不安を消すには 神が同伴者だと信じることだ

やりやすい方法では?

ITスペシャリストが語る芸術
不安を消すには

 不安の多い仕事は何だろう。

1つは、戦闘が起こる可能性がある軍隊の軍人であることは間違いあるまい。
他にもいろいろあるが、スポーツ選手や芸能人のように、好きで選ぶものとは違い、いわば、やむなく就くことがある仕事としてセールスマンがある。
軍人とセールスマンは、何が不安かというと、予測がつかない仕事であることだ。
洗練された軍隊やセールス組織では、なるべく予測が立つようにしている。
つまり、命や給料がかなり保証されているのである。
とはいえ、軍隊では、いつ戦闘が起こるか、どんな戦闘になるか、セールスマンでは、先月は売れても今月は売れるかどうか分からないという状況の人も多い。
そして、人々は、不安の多い仕事を避け、不安の少ない仕事に就きたがる。
不安が少ない職業の代表が、公務員、大手企業のサラリーマンだ。
その反対なのが、軍隊と、小規模な(ことに個人的な)組織のセールスマンなのである。

個人単位のセールスマンは、売らなければ1円も得られない。
企業では、完全歩合制のセールスマンは禁止で、働く限りは、セールスマンが売らなくても、企業はセールスマンに給料を出さないといけないが、実際は、売らないと何ももらえないセールスマンは多い。
間違いなく、そういうもの(売らないと実入りゼロ)である行商人と言われるセールスマンの厳しさは大変なものだろう。
ノーマン・ヴィンセント・ピールの『積極的考え方の力』の中に、こんな話があったように思う。
長年、行商人をやっている年配の男性がいた。1950年代の話と思う。
彼は、商品を車に積み、固定客がいる訳でもない中、長距離を走り回って商品を売っていたのだ。
私は、それを想像するだけで、身のすくむような不安・・・と言うより、恐怖を感じる。
特に、引きこもり気質の者にとっては、それはもう死んだも同然としか思えない。
しかし、その行商人は、明るく、不安を感じていなかった。
彼も、昔はそうではなかった。
他に仕事のあてがなく、仕方なく始めた行商だが、人々は冷たく、この哀れな若者を生かしてやろうなどという「お優しい」心を持った者などいない。
売上げは少なく、生活は困窮していた。
だが、その中で、聖書は読んでいた彼は、イエス・キリストが同伴してくれていると思うことにした。
すると、不安は消え、行商もうまくいくようになった。
分からないが、あらゆる、不安の大きな仕事に従事している人には、これは救いにならないだろうか?

私は、最初の仕事が完全歩合制のセールスマンだったので、その話に物凄く感激したものだった。
もちろん、キリスト教徒ではない人にとっては、イエス・キリストはそれほどの重要な存在ではないかもしれない。
私もキリスト教徒ではない。
しかし、福音書を一読すれば、イエスが大変な存在だと分かる。

まあ、心理学者の岸田秀氏が本に書いていたように「イエスのようなペテン師に騙されてはいけませんよ」という理屈は、むしろ分かるのである(笑)。

だが、岸田氏は、いろいろあったとはいえ、家が金持ちで、戦後間もない頃に、早稲田を大学院まで出て、フランス留学し、博士号まで取った人ならいい(後に、博士号獲得が誤解であったと分かったが)。

嫌でも、今の不安な仕事に就いている人には、希望や勇気も必要である。
ピールは、不安に押し潰されそうな人達に、聖書の言葉を与えた。
「私を強くして下さる方によって、私はどんなことでも出来る」
「もし、神が私たちの味方であれば、誰が私たちに敵対出来るだろう」
また、福音書の中で、イエスは、自分はいつでもあなた達の中にいると約束している
だから、あの行商人のように、イエスは同伴者であると見なすことが出来るのである。
もちろん、自分が信じる神や仏があるなら、それを同伴者と考えれば良い。
こういったことを、宗教とか妄想と言う人も多いだろうが、そう言うのは、予測がつくことをしている人の場合が多いだろう。

そして、神が同伴者だと信じると、確かに、そうであるような状況になる
神が身近にいると感じることが出来るものとして、よく知られているのは、聖書の詩編の23番と91番である。
第二次世界大戦中、イギリスのある部隊では、隊員全員に詩編91を暗唱させ、度々、唱えさせた。
すると、5年の戦闘で、1人も死者も出さなかったという。
やはり、何かの力はあるのではないかと思う。

尚、私は個人的にだが、『積極的考え方の力』は、桑名一央(相沢勉)訳の方が好きである。
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