金に目がくらんだ連中が いざ我が命に関わってくると・・・
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和弐年(2020)2月28日
世界に急拡大、武漢肺炎は南米からアフリカへと地球の裏側にも
なぜか、イタリアの北部で罹患400,死者12名。
二次感染の元凶が韓国とイタリアになった。
韓国の怪しげなキリスト教団(新天地教会)は、武漢で信者の集まりを開催し、その帰国者が感染していたため、またたくまに罹患者を拡げた。日本のクルーズ船感染をのぞけば日本の罹患者は174名。韓国はいきなり数百。
またイランでも保険省高官が罹患して大騒ぎになった。イランと北京間には直行便があり、軍人の行き来がさかんである。イランの場合は、太陽光発電所に派遣された中国人労働者との関連が調査されている。
北部イタリアを旅行し、感染して帰国したら突如コロナウィルス災禍に襲われたのが遠くブラジル、ナイジェリア。
おなじく北部イタリアを旅行して帰国し、感染を広げたのがフィンランド、ギリシア、北マケドニア、クロアチア、スペイン、オーストリアなどである。共通はミラノ、ベネチア観光組が多いことである。
中国に近い韓国は国境を接する北朝鮮と兄弟。中国人の多い香港、シンガポール、タイでの大規模な罹患拡大は理解できるし、チャイナタウンの多い米国に拡がるのも当然だろう。トランプ政権はペンス副大統領に対策チームの組織化を命じ、非常事態に対応する。
さて、安物、偽物輸出で潤った中国が、プロジェクト輸出の基軸としてきたシルクロード(一帯一路)。この重要な国家プロジェクトが、コロナウィルス災禍で、バタリと工事が止まった。プロジェクトが野垂れ死にするリスクがでたのも、工事現場にエンジニアらが中国から戻らず、工事の進捗が危ぶまれるようになったからだ。
インドネシアのジャカルタ→バンドン間の新幹線工事は完成予定時期をとうに過ぎたが、ようやく着工に漕ぎ着けた段階である。
現場のエンジニアの百名が旧正月で中国に帰ったまま戻れず、またインドネシアは、米国同様に中国からの入国を認めていない。
インドネシアのコバルト鉱山開発は中止を勧告されている。
カンボジアの工事現場では二万人が戻らず、バングラデシュは火力発電所建設を中止した。パキスタンのCPEC(中国パキスタン経済回廊)はあちこちで頓挫している。
キルギスでは中国支援の物流センターの建設が、住民の反対で中止された。
いま藁にも縋りたい中国は、習近平の国賓訪日延期に遭遇して、いよいよ窮地に追い込まれた。「さようなら、習近平」と言える日が近い?