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こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

二月になってもモーツァルト 2

2021年02月07日 23時32分00秒 | モーツァルト
なんだか政権末期の症状のようですね。失言と不祥事の連続や身内の醜聞。これでは支持率もどんどん低下しますかねえ。口は災いの元と言いますが、冗舌も困りますが、言葉足らずもいけませんねえ。五輪のおじさんはどうなりますかね。ただ、高齢だから云々というのは、高齢者差別のようにも思いますが…。昨日の出来事を、翌日質問されて知りませんの回答の首相も困ったものですねえ。ほんと大変な時期ですから、襟を正して頑張ってもらいたいですよねえ、ほんと。

まあ、それはそれとして、今回もモーツァルトシリーズ。前回までに、協奏曲、室内楽、器楽曲、管弦楽曲と続いてきたので、今回は交響曲だろうと言うことで、モーツァルトの交響曲です。41番まであるモーツァルトの交響曲ですが、その他の番号の曲など、その倍くらいの数になるようですね。その中で、35番以降の6曲は、非常によく聴かれますし、25,29~34番もそれに次ぐものです。これに対して、それ以前の20数曲ってあまり演奏もされないですし…、ですねえ。

私自身も、これらはあまり聴いたことがないな、ということを反省して、今回は交響曲第21番イ長調K.134であります。この曲、聴いたことあります?私はおそらくは聴いたことはあるにしても、ほとんど記憶に残っておりませんでした。1772年8月にザルツブルクで作曲されたもので、19番からの3曲の交響曲の連作。この19,20番はオーボエ、ホルンに対して、この21番はフルート、ホルン。管楽の組み合わせを変えており、この時期のモーツァルトの研鑽のあとがわかるのです。

そんな曲も手元には何種類かのCDがあるのですねえ。モダン楽器のものとしては、ベーム、クリップス、レヴァイン、テイト。古楽器系は、アーノンクール、コープマン、ホッグウッドなどなど。のちの作品に比べて、個性や特徴がイマイチ感があります。それゆえ、古楽器の面々の演奏は、モダン楽器に比べると刺激的であるし、曲の印象が非常に際立ってきますねえ。そうは言っても、古楽器との相性はよくないので、やはりモダン楽器のものを聴きたいのでありました。

ベーム、クリップス、テイトとレヴァイン、どれも演奏のよさを感じるものなのですが、その中から今回は、やはりベームということですかね。この四つの演奏は、どれも素晴らしいですがね。ベームの演奏は、交響曲全集からですが、この全集は言わずと知れた1959年から1968年にかけてBPOとのセッション録音。この21番は、1968年の録音になります。後期の曲の方が古い録音ですね。今後も定盤として聴き継がれると思っていましたが、古楽器の台頭もあり…、ですかね。

このベームの演奏、構成が非常に堅固であります。隅から隅までベームの意図が行き届き、それに適格に答えるBPOもさすがです。そして、ゆったりとしたテンポで、風格を感じるところも、実に堂々としていて、立派な演奏になっています。モーツァルトの若書きの曲ですが、それを丁寧に少しもスキもなく堂々とした演奏は、ベームが一番だと思います。BPOも堅実な響きであり、引き締まった演奏は、やはりこのオケの立派さを痛感しますねえ。

第1楽章、まず登場する主題、実に堂々と歌う。BPOの安定した弦が見事。主題は聴きやすいものですが、これを中心に展開されるのを聴いていくと、とても若書きとは思えなくなる。第2楽章、ゆったりと歌い上げる中間楽章。美しさと気品がみなぎる。この凝縮された美しさはさすがベームですねえ。第三楽章メヌエット。ここでもゆったりとしたテンポで品格あふれるメヌエット。ここでもベームならではの手腕。ベームのメヌエットはステキです。そして、第四楽章、ここでもゆったりと展開されるが、それがまたリラックス感の中で引き締まった演奏が実にいいですねえ。やはり、モーツァルトの交響曲、もっともっと聴かなければいけませんね。

緊急事態宣言が出て、感染者数も減っていますが、同時に検査数も2/3くらいに減っています。となれば、感染者数もこんなもんか、と思いますね。なかなか出口が見えません。加えて、失言の会長さんも、近々辞任ですかね。後継の名も漏れ聞こえ、であります。
(DG 427 241-2 輸入盤)
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (クレモナ)
2021-02-15 21:56:04
色々な作曲家の、交響曲全集を所有していますが、モーツァルトだけは、それほど、ありません。というより、私の持っている全集は、ベーム盤だけです。本当は、これと対照的な、ホグウッド盤があれば、良いのでしょうが、実現は難しいでしょう。
そこで、私も、ベーム盤で、「第21番」を聴いてみました。多分、初めてだと思います。後期の曲では、大きな編成で、がっしりした構えの演奏を繰り広げていますが、この辺の曲では、さすがに、小ぶりな編成で、演奏しているようですね。それでも、ご指摘の通り、しっかりした構成で、さすがベームといった感じです。初期の曲で、こうした演奏が聴けるのは、もう、ベーム盤くらいしかないと思うので、貴重な全集だと思いました。大事に持っていたいものです。
人出は相変わらず多いのに、感染者数はこのところ、随分、減少傾向です。もしかして、検査数が少ないのではないでしょうか?今日の報道で、東京都が過去の感染者数に誤りがあったとして、追加の発表がありました。正しく見える「数字」には、意図的な操作が加わっていないことを、祈るばかりです。

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コメント感謝です。 (mikotomochi58)
2021-02-16 07:59:46
クレモナ 様、コメントありがとうございます。モーツァルトの交響曲、34番以前はほんとに聴く機会が少なくなり、24番以前となると、まったく聴かない、ってところでしょうか。この時期の交響曲とセレナードなどの機会音楽との違いがあまりよくわかっていないのですが、この時期のものも聴けば、魅力を感じるコトと思います。ご指摘のとおり、ベーム盤とホッグウッド盤で十分でしょうね。ホッグウッド盤は、以前はかなり高価でしたが、今はその1/4くらいの値段でありますから、入手しやすいです。また、レヴァイン盤も私は好きです。
緊急事態宣言が出て、変わったことは、夜八時以降の飲み屋の営業がなくなったことが大きいです。これをすることでこれだけ減るのも、なんだか釈然としませんねえ。
また、ご教示ください。
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