こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

ヨッフム、晩年のブルックナー

2006年11月25日 23時06分21秒 | ブルックナー
今年も早いもので、もう11月も終わろうとしてます。しかし、中旬くらいから急に寒くなってきました。あっという間に冬衣装になってしまいました。週末ですが、先ほど、岡山から帰ってきました。3時間・往復すると6時間の車中、いろんな音楽を聴いてました。もっと音がよかったら、とも思いますが、仕方ないですね。
オイゲン・ヨッフムのブルックナーは、定評のあるもので、DGとEMIに二度にわたる全集を録音しています。二度にわたり全集を完成させた指揮者は、ヨッフムくらいでしょう。そのヨッフムが晩年にライブで残したブルックナーの交響曲の録音がありますが、その中でも最晩年の1986年9月17日に東京の昭和女子大人見記念講堂でアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団と演奏された交響曲第7番を聴きました。ヨッフムの7番は、EMIの全集を持っているので、ドレスデン・シュターツカペレとの録音も知ってます。しかし、この録音は、よくありません。オケの演奏がとても粗く、特に後半の二楽章はいけませんね。なんでこんな録音になったのかよくわかりません。これに対して、この最晩年のライブはどうでしょう。まったく違った演奏になってますね。根っこの部分は同じかも知れませんが…。だいたいテンポが遅い。約7分も長い演奏になってます。それでゆったりと悠然と流れる音楽に身を浸すようですね。第一楽章の主題も悠々として繊細です。第二楽章は、これまた遅い。ほんとにゆったりとした足取りだが、深みのある確かな歩みですね。そして、後半も雄大。なんともオケの圧倒的で詩情あふれる響きが絶後のように聞かれます。この演奏会が「伝説」的に語られるのも、そのわけがよく理解できますね。
この演奏の約半年後にヨッフムは逝去されましたが、来日のときにのインタビューで「また日本にいらして」との問いに「神がお許しになれば」と笑顔を見せられたそうですが、この7番は彼の最後の境地かもしれません。
余談ですが、私のCDには最後に拍手も入っているんですが、曲が終わるか終わらないかというときに、観客の「ブラヴォー」の「罵声」。これはひどいですね。たまりませんね。みなさん、これはたいがいやねと思ったかして、新しいCDにはこの「罵声」から始まる拍手はカットされたそうです。この「罵声」、いったいどなたですか?。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マーラー『巨人』と「やまと」 | トップ | 師走ですが、ブルックナー »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブルックナー」カテゴリの最新記事