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これが究極のトランプ2・0対策だ 日米「暗黒時代」に突入する前に
これが究極のトランプ2・0対策だ 日米「暗黒時代」に突入する前に 大手町の片隅から 乾正人
今日は、「ホワイトデー」という名の「ブラックデー」だ。商魂たくましい日本の商人が、バレンタインデーの翌月14日にチョコレートのお礼をしなければならない、と心優しい日本男児を洗脳したのである。そもそもバレンタインデーに女子が男子にチョコレートを贈る、というのも本邦の発祥。2月14日に首をはねられたとされる聖バレンタインもあの世で目を白黒させているはずだ。
ホワイトデー前のお返し
当方は、「私はキリスト教徒ではないので」と断るまでもなく、バレンタインデーにチョコレートをもらえなくなって久しいが、首相の石破茂は、ワシントンからのお返しに心底がっかりしたのではあるまいか。
バレンタインデーを前に訪米した首相は、日米首脳会談で、「1兆ドル規模の対米投資」というビッグなプレゼントをトランプに贈呈した。
ところが、ホワイトデー前に贈られたのは、鉄鋼・アルミニウムへの25%にものぼる関税というお返しだった。来月には、自動車への追加関税が待ち構えている。
残念ながらアメリカには、「ホワイトデー」の風習はなかったようだ。経済産業相の武藤某が、おっとり刀でワシントンに乗り込み、米商務長官と直談判に及んだが、相手にされなかったのはご存じの通り。
この問題について、首脳会談後、石破とトランプが電話でじっくり話した形跡もない。
前代未聞の公開口喧嘩(げんか)に及んだウクライナ大統領・ゼレンスキーに対するぞんざいな扱いよりまし、という訳知り顔の「識者」もいるが、トランプを甘く見てはいけない。
昨秋の米大統領選で圧勝したトランプは、第1次政権より確実にパワーアップした。より自分勝手になったトランプの暴走を止められる者は政権内に誰もいないのだ。
しかもG7(先進7カ国)首脳でただ一人、突然かかってくる彼の長電話につきあい、ストッパー役をも果たした安倍晋三はもういない。
石破は、首脳会談で「日米関係の新たな黄金時代」を高らかに謳(うた)いあげたが、このままでは「暗黒時代」に突入するのは間違いない。
ならばどうすればいいのか。答えはいたって単純明快だ。
「米国を助けます」宣言
トランプ政治の特徴が、ディール(取引)にあることは小学生でもわかる。ゲームのトランプと同様、有効なカードを数多く持つかで「勝敗」は決まる。巨額の対米投資は、有効なカードだが、一度切ってしまえば2枚目の効き目は薄い。
次にトランプが目をつけているのは、日米安保条約の「片務性」(ホントウはそうではないのだが、彼に理屈は通らない)だ。米国は日本防衛の義務があるのに、日本は米国を守る義務はないのはケシカラン、というわけだが、ならば「米本土が攻撃されたら日本は必ず助けます」宣言をすればいいだけの話である。
具体的にどう助けるかは、問題ではない。米本土が攻撃される事態ともなれば、在日米軍基地が無傷でいられるはずもなく、それこそ日米ガイドラインに則(のっと)って行動すればいい。これほど安上がりで効果的なカードはあるまい。要は首相にそのカードを切る度胸があるかどうか、だ。まぁ無理だろうが。=敬称略(コラムニスト)
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