漫画屋の離れ

本ブログ「漫画屋日記」の離れブログです。構想中の作品メモに利用。

NHK:ワーキングプア・・・米価格の下落

2006-07-27 02:15:35 | 資産運用

数日前にNHKで「急増”働く貧困層”」と題した番組があり、結構色々思うところもあったけれど、そんな話題はネットにゴロゴロしてるのでまかせるとして、一緒に見たアシスタントのコが、

 「どうして米価格って下落してるんですか?」

と聞いてきた時、需給の問題だろうとか、減反やっても余ってんじゃないのとか、だいたい国内の保護政策のせいで国際的にまったく競争力がないんだよとか微妙に話題がずれるような返答しか出来なかった。

 一応、わからないことがあったらちょっとでも調べてみるというのを身上にしているので、ネットに検索かけてみたら、↓のような記事が出てきた。

 下がり続ける日本のコメ
商品部・笠原昌人(3月20日)

  日ごろ食べているコメだが、どれだけの人が価格を意識して食べているだろうか。

  コメの需給や生産計画などを話し合う農林水産省の食糧部会での一コマだ。生産者団体や流通業界の代表者が「指標であるコメ価格センターの落札価格は05年産米になって過去最低水準が続き、経営も苦しい」と訴えた。だが消費者団体の代表は「コメって高いな、との印象を持っていた」と発言。麺(めん)やパンなど主食の選択肢が広がる中で、消費者にとってコメはまだ割高とのイメージが強いのが実態だろう。

 センターでの価格(全銘柄平均)は05年産は60キロ1万5236円で、10年前に比べて4968円(25%)値下がりしている。店頭価格もほぼ比例して下落している。この価格低下と消費者の意識のギャップはどこにあるのか。

 理由の1つに挙げられるのがコメに778%という高率関税がかかり、安いコメが海外から入ってこないことだ。例えばアジアの指標となるタイのコメ輸出価格は1トン328ドル前後。60キロで円換算すると約2300円。センター価格の6分の1だ。

 世界貿易機関(WTO)の交渉で当初取りざたされた関税率を100%に引き下げる案が通っていれば、輸入米価格が大幅に下がり国産米との競争力が増していたはずだった。

  もちろん食料自給率の維持などの観点から、高い関税が悪いとは一概に言えない。だが消費者のコメ価格値下がりを期待する意識には根強いものがありそうだ。

  国内では消費量が減り、下落するコメ価格だが、アジアの国際指標となるタイの輸出価格は昨年夏から上昇基調となっている。中国や中東、アフリカなどの消費増大が背景にある。世界規模でみれば日本は「割高だがうまいコメ」を食べている格好だが、消費量は年々落ち込みが続く。

  日本のコメ価格が国際基準まで落ち込むことは考えにくいが、消費者が味に比べて割高感を感じ続ける限り下落傾向に歯止めはかかりそうにない。

日本政府が外国の米に対して、高率の関税をかけているのはもちろん知っていたが、778%という具体的な数字は知らなかったので、結構驚いた。ほとんどめちゃくちゃ?な保護政策をしながらも、いやしているがゆえに米の価格は下落している構図があるようだ。

確かに、同じ金額でパンのほうがたくさん食べられるとなれば、貧乏人はパンを食うよなあ。昔、「貧乏人は麦を食え」とエライさんが言ったらしいが、一歩進んで今は「貧乏人はパンを食う」時代になりつつあるらしい。

一方で、食料自給率はある程度確保したいというのもわかるよなあ。インド・中国が爆食の成長期を迎えるにあたり、食料を含めた資源不足に陥るのは世界的”定説”(デス、とか言って逮捕された人いたなあ。)。これは悩ましい・・・。


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