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めんどりと赤ワイン♪

ヨガ講師で1級建築士で主婦の日々を、ゆるく、たまにマニアックに書いてみよう。

4日目  ジローナ行き

2014-09-05 02:38:25 | 特別
今日は、ジローナに行く。
私の持っている本には
「旧市街は土木と建築が混然となった迷路のようで中世の面影を色濃く残す」
とあれば、行きたい。ただどの観光本も掲載されている映像は同じ1つ。

朝8時半に目覚ましに起こされ、とりあえずジャウマ1駅から地下鉄に乗ってサンツ駅へ。
もう、慣れたモノ。引っかかることもなくスム~ズ地下鉄の乗り降り。
国鉄(renfe)に乗り換え。サンツ発11:46  ポールボウ(Porbou)行き
ポールボウというのはフランス国境間近の駅。その少し手前。
だからジローナは要塞都市なのだ。
チケットがゲットできたし(22.5€@1人)時間もゆっくりあるし。朝食~!
コーヒーとイタリアンサンドイッチ。普通のコーヒーもちゃんとオーダー出来るし。
こちら(カタルーニャ)では「アメリカン」というのがこちら(横浜)のブレンドコーヒー。
的。


列車がサンツ駅を出ると1時間20分ほどでジローナ駅に着く。

時間も正確です。
ついでに言うとトイレもどこもきれいです。
昔のようにコインが必要なところもないです。
駅から歩いて7分程で旧市街の西を流れる川に着く。

オニャル川。どの観光本もこの写真!

渡ると旧市街だが、もう少しオニャル川。




中洲の植物もあるし

恋人達もいる


ぐっと引き寄せられるショット
   

   
心をそそる源はなんなんだろ。狭い。、手あかのしみ込んだ建物。
そうだ、「人間のための街路」なんだ!

「お昼の準備が整っております」



ちょっとすました感じにも見えるがそんなことはなくどの店もウエルカム。
たくさんの観光客がお昼ご飯中。


でもそのまま旧市街に入り。

街路の左側が城壁。

    


城壁下のアーチ

街路席に座ってお昼ご飯。

イタリアンランチをゆるりと、ペンネアラビアータ、ラザニア、サラダ、、エスプレッソ。
「え、これで終わりですか?」と突っ込まれそうですが、「はい、十分です」

さてディープな城塞都市へ。
  

  
こんなバショを歩けるんだったらもう、足が痛いのなんてどうでもいい。
なんの抵抗力も失ってフラフラと道に誘われるまま深ぶかと街路に抱かれます。











街路の誘惑。街路の流し目に応えていたら身が持たない。
歳を経ているからこそ美しいモノがここにある。


壁と石畳に導かれてカテドラル近く





カテドラルは無料だが資料館も一応見学。7€@一人
いつまでも観光に来る人たちをひきつける街であって欲しいから。




回廊






カテドラル周辺散策



壁の×印は鉄板で、
組石造でどうしても外にも膨らんで来る壁を中から鉄筋等で引っ張っていると思われる。


個人の住宅エントランスもちょっと見せていただき




お土産屋さんも

まだまだ、写真はたくさんあるのですが・・・。


ジローナ2014年8月9日土曜日
写真 D=107枚 M=235枚 J=30枚







 3日目 夜

2014-09-04 04:50:29 | 特別
もう夕方。ワインとタパスでゆっくりしたい。

でもまだ課題が残っている。カサ・ミラ。
きっと、もう開館時間終わっているよね?
徒歩7分。歩くのが一番街が分かる。
外装を修復中で足場が組んであり、
その建物がそれと分かるようビジュアルで仮囲いがしてある。
ここは遅くまで開いていて(20時)、あと40分位ですが「どうぞ」とのこと。

中に入った。




カサ・ミラはバトリョよりずっと大きいし個人住宅を含んだ集合住宅。
中庭が2つある。
その1つ。下から上を見る。


平面図をごく簡単に図式化するとブタの鼻。
グーグルアースで見ても分かる。
構造は鼻の外周と鼻の穴の外周で支えられているので
住戸間の壁はかなりの自由度があるらしい。
今でいうフレキシビリティーが高いこと。う~ん進んでいる。
ブタの鼻と鼻穴の外周は、採光、換気、も担当。

先ずエレベーターで屋上へ。19時半だがやっと夕方の光。

サグラダ・ファミリアが見える♡♡


修復中の建物外周の足場。



直線というものがないところへの足場、足場板だけで3倍必要そう。


割れガラス(グリーンのワインボトルとか?)の破片で笠ができている煙突。

逆光で撮ればきっともっとかわいさが表現できた筈。
素手でさわったら怪我をする。たぶん。
エコ、防犯、機能、形態の楽しさ・・いくつもの役を担うのがガウディー流。


それにしても、煙突がこんなに楽しいのは何だろう?
「通りから見えるシンボル」?
「陰の立役者を主役への配慮」?
「楽しいから」?


この屋上で夜のライヴがあるらしい。PAの準備中。

時間一杯、暮れなずむバルセロナをたんと楽しませていただいた。

最上階の展示も少し見る。これらは「ガウディー展」等日本で見ている。
たぶん。

構造的にはコローニァ・グエルと同じ。



カテナリ―・アーチ、きれい。



天井
まさに、波のつくる波紋。風のつくる風紋。


バルセロナの街の歩道にも使われている床タイル。



この夜も、一旦ホテルに帰りシャワーを浴びて、歩いてリセウへ。
やっと、タパス。ワイン、セルベッサ!
今夜のタパスは素揚げピーマン、トマトとピクルスとチーズのサラダ、ゴートチーズ
イワシにオイル焼き、薄いパンにトマトソースを乗せ焼いたもの、等など。
私は普段焼酎をいただくが、すっかり白ワイン党に。カタルーニアの白ワインがおいしい!

この近くにはグエル邸があるし、ボケーリア市場もあるし、レイヤール広場もある。

レイヤール広場へ





ここで食べても良かったな。とにかくたくさんの人。

ガウディー若かりし頃デザインの街灯。

レイヤール広場の夜が更けていく。

2014年8月8日金曜日
写真 カサバトリョ M=50枚 J=61枚  カサミラ J=34枚









3日目夕方

2014-09-01 02:48:46 | 特別
サン・パウ病院を出てカフェもしないままタクシーでカサ・バトリョへ。
バルセロナの代名詞のようになっているサグラダ・ファミリアとカサ・バトリョ。

たくさんの人が並び待つ中、ここもチケット予約がしてあったのでスルリと入れた。
18.5€+5€(fast pass)=23・5€(3300円)@1人 ちゃんと計算してみると結構高い。
が、丁寧な日本語ガイド付き。

入り口から階段を見る。


階段少し上がった所で入り口側を見る

段板サイドの立ち上がり。背骨突起か恐竜類の背中の突起のように見える。

段板突起の内側から


壁側


手すり

下から上がってきた手すりは枝分かれして
一方は向こうの壁まで行ってカウンター状になり

一方は階段灯に巻き付く。


シャンデリア。階段上の天井


ステンドグラス 色なし


こちらは照明器具


ステンドグラス







あとで詳しく話すが床に近いところに自然換気口が見える。
ここは2階のサロン

その天井


天井灯

天井の襞がまるで布のように見えるが、たぶんこれは照明効果だと思う。
実際はもっと渦は浅く柔らかい感じ。

宝石箱に住んでいるようなもの。

観光客達は熱心にオーディオガイドを聞ききながら丁寧に見ている。


サロン床近くの換気口


日本の無双窓と同じように開閉できるようになっている。
夏は部屋の下から涼しい空気を入れて上から暑い空気を外に出す。
ベンチレーション。細やか配慮満載。
今もちゃんと使っているし涼しい空気が入ってきていた。

窓上の換気口。

触りたくなる。夜、昼で、または夏冬で動かすのが心楽しい換気口。

フィックスのガラス窓横の換気用窓


中庭に面してある換気窓は扉型。


そこここに空気の出入り口が設えてある。
写真でよく見るここも

最上階アーチの腹の4つの横段は間接照明が入っているのかと思っていたが、
外気に通じていて、外の明るさと空気が入り込む装置でした。


建物全体の大きなベンチレーションはこの中庭部分。

上から下を見る。

下で吸い込んだ空気がこの中庭を吹き上がって行く時、
各部屋の空気は強く引き出される、煙突効果。


下から上を見る。

屋根はかかっているが、屋根に工夫があって、空気は循環出来るようになっている。
オーディオガイドに説明があった。

写真で見る通り、中庭全体通して見ると色が均一に見えるが、

中庭にグルっと張り巡らされた青いタイルは、
下階では


上階では



上には色が濃く、下に行くに従って淡い色になるようにデザインされている。


反射する光の調節を色の濃淡で行っている。
住む人とっては、目に入る光が柔らかくしかも心理的変化を楽しめる。


上の階の廊下を通って裏側の部屋へ



大福!?

ここから中間階、屋上デッキに出られる。



過密都市の中の建物。避難、居住性等を考えた建築協定なのだろう。






隣もその隣も。ぴったり揃っている。


一番奥のグリーンぽいのがイ・モンタネールの建物。ここだけ少し出っぱている。

とてもきれいなステンドグラス。。中から見たい!

隣りのお庭。

ガーデニングを楽しんでいる様子。

先ほどのカテナリーアーチを通り、一番上の階のベランダの覗き穴。

屋上の覗き穴共、通りから見える。

華奢でかわいらしい階段!もらいたい!




屋上。これがまた、見せ場とは!





暖炉や台所の煙突


道路から見上げた「竜の鱗」ファサード、のちょうど裏側




覗き穴


竜の鱗瓦




















3日目午後サン・パウ病院

2014-08-28 20:48:03 | 特別
私たちは、
サン・パウが公開されているのを知らず「周りから見るだけ」のつもりだった。


「地球上で最も美しい病院の一つ」と言われるサン・パウ病院。
産業に沸き、しのぎを削るバルセロナ建築界の中でも、
政界にも足場があり、影響力のあったモンタネールの後年の都市計画的作品。
バルセロナの街区道路は碁盤の目状に都市計画されている。
直角交の道路に対し45度に突っ切る道路(ガウディーアヴェニュー)の山側先にサン・パウ病院。
道路計画からモンタネールの作品。街区区割りの3×3=9ブロック分が敷地で14万5000㎡。
患者1人につき145㎡を見積もっている。つまり患者数は1000人(私計算)。
ちなみに日本の現代の病院建築の資料を調べてみた。
1000人規模で敷地面積7万6400㎡が最大だった。

完全左右対称形の美しい病院。市民平等にこの施設の恩恵を受けられたのだろうか。



門柱(左)


門扉



3つあり真ん中の1つが開いていて難なく入れた。
(4年間の修復工事を終えて今年2月に公開された)




管理棟でチケット購入   8€ 1200円位


ロッカー室天井

焼き物タイルワーク

階段

段鼻同じくタイルワーク

階段灯




階段トップライト天井のステンドグラス。

見とれてしまうほど美しく、彼の音楽堂を想い起こす。
カタルーニャ音楽堂は、カテドラル近くの今のホテルから間近なのに時間指定が必要などあり、
とうとう行けなかった。
廊下部の天井(タイルのモザイクワーク)
  






公共建築なのに、本当に贅沢でため息が出るほど美しいです。

レクチャールーム


公開されている病室





修復前の部屋



使い続けられたモノの包容力にほっとする。化粧前の人のよう。


サン・パウの敷地はほぼ正方形で、1つの対角線を軸として左右対称に病棟が配置され、
それらをつなぐ機能動線は地下にある。地上は樹木を配置し患者の目を和ませる庭。
庭による治癒効果は計算のうち。庭には薬草畑もあり、まるでリゾートホテルだ。

モンタネールは48棟を計画したが資金問題等あり完成は27棟。
そのうち16棟がモンタネールとその息子によって設計された。
銀行家パウ・ジルが建設のために残した遺産は10棟建設で底をついたとある。
底をつく前に「少しでも節約しなくちゃ」という意思はみじんも感じられない。



地下通路

病院っぽい。トップライトやライトアップは修復時のものと思う。

庭の真ん中に出てくる階段


外は真っ白な位な真夏の光




屋根と煙突







怪獣や動物

翼竜


鳩とコウモリ


翼のある天使
























3日目 サグラダ・ファミリア( 内部へ)

2014-08-27 13:13:47 | 特別
わずかに木漏れ日の落ちる、深い森。 


  
左が「生誕の門」側、  右が「受難の門」側


祭壇側





ステンドグラス








ステンドグラスの色を映し出す、壁。




天を仰ぐ


どこまでが自然光でどこまでが照明器具なのか。光が内部空間を演出している。


柱の断面は、

床に近い部分が6角形だが天井に近くなると24角形(ほぼ円)に変化していく。
その様子を見て下さい。(天井に向かって撮影)

森のように感じるのはこの柱のせい。天に近くなるほど枝分かれしている。

最近の日本の建築界でも「森のような」「樹のような」という表現をよく聞く。
ここは本当に森のようだ。100年前から育ち始めた森。

模型室



受難の門



ファサードの冠部が工事真っ最中。

サグラダファミリアの敷地内で現場から5歩、歩いた場所にガウディーがつくった学校がある。

室内。室内の大きさ(縦、横、高さ)に安心感がある。
観光客達はおとなも子どもも椅子に座ったり黒板を見たり楽しそう。
天井の形の通りの屋根形状。
建物の長手方向の軒先が波型で反対側は山と谷が入れ違いになる。
それが交差する部分は一直線になる。(室内に見える)
これならレンガで、比較的おおきな床を支えられる。




職人の子供たちが受けるべき教育を(内容をみるとシュタイナー教育に近い)
提供出来ていたのがすごい。
親にとって、自分の子供たちがちゃんとした教育を受けられるのが最大の安心事。
しかも、仕事場のすぐそばで。
子供たちは親の仕事ぶりや仕事の進行を見ながら、触れながら育って行く。
きっと今の子育て世代もうらやましい環境に違いない。
「100年前より現在の方がいい」というのは幻想らしい。


外壁に張り付く愛すべき生き物たち。







ガウディー通りから振り返る





サグラダ・ファミリアを背にしてこの道をまっすぐ先へ行くと、サン・パウ病院がある。
行きたいけれど。もう、疲れたし。
とりあえずお腹すいたしお昼ご飯。






郷土料理パエリアを食べて少し元気になった。サン・パウ行こう。
振り返るとやっぱり。


この通りはすてきだ。

サグラダ・ファミリア2014年8月8日金曜日
写真  D=118枚 M=148枚 計266枚









3日目 サグラダ・ファミリア(塔の上へ)

2014-08-27 11:12:20 | 特別
エレベーターは事前予約が必要で時間指定も必要。
誕生の門をはいってすぐ右のエレベーターに乗る。
その奥の部屋で、荷物を預ける。

エレベーター管理のおじさん。ご機嫌がいい。


この部屋が「ロザリオの間」
戦争で破壊され50年間封印され、外尾氏が修復した部屋。現在ロッカー室



悪魔との心の中での葛藤。

小さな少女は金貨の入った袋で悪魔から誘惑を受けている。



青年は悪魔から爆弾を手渡されかけている。
心の迷いが(受け取るか否か)その指に表れている。

上の2つの彫刻については外尾氏の解説による。

エレベーターは金属のカプセル状で近代的。乗るのは4人。
とてもよく管理されている。

変わる視線を楽しみながら階段塔を降りる。

以下外尾氏作品
パンと小麦


ブドウとワイン




実りの果実






果実とそれを育てる葉(塔の胴の部分)




ほどけかかるヨハネ福音書(?)だが雨樋の役割を持つ


柱のように見えるが雨樋の役割を持つ。


これも。


これは雨樋ではないかも知れない。


塔内部の見上げ

完成時には、ここにパイプ状の鐘が吊り下げられるのだそうだ。

そしてこの下向きの無数の穴からバルセロナの街に、
柔らかで深い音色が届けられるのだそうだ。

想像して鳥肌が立つ。
下向きの庇はもちろん雨を処理するためだが、
音を下方の街に届ける機能も併せ持つ。
その証拠に1番したの穴の下にもある。

時々こんなベランダに出られる。怖くて出られないが。

上に乗っている大きな丸いもの。左右で違うが何だろう?

たくさんのコンクリート



クレーンを支える重りらしい。

トーレ・アグバールがまた見える。(ジャン・ヌーヴェル)

ツルリとしていてきれいな建物。


糸杉まで降りてきた。




階段が美しい。
段表(見下ろし)


段裏(見上げ)


1日何千人という人が降りる階段

これなら自然が造ったモノに負けない。



バルセロナ3日目サグラダ・ファミリア(外部)

2014-08-26 19:28:05 | 特別
ここサグラダファミリアに35年間彫刻を彫り続ける外尾悦郎氏が
横浜の私たちの街に、今年(2014年4月9日)講演に来て下さった。
身体も大きいが人も大きく若い人たちは随分と力を得たようだった。
私も本を読み、彼のこと、彼を通してのガウディーを知った。


先ずは


生誕の門を支える、こちらはウミガメ。雨水を吐き出す穴がわかるかな?

日本に居る時にチケット予約をしてあったのでスムーズに中に入れた。

真下から見上げると


中央部の鍾乳洞の中は「マリアの戴冠」


まっすぐ上に目を上げると希望の象徴の糸杉にたくさんの白い鳩が飛んでいる。
糸杉には、見えにくいが7本の梯子が掛っていて中には
白いペリカンの母子(相当遠くへ行かないと見えない)がいる。


生誕の門、上部


イエスの生誕を喜ぶ天使たち(以下全て外尾氏の作品)
外尾氏がこの地に自分の根を伸ばしかけた頃、
カタルーニャにはまだ、フランコ政権時の後遺症が色濃く
カトリックの聖堂に献金や応援をはばかる風が残っていたらしい。


ハープの天使

このハープの天使製作費は事実上建築主任によって献金され、外尾氏が鎚を振るった。
天使の完成が献金の速度を上げ、その他の天使たちの完成を導いた。
「一歩、そしてまた一歩」だ。


ファゴットの天使

この2人は古典音楽


ヴァイオリン、マンドリン。

外尾氏の奥様はピアニストだがこのヴァイオリン天使のモデルとなっている。
伝統音楽


タンバリンと笛

民族音楽


後は合唱の子供たち9人。

小さな男の子はイエスを見ようとして転げ落ちそうだし、
年上のやさしいおねえさんが抱きとめていたりする。
普段の子供たちの様子の一瞬を切り取ったようでとても楽しい。
15体が外尾氏の彫刻。

その下の扉も。わたしが本を読んだ頃は製作中と書いてあったが出来ていたのでびっくり。
製作は外尾氏の弟子という根を外尾氏と同じ方法で伸ばし始めている日本の女性。


まさにこの夏の暑さにぐんぐん伸びるつたの先っぽ。



目を近ずけると、目が離せない。











特に子供目線に、いるわいるわたくさんの生きもの達。配慮がにくい。



建物と色が同じで見にくいが生誕を告げるラッパを高らかに吹く天使が好きだ。

ガウディーの頃の作品と思う。


生誕の門ファサード

生誕の門真ん中の柱の頭部にイエスの誕生場面、馬と牛がいる。
(小さくて見えない)

生誕の門はガウディーにとって最重要部分の1つ。外尾悦郎氏によって完成された。

教会の外回りを1時間と少し見たところで10時45分の予約を取ってあったエレベーターで
塔の上まで上がる。


2014年8月8日金曜日

















ラッパ

2日目の夕方 バルセロナ・パビリオン

2014-08-24 12:24:59 | 特別
結構疲れていたし、
グエル公園から青ライン周遊バスで帰ってホテルでシャワーを浴びて
お休みしてからゆっくり夕食にしよう。

と、話していたのに。

フランセスク・マシア広場で赤いラインに乗り換え
バルセロナ・パビリオンへ。18時






建築家 ミース・ファン・デル・ローエ。  "Less is More"の発言者。
「要素が少ないほど美しい」の意。
私たち世代はまさにこの教育を受けているし今の私の思想もここにある。
日本の美学にも一致する。

石壁(1枚板!厚さ20センチくらい)は立っているが、独立していて、
ガラス部分も内部空間と外部空間を隔てるモノではなく外と中は通じている。
室内になっているのはミュージアムショップだけ。
この浅い水をたたえ、どこまでも水平方向に延びようとする建物は、
おととし訪れた金沢の鈴木大拙館と共通する。
人が多いので静かな写真が取れなかった。
池に延びる黄色い板は展示中の作家の作品。本来はないもの。



スペイン広場に戻る途中、ちょっと気になる建物があり、ついつられて入った。
 Caixa(カイシャ)フォーラム 



 
やはりモデルニスモ時代の繊維工場跡をリニューアルした美術館らしい。
入り口部の設計は磯崎新氏とのこと。




スペイン広場の元、闘牛場を商業施設にリニューアルされた建物。




1階部分に見える赤い、筋交いみたいな斜めの鉄骨の柱で上のレンガ構造を支えている。
ヘラクレスのようにがんばっているが、遠くからはめだたないし近くでは鉄骨しか見えない。



それにしても、すごい。
レンガをざっくり切っている断面が見える。


最上階には軽い食事屋さんが並んでいた。
モンジュイックの丘が見渡せる眺めのいい最上階。






赤ラインは全行程の4分の3残っていた。
バスに乗り夕方の丘からバルセロナの港湾地区を眺めながら夜を迎える。







港湾地区の巨大な彫刻


アメリカ大陸を発見したコロンブス像
スペインが世界に植民地を持ち、飛ぶ鳥落とす勢いの大国だった頃なんだ。



このバスがこの日の最終バスでカタルーニャ広場についたのは22時近かった。
今日の気温。



ホテルに帰りシャワーを浴び、やっと、ホテル近くで夕食!23時半!
ま、日本にいる時もさほど変わらない時間帯ですが。




エビのオリーヴオイル焼き、オリーヴのピクルス、アンチョビカナッペ、
ゴートチーズ、イベリコブタのソーセージ、シーザーズサラダ。
もちろんビール、白ワイン。
スペインでは白ワインが普通においしい。香りがいい。

疲れて食欲がないと思っていたが後で見ると良く食べている。

ホテルでもう1度浴槽にお湯を満たし足をマッサージしてBED IN。
即落。

バスツアー、バルセロナパビリオン他
2014年8月7日木曜日
写真 D=57枚 J=78枚















2日目の午後 グエル公園

2014-08-23 15:37:35 | 特別
周遊バスで1・5周。
グエル公園で降りる。
バスを降りて、近くの小さなイタリアンの店で昼食。午後2時。
サラダ、ラザニア等とアクア・コン・ガス(炭酸水)
まだ、炎天下の歩きなのでアルコールは控えた、と思う。


バス停側からの入り口にはこんなエスカレーターがついている。


バスの中でお話した2人の日本の女の子たちが言っていた通り
チケットがないと中に入れない、とのこと。
チケットをゲットするまで、まだまだ時間がかかりそう。

ちいさな男の子は観光より水遊びがいいよね。


後でわかったのだがチケットが必要なのは
中央階段部とドーリア柱で支えられた、
ジュジョール(ガウディーの愛弟子)のモザイクワークの広場だけ。

そんなわけでグエル公園のてっぺんまでゆっくり探索できた。


外に一歩出れば強烈な太陽の光。なのに一歩ここに足を踏みいれると静かな日陰と風がある。
  

色は左の写真が正しい。



この空間にやさしい音楽まである。


インドのシタール的な。
観光で疲れた足を投げ出して聞いている人達が拍手で答え、


鳩だって聞きに来ていた。

別な段には


違うミュージシャン


この上にはそれぞれ人工地盤がある。





谷には橋もかかっていて


チケットがないと入れないところは遠くから見学。







こんなところに住んだら楽しいと思う。
そうガウディとグエルはここをイギリス式自然あふれる高級分譲住宅地として開発していたのだ。
住んだのはガウディ―とグエルともう1軒弁護士さんだけだったとか。
計画はその時点では失敗と言えるがグエル氏のような実業家はたくさんの成功と
たくさんの失敗があるのだろう。
ガウディーは亡くなる2年前までここに住んでいた。


ピンクのとてもかわいらしい家。
ガウディ―が住んでいたって想像できますか?

Eグエルが住んでいた家はわからなかったが
Eグエルはここで亡くなったそうだ。
あんなに豪華な宮殿のような邸宅をたくさん持っている、
大富豪でも亡くなる時はこんな場所が安らぐのだろうか。

こんな階段を



どんどん上がっていくと頂上の広場に出る。
すごく見晴らしがいい!
バルセロナ街全体が見える。

トウモロコシみたいなトーレ・アグバール(設計ジャン・ヌーヴェル  2005年完)


サグラダ・ファミリア。

階段の途中には

これは覚えておいて下さい。明日たくさん遭遇できます♡

最後に正面入り口へ降りた。



正面門扉から中を見る。グエル公園の心臓部(有料部分)



階段途中のこの円盤の向こう側に有名なトカゲ(イモリかサンショウウオに近いと思うが)がいる。

門扉  シュロの葉をパターン化した鋳鉄製


門番小屋となんだったか。わかったら書きます。




ディズニーランドはこれをモデルにしたという。砂糖菓子建物の詳細。






グエル公園 2014年8月7日木曜日
写真 D=79枚 M=84枚 J=65枚














2日目お昼辺り 周遊バス

2014-08-22 00:50:19 | 特別
バルセロナ周遊バスには3系統ある。
赤と青と緑。
赤は西区域、モンジュイック(バルセロナ万博地区)中心、
青は北区域(丘方面ガウディ建築物)中心、
緑は南区域、海方面バルセロナの近隣リゾート地区中心にそれぞれ回る。

乗り放題、乗り降り自由。1日券27ユーロ(3800円)、2日券35ユーロ(5000円)。
このバカンス時期には5分おき以上に出ていて観光客満載で通りをめぐっている。
私たちが乗ったのは青ライン。バスも横腹がブルーに塗ってあるので分かり易い。

青ライン、その87パーセントはガウディめぐり。
バルセロナ観光に来て、
サグラダ・ファミリやカサ・バトリョを見ない人はほぼいない。
これらの建物を見に集まる人の数は大抵でない。

カタルーニャ広場からバスは出発しグラシア通りを走る。
「先ずぅ、左に見えますのがぁ~、
ガウディ作 カサバトリョでございます。」



左隣、カダファルク作 カサ・アマトリェール。


その2軒おいて左(写真には映っていない角地の建物)は
モンタネール作のカサ・リュオ・モレラです。

そのバトリョ側も当時たくさんの建物を作っている建築家の作品。

建築の激戦地区。ので考えさせられる。

片やガウディーは、今の時代の寵児。
片やモンタネールは今から100年前の寵児。
リュイス・ドメニク・イ・モンタネールは、父が大きな印刷業者。  
裕福な家に生まれマドリードに建築を学び成績優秀。
バルセロナに戻り、若く(25歳)して建築学校で教鞭を取り(ガウディは彼の生徒だったそうな。)
たくさんの数の建築を設計している。
バルセロナ万博(1929年)でも全て統括の位置にいた。
政治家としても活躍。
このあと、私たちが観るサン・パウ病院も彼の企画、都市計画の基で造られたが
コンセプトの意思も高い。建築に品を感じるのは私だけではないだろう。
こんなに、人として持つべき能力を全て兼ね備えて時代をリードしても、なお
今はガウディのライバル的評価しか得ていない。

能力なのか、時代の流れなのか 情報の力なのか。
私的には今の評価は少し均衡を欠いていると思う。
情報はいつだってそうだ。
少しある方向に傾くと、だーっとその方向しかなくなってしまう。

カサ・バトリョを見学する人々


これは赤ラインバス


カサ・バトリョの角を曲がるとアントニ・タピエス美術館がある。
小さな建物(モンタネール作を改装
後半バルセロナ滞在の時、夜食事の後、前をよく通ったが写真なし


周遊バスの続きを。
もう少しグラシア通りを直進して右にカサミラ(ラ・ペドゥレーラ)写真なし

修復工事中で中は見学できるが外壁は復元の絵での仮囲いが全面を覆っている。
カサ・ミラを右折して碁盤の目のバルセロナ市を45度西上がりに貫くディアゴナル通りを突っ切って、

タラダス邸 P.カダファルク作 同時代




サグラダファミリア教会(アントニガウディ)1883年の着工からず~っと工事中。
(戦争で中断もあった。)
見学の人々



サグラダファミリアは明日ゆっくり見るのでバスの2階からの目線で工事中の映像を軽~く見ます。




  

左のバラ窓(?)上部に横杭が2本ささって足場を支えている。

見えるかな?




こんな現場小屋。




まさに工事が進行中。つち音が聞こえる建設現場。
2026年(ガウディー没後100年)には完成予定とか。
生まれた時から、この音を聞いて育ってきたバルセロナ、カタルーニア人達、
つち音がなくなっても生きていける?


私は工事中の建物が好きです。廃墟はもっと好きです。



かわいいトラムに会い


グエル別邸、の門番小屋と門扉




大きな口を開けて家を守る竜。ありふれた建築資材で出来ている。
指1本で軽ーく開くのだそうだ。


バスでは、日本語というボタンはある。が(壊れていて)解説は聞けない。
その他の言葉なら聞けるのだが私のほうがNG。