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覚書あれこれ

かつて見た映画、かつてやったマイナーゲームなどの覚書と単発ラクガキなどなど

注釈に書いてあったいろいろ

2009年12月07日 | こんな処にギリ神が!(小ネタ集)
『テーバイ攻めの7人』の注釈にあったんですが、
オンカー、という女神はアテナと同一視されるテーバイの女神らしい。
初めて聞いたのでメモ。

あと、アルゴスには狼崇拝があったらしい、というのも初めて聞いた。

更に、アンピアラオスが地面に飲み込まれた記述に対して、彼は元々地下の神か?と書いてあって、それも初めてでビックリしたのでメモ。
ならラオディケーもそうなの?
イーノーとメリケルテースの例もあるもんな、祀られてた場所から遡って死に様を決定したと考えたらそうなのかも。おお、目から鱗。

毎月4日がヘルメスの誕生日なら、7日はアポロンの誕生日らしい。…というのも、初めて知りました。
スパルタで祝われたて、何でや???

蛇付き

2009年09月05日 | こんな処にギリ神が!(小ネタ集)
今更ナニを当たり前のこと言うとんじゃ、とツッコまれそうですが
遅ればせながら気付いたのでメモっておきます。

蛇の巻きついてる杖を持つ、ヘルメスとアスクレピオスですが、
この二人、生死に関連する職能を持ってるから蛇杖なのか、と今更気付いた。
蛇は再生のシンボルだし、ヘルメスは死の領域と生の領域を行き来する神、
アスクレピオスは医療担当者だもんな。
なるほどなるほど。

メンター賞

2009年08月09日 | こんな処にギリ神が!(小ネタ集)
新聞で、科学誌ネイチャーが『メンター賞』なるものを募集すると記事で読んで、
さらに、そのメンターが、ギリシア叙事詩のメントールから来ていると知り、

「メントール?誰じゃそら。ネストールの間違いか?」

などととぼけたことを真っ先に考えたワタクシですが、
よくよく考えるに、メントールって、アテナが化けたあのおっちゃんじゃん!
(※『オデュッセイア』の最初の辺りで、若いテレマコスを教え導いた
オデュッセウスの旧友のイタケ貴族(中身アテナ))

欧米ではメンター制度なる、先輩が後輩を育成する制度があるらしい。
メントールの名前って、当地ではよき指導者、先達、の代名詞なのだなあと
しみじみ思い知りました。
日本ではテレマコス部分は見過ごされがちなのでなんか不思議な感じ。
なんにせよ、あの部分のメントールの中身アテナ様だもん、
アテナ様が称えられることに関してはなんら異存はございません。

更に名前ネタ

2009年07月25日 | こんな処にギリ神が!(小ネタ集)
◎ディオメネスの名前の意味は「ゼウスの導き」 これは割と有名じゃないかと思います。

…しかし、この辞書を著された方、ディオメデスは別に、アガメムノンとアキレウスの仲直りは、画策してないと思う、よ…?


◎ロシア語のセルゲイ→ローマの氏族名セルゲウスから
ここまではいい。ただし、このセルゲウス氏族、起源はエトルリア語らしいです。
そうなのか!セルゲイってもともとエトルリア語から来てンのか!!


◎ジョージ→ゲー(地)+エルゴン(働き)→「農夫」の意のゲオルギオスから
超英国っぽいジョージって名前、もとはギリシャ語由来なのですね^^

春の猟犬

2009年07月05日 | こんな処にギリ神が!(小ネタ集)
ある日、仕事帰りにまたもや本屋で立ち読みしておったわけですよ。
その日の獲物は『一音入魂!全日本吹奏楽コンクール名曲・名演50』&
『一音入魂!全日本吹奏楽コンクール名曲・名演50パート2』
で、自分の知ってる曲や知ってる団体を見つけてはニヤニヤしておったわけですが
今日の話題はそこではありません。

かつて、吹奏楽部に所属しておった時分、
1年目のコンクールではサン=サーンスの『バッカナーレ』
2年目にはA・リードの『春の猟犬』という曲を自由曲で演奏したのですが、
この2曲目の『春の猟犬』、タイトルからして19世紀ヴィクトリア朝時代の
イギリスなんかで盛んだったっぽいキツネ狩りの風景を表した曲だと
勝手に思ってたんです。
が、件の本で詳細を読むと、この猟犬て


アルテミスの猟犬らしいよ!!!


作曲者のリードさんが、スウィンバーンの『カリュドンのアタランタ』って詩劇の中の
「春の猟犬たちが、冬の轍の上を行く季節になると」
で始まる部分にインスピレーションを得て書き上げたのですって!
めちゃめちゃギリシア神話関連の曲だったのですね、しらんかったー!!

ちなみに、このスウィンバーン、夏目漱石もロンドン留学時代に研究してたそうです。