな伝承があったんかー!

こんなビックリネタを読み飛ばしていたなんて自分を激しく問い詰めたい気分です…
オデュッセウスとアイネイアスかあ…。


男前ヘクトール(アルス・アマトリアより)

2008年08月29日 | こんな処にギリ神が!(小ネタ集)
オウィ先生の『恋愛指南(ARS AMATORIA)』の中で、女性の欠点をあげつらってはいけないよ、ということを先生が説いてらっしゃる箇所があるんですが、そこで例としてヘクトールが挙げられてたの。

「アンドロマケは誰が見ても普通の女性よりもはるかに背が高かったが、ヘクトルだけがほどよい背丈だと言ったのである。」(P90)

スミマセン、このたった一行にときめいてしまいました。なんて男前なのヘクトール…。

それに、背の高いアンドロマケがほどよいってことは、ヘクトール自身もおそらく背が高かったのだろうなとも推測でき、二重にときめきました。

しかし、この後にももう一回アンドロマケが背が高いってことが例に出してあったんだけど、……古代ローマ世界では、アンドロマケは長身の女性の代名詞だったのか…??

ヤン ・ ヴァン=デル=ロースト

2008年08月18日 | こんな処にギリ神が!(小ネタ集)
ほんとうに最近の吹奏楽業界では神々や神話エピソードの名前を曲のタイトルにつけるのが流行ってるのでしょうか。



最近お気に入りのローストも、そういったファンタジーな曲名が多いのですが、
(彼の作曲のなかに『マーキュリー』という行進曲があるのは知ってた)
今日は新たに『アルテミス』という曲があることを知ってしまいました。
聴いてみたら、『マーキュリー』と感じのよく似た(とはいえ、『マーキュリー』よりは若干メロディーラインが哀愁を帯びてる気がする)威勢のいい曲でした。なんでしょう、アルテミスのおてんば部分を前面に押し出した曲なのかしら…

レンズ名ヘクトール

2008年08月07日 | こんな処にギリ神が!(小ネタ集)
なんと、ライカのカメラのレンズの名前で

「ヘクトール」

というシリーズがあるらしいですね!
エルマーという先行レンズよりも明るいレンズを、という要望にこたえて考案された
レンズで、シャープな写りが特色なのだとか。

ちなみに、名前の由来は設計者のベレク氏の愛犬の名前から。
ベレク氏はもちろんトロイア戦争のあのヘクトールからとったんだろうけど、

…夏目漱石といいこの人といい、なんで犬にヘクトールの名前を………