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最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

カラスの再来

2017年04月30日 22時14分32秒 | プッチーニ
この頃、転勤したので、関連諸機関などへの挨拶回りをぼつぼつしてるんです。車で外出するのですが、もう暑いぐらいの陽気ですね。加えて、やはり花粉がひどいんですねえ。もう頭はボーッとするし、目は腫れぼったくなるし、鼻は詰まる。もう嫌になりますね。もう5月にならんとしているのだから、いい加減にしてほしいのですがね…。とかなんとか言って、マスクもしないし、車も密閉にしない、そんなところが原因なんでしょうね。はやく花粉の時期が終わって欲しいです。

さて、今回は以前にも取り上げた「「デッカ・サウンド~グレート・ヴォーカル・リサイタル」というBOXものからです。なんせこれは55枚セットなんで、かなり聴き応えがあります。今回は、この中から、シルヴィア・シャーシュのCD。シャーシュはシャシュとも言われますが、懐かしいというか、1980年以降、現在ではまったく聞かないですねえ。1951年のブタペスト生まれなので、まだ60台半ば。まだ現役でもやっている人がいるお年です。どうされたのでしょう。

このCDは、原題「Presennting SYLVIA SASS Opera's Sensational New Star」で、日本盤は「シルヴィア・シャーシュ/プッチーニ、ヴェルディを歌う」で、1977年2月ロンドンでの録音です。シャーシュは26才のときのもの。バックはランベルト・ガルデッリ指揮ロンドン交響楽団です。シャシュのキャリアは、1975年イギリスのコヴェントガーデン、1976年にはメットでセンセーショナルなデビューをして話題になったのでした。

私は、シャーシュは非常に美人なので、以前からその存在は存じ上げておりましたが、歌唱を聴くのは初めてでした。そして聴いてみると、それはもうびっくり。強靱なリリコ・スピントなのであります。加えて、この声はどこかで聴いた声やなあ、と思いました。それは、マリア・カラスなんですね。実際に彼女は、カラスの再来と言われていたようです。それは声が似ていると言うこともありましたが、カラスのような劇的な表現も聴くことができるということでもあったのです。ただ、カラスのような高音は少々くるしい。その反面、カラスよりも声が美しいこともありました。それゆえ、カラスの歌唱でたまにある少々苦しくなるようなこともなく、もっぱら彼女の歌唱に十二分に耳を傾けることができるのでした。

このCDには、プッチーニの「トゥーランドット」から「この神殿の中で」、「トスカ」から「歌に生き、恋に生き」、「マノン・レスコー」から「この柔らかなレースの中で」「ひとり寂しく捨てられて」、「蝶々夫人」から「ある晴れた日に」ヴェルディの「アイーダ」から「勝ちて帰れ」、「マクベス」から「消えてしまえ、呪わしい染みよ」、「十字軍のロンバルディア人」から「天のお母さま…もしこの祈りが無駄だとしても」に加えて、椿姫、トロヴァトーレ、マクベスからが収められています。私的にはプッチーニの方が好みで、また超有名曲ばかりでもあり、どれも満足のいく内容なんです。ミミなどは、多少大柄な印象はありますし、一番はトゥーランドットでしょうかねえ。これに対して、ヴェルディはむしろ良いのかも知れませんね。椿姫などは意外といっては、失礼かもしれませんが、私は好きです。

しかし、このひと、1980年代以降はどうされたのでしょうか。声を潰したとかの噂も聞きませんし、役で金髪のかつらを付けることを拒んだなどはありますが、30才台以降はまったく、であります。そのあたりの事情はまったくわかりませんが、ただ、もうたいへん残念ですねえ。ブリュンヒルデなども十分できたのではないかとも、思ってしまいます。

なんだか、GWになりました。この29、30日も二日とも仕事でありました。次の4連休も半分は仕事のようです。嫌ですねえ。ほんと。
(DECCA 478 9679 DECCA SOUND~55Great Vocal Recitals 2016年)

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