ANDANTE 〜アンダンテ〜

海と犬と猫とローラーカナリアと

輸液について思うこと

2020-10-06 22:06:51 | 日常

       
       今日のミル

気持ちの良いお天気が続いています。
ミルちゃんにも穏やかな時間が流れています。
食欲ありあり、食べすぎないか心配なくらい(笑)
本当に有り難いことです♪

       
       「お腹空いた〜」

       
       「美味しいです〜」

前に「腎臓病の子に対する輸液には思うところがある」と記しました。
輸液に対する私のスタンスを説明したいと思います。

ミルちゃんの先々代のフラニーは12歳頃から猫下部尿路疾患(FLUTD)を患い、10日おきに輸液に通っていました。15歳を過ぎた頃、輸液をする度に針を刺したところに10円玉くらいの大きさの瘡蓋ができるようになりました。猫の足で10円玉くらいと言えば、ヒトだと10cmくらいでしょうか・・・それはそれは痛々しい姿で、治るまでしばらくかかるため、輸液に通う頻度を抑えるようになりました。(フラニーの記事はこちらにも)

       
       在りし日のフラニーと子どもたち

9歳のミルちゃんが腎不全になっているとわかったときに一番に思ったことは、輸液はなるべくしない、ということです。フラニーが輸液をすると大きな瘡蓋ができたことが忘れらなかったのです。たまたまフラニーがそういう体質だったのかもしれませんが・・・
そんなこんなでミルちゃんの輸液は最終手段、可能な限り輸液をせずに慢性腎不全のケアをする!そのために様々なサプリ等々で対処する!をずっと念頭にここまできたのです。

       
       10年前にフラニーの記事を書いたときのミル(撮影:2010年8月16日)

もう一つ。
北斗を介護していた頃に出会った本がありました。

       
       「動物力」(永田高司著)

その本では輸液について、

・「点滴輸液は水分が摂取量以上に喪失している場合に限り有効である」
・「点滴輸液をしすぎると楽に死ねない」

というテーマで獣医師である著者の見解が述べられていました。

8月にミルちゃんが体調を崩したときに輸液を行いましたが、それこそ「水分が摂取量以上に喪失している場合」であり、一晩で劇的に良くなったのは、確かに「・・・場合に限り有効である」だったのです。この輸液でミルちゃんに瘡蓋ができたわけではなく、それは安堵でした。

次の「点滴輸液をしすぎると楽に死ねない」。これは、今後のミルちゃん、いえ、いずれは老いるであろう銀ちゃんにも、もしかしたらヒトである私たちにとっても、避けて通れないテーマかもしれません。
著者によると、自然界では動物は枯木のようになって死んでいき、それは決して苦しそうなものではない、と。老いて死期が近づいている動物に毎日大量の輸液をすると水ぶくれ状態になって枯木のようになることができず、逆に呼吸が苦しくなって死が辛いものになる、と。
数々のペットを診察し看取ってこられた獣医師の言葉・・・
これは今後のウチの子たちのケアの参考に、いえ一つの道標となりました。

実際にそんなときが来たら、冷静に判断できるのかわからないのですが、道標を見失わず、とにかく苦しむことなく過ごさせてあげたいと強く願います。

       
       「まだまだ頑張るんだけどね、でも、よろしくです」

       
       「同じく・・・ムニャムニャ」(撮影:9月27日)

週末には台風がやってきそうだとか・・・(@_@)
逸れてくれたらなぁ、さもなくば、何事もなく通り過ぎてくれればと願います。
皆さん、どうぞお気をつけくださいね。

コメント (4)
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