めんどりと赤ワイン♪

ヨガ講師で1級建築士で主婦の日々を、ゆるく、たまにマニアックに書いてみよう。

バルセロナに戻った翌日

2014-09-30 23:31:37 | 特別
そう!今日の予定は、
このスペイン旅ブログの最初に書いた「コローニャ・グエル」に行った日!


ここからその続き。
日本に帰って来て6週間と半分。記憶は薄れるが知識は増す。

16時にコローニャ・グエルの駅を出て、バルセロナに戻り17時40分にはグエル邸に到着。
19世紀末1890年ころ完成。世界遺産登録後7年かけて大修復され2011年に再公開された。
ランブラ通りから覗くとすぐわかる。

こんなのが見えるから。


整理券をもらって入場時間が来るのを待つ間(30分位)レイヤール広場散策とガウディ街灯を見に行く。
(前回夜だったので明るい時に見たかった)



3個ひと組を2段にして6個を納めた街灯。
ガウディーの若い時の設計。もっと沢山出来る予定だったが3本のみ。


グエル邸のファサードを見る。

ガウディー特有の大きな放物線アーチが2つある。
馬車が出入りするためで、こちら側は入り口、向こう側は出口!

持ち出し部分の床下(鷲の翼辺り)に小さな穴が二つ見えるだろうか。

路上の物乞いにその穴からお金を落とす装置、と聞いた。


扉も外壁上部装飾もスチールワーク






出入り口の門扉を守る竜

さっきのレイヤール広場の街灯にもいた。
彫刻と言うより優れ職人の鉄細工。竜の勢いを失っていない。

予定の時間よりほんの少し早く中に入れた。

ガウディーアーチの内側からスチールワークの門を見る

竜は鉄格子扉の蝶番下に絡まっている。

馬車庫のあった所 床は木製(木レンガではないと思う)音の軽減のためとの説明があった。


その天井

馬車が入る導入部(客や主人、グエル一家はここで馬車を降りるのだろうか)
壁と天井の接合部にこんな風に光を取り入れるのは結構大変なこと。
奥にはワインや作物用の倉や守衛室があった。
つまり1階(グランドフロア)は客を迎えるが同時にサーヴィスヤードでもある。

馬車と馬車使いは地下の馬房に降りて行く、その経路をたどる。
地下だが光も空気もたっぷり巡環している。
しかも外の喧騒からは隔離され、ここに住んでいた馬は幸せだったでしょう。
この建築を下から支えている構造、空間的にも素晴らしく、見ごたえがある。

アーチ下部の、この緩やかなスロープを下りて来る。

   


干し草庫や炭置き場、セレブな生活を支える全てがある。



馬の足を洗ったりする場所。水の流れがスムーズだったことがうかがえる。

上の写真のアップ


人と動物の距離が、まだ近かった頃の物語がある。
グエル氏が使っていたという馬をつなぐ金物。

一角獣か。美しい金具だがその上に使いこなれて美しさを増している。

少し上の階から下の厩舎を見る。

やはりこのアーチの形が独特。繰り返され実験から導きだされた形がきれい。

メイン階段横通路

優美な模様の入った黒い大理石。住宅部分も殆どこの大理石。

メイン階段

ここを上がると中2階の玄関(住宅部分の)になる。

上がり切った正面壁のステンドグラス。



カタルーニャの旗と同じ色。
玄関フロアからまた階段を上ると


メインフロア  部屋数9

サンドブラストガラスとステンドグラス


黒大理石の柱

ガウディーお得意階段手すりベンチ


廊下ステンドグラス


メインダイニングの椅子

皮に緻密な装飾絵。これもスペイン文化の誇り。

そして、とうとうサロン

天井のトップライトです。星空を見る時の快感と似ている。
建築というより工芸品。隅々まで神経の行き届いた工芸品の中に暮らす感じ。

どこに触れてもどこを見ても快感。





このくらいでないと満足しない五感の持ち主ということ。
コンサートが開かれ、金箔扉が開くと礼拝堂があった。

上の階の覗き窓からメインフロアを見る。



中3階は楽団室。ダンスパーティー用か。
3階はプライヴェート空間。居間や寝室が9室ほど
吹き抜けに設えられた窓から下の様子を眺めるグエル夫人。


その上の階が屋上。
  

   
この穴から煙がモクモク?    あ~、見てみたい!

バルセロナ前半に泊まったホテルの前のカテドラルの尖塔!

高いばかりがいいとは思っていないが見えるとうれしい。





バルセロナに戻る

2014-09-29 00:16:51 | 特別
「ただいま!バルセローナ!」
バルセロナ到着20時30分。快適な電車旅。


前半宿泊のホテルコロン(旧市街カテドラル前)はクラシカルなヨーロッパ風だったので。
後半ホテルはデザイナーズホテルに。なかなかスタイリッシュ。

スーツケースを預けた時と同じ超美形の男性が「お!お帰り」の感じで迎えてくれ、
すぐ荷物を出してくれた。




シャワーを浴びてさて、街へ。



カサ・バトリョ、カサ・ミラ等の建ち並ぶ「グラシア通り」の
1本西側の「ランブラ通り」に」ホテルは面している。

カサ・バトリョに足を向けるとライトアップされ明るく、
観光客がたくさんいるのですぐにわかる。
  


仮面バルコニー




この日は中が暗かったが次の日には中も明るく観光客達でにぎわっていた。


う~む・・LEDの光にはなじめない。硬い光。
ガウディはディにアクセントを置くとこちらの人に通じやすいらしい。ガウディ

バトリョ邸がひときわ明るいので暗く見えるが
左隣がジョセップ・プッチ・イ・カダファルク設計の
カサ・アマトリェール。
  




まとめておくと、バスツアーで見た、
角部に円筒形の塔、赤い円錐の屋根を持つタラダス邸が同じ建築家。

2軒おいて一番左端角地に建つのがリュイス・ドメニク・イ・モ(ム)ンタネー(ル)の
カサ・リェオ・モレラ。

後日写真が届くのでアップします。
まとめると、8月8日訪ねたサン・パウ病院、
カタルーニャ音楽堂(見られなかった)
アントニ・タピエス美術館(何回も前を通っていたのに)改装が同じ建築家。

このあでやかな時代の、美しさを競う建築群の街並みを見つつ夕食としたかったせいもあり、
この夜は時間が遅すぎたせいか、いいバルに会えず、ちょっとがっかりな明るい店での
タパス、ワインでした。

お風呂にはいって足を温め、明日の用意をちょっとして、
ぐっすり、死んだように眠りました。

20140812火曜日バルセロナ着








バルセロナに帰る日(プラド美術館)

2014-09-28 00:26:51 | 特別

マドリードで、やり残したこと。
大都市だし、たった2泊3日だし、たーっくさんある。
でもとりあえず押えておかねばならぬプラド美術館。

今日はバルセローナに帰る日。


バルセローナ行きのAVE 17:00発まで、
殆どまる一日プラド美術館にいり浸れる ♡♡ 14€

プラド美術館は元宮殿とかではなく、18世紀に王の許、自然科学博物館として設計されている。
その後その王の孫の妃の「美術館にしなさい」との鶴の一声で美術館になり
フェリーぺ2世や4世がコレクションしたらしい。

ベラスケス、ゴヤ、エルグレコ、ムリリョ(スペイン画家)
ルーベンス、ヴァンダイク、ブリューゲル(フランドルの画家。当時スペインの支配下)
フラ・アンジェリコやボッティチェッリ、ラファエロら、
イタリアも充実している。イタリアルネサンスはもっともっと知りたいし、
ラファエロも私の内で今まで以上にクローズアップしたい(知りたい)と思っていたところ。

ベラスケスの「女官たち=ラス・メニーナス」は、
私が幼いころ週末等に、父がひも解いてくれた美術全集で見ていた。
「こんなちいさな少女がこんな窮屈な服を着せられてかわいそう」
くらいな、感想を持っていたのを覚えている。
この絵の構成の解読は知ると面白い。

ゴヤのシリーズモノ「マハ」がすばらしかった。
「着衣のマハ」「裸のマハ」2つの絵が並んで衆目にさらされている。
一旦目にするとしばらく目を離すことができない。
マハは女性の名前ではなく、たとえば”パリジェンヌ”のようにマドリードっ娘的意味。
まなざしが魅力的。でも、緊張感も漂わせる。
肌の透明感が油絵でこんなに描けること。
若い頃にはこんないい絵とおもわなかった。

私たちが小学校や中学校で知る西洋絵画の根源がここにある。
いずれのしてもキリスト教という大きなハードルが私たちにはある。
アドニス、ゴリアテ、サトゥルヌス、ピラト等の固有名詞や「7つの大罪」の意とか。
旧約聖書、新約聖書で内容が違う部分もあるし。

と、言って日本の仏教の話、日本神話もたいして知ってはいない。
今までの人生何をしていたのかと自分に突っ込みたくなる。
と言うより、まだ残っている人生を楽しむ材料がたんとあると言うことで。
図書館で「聖書の旅」山本七平著、写真が白川義員、を借りてきた。

それほど誇張ではなくこの美術館の絵を隅々まで見られたと思う。
ちなみに、珍しく、撮影は出来ない。

美術館のカフェで、珍しくスイーツを。


とうとうマドリードに別れを告げる時
アトーチャ駅発17:00 AVE 3171





「働く自動車」がかわいい。

バルセローナに向かう列車

乾いた大地を逆戻り








帰りは列車内おやつをいただき(食べられなかったが)
ワインはいただく。













トレド行った日の夜

2014-09-24 23:50:07 | 特別
トレド駅で帰りの電車を待つ間、イスラム風の美しい駅舎のカフェにて。



ビールで乾いた喉をうるおし、18時25分トレド発マドリード行きの列車に乗る。
ホテルでシャワーを浴びマドリード最後の夕食。

このバルは大変よかった。
昨夜のサン・ミゲル市場短手方向のすぐ裏。時刻は10時過ぎ。
スペイン語で「緑のピーマン」というような名前のお店。
外の席に座り

アーティチョーク。様々キノコの温サラダ。


ホワイトアスパラ、ちょっと季節外れだがジュウスィーでおいしい。


少し拡大すると

メニュウからなんとなくシラスとは想像していたがシラスウナギのようだ。
私はニホンウナギが絶滅危惧種になってから「ウナギは食べない」と決めていたが
ここはスペインだし♪いただきました。どれもその他のタパスもワインも大変おいしく満足でした。
最後にお店のおごりで食後酒をごちそうになりました。
夕食の遅いスペインでもさすがにラストオーダーの時間。

食事をしている間にお隣のテーブルの若いグループとお友達になり、
最後にはマドリードに来て15年という、アルゼンティーナとギュッとハグし合ってバイバイした。


いい思い出。


マドリード行く方にはお勧めします。
お店の名前がわかりました。
「EL PIMENTO VERDE」

20140811(月)





トレド(Ⅱ)

2014-09-23 02:39:10 | 特別
サインペンで街を描く絵描きさん。

なかなか達者。こういうのいつかやりたいな。

聖堂近くの木造ベランダ








ちょうど建物に平行な太陽光線
















30何年前の私がここに立っている写真がある、筈。


お鍋やさんの看板


お昼。

ガスパチョ(スペインの冷製スープこれはトマト主体)とてもおいしくてファンになった。
ガスパチョはパン、野菜、オイル、ビネガーを刻むかミキサーで砕いてピューレ状にする。
次の日に食すのがおいしいらしい。

ランチを一緒にしたスズメくん。ちゃんとこちらを見ている。


タホ川越しに見るトレド。


20140811(月)

トレド写真 M=185枚 J=113枚 計298枚

トレド

2014-09-22 02:26:07 | 特別
旅の間は早起き。7時半に目覚ましが遠慮がちに鳴り、起こされる。
このホテルは朝食が付いていて、ベーコンやハム、チーズ皆おいしい。
が、やはり少し野菜が足りない気がする。

朝食しながら行き先検討。
山岳都市っぽいクエンカに行きたかったが電車で3時間以上かかる。
結果、グレコの住んだトレドだけ行くことに決定する。

アトーチャ駅で乗車券購入でちょっとトラブル。
窓口は沢山あるがどの列も部屋いっぱいなるくらい並んでいる。
順番が来たが窓口の女性が英語を話してくれない。しばらく粘ったがらちが開かず。
夫はさっさと別なラインに並ビ直し。無事ゲット。
何が問題だったのか今も分からない。不可解だが、
「そういうこともあるな」位に構えていないと先へ進めないという事がわかった。

トレド行き11:20発にギリ間に合い、30分程でトレド到着。


到着ホーム正面に昔の駅がそのまま佇んでいる。来たのは30何年前だ。

旧駅舎内部(30年前は使われていた)







タペストリーのような、

今は使われていない、切符窓口(ここで切符を買った)



美しい駅







30何年前と同じ駅前から始まるトレド。






バスの運転手さんが「5ユーロだよ、乗って行け」と誘ってくれる。


歩いても10分
タホ川


橋門


橋を渡り


城壁際にあるこの階段を上がるのだと思って、お日様の容赦はないし

「人生は修業」と覚悟を決めていたが、そんなことはなく、

イスラム風アーチ



美しい段をあがっていく。

段を少し上がった所から橋門を見る



城壁内部へ
   

  

  



大聖堂の尖塔が見えてきた。
    

大聖堂




中へ
  

   




回廊






鉄柵レール






教会の椅子に座って天国を見ながら私たちはいつしか眠ってしまっていた。



8月11日(月曜日)トレド

マドリード、アトーチャ駅から

2014-09-17 01:34:46 | 特別
プラド美術館は駅からすぐそばの筈だが駅端まで歩いて行くだけで結構かかる。
もっと近道があったかも。

プラド美術館側歩道から見るアトーチャ駅


右に植物園を見ながら風の渡る歩道を行くと

たくさんの人が列を作って並んでいる。びっくりするほど長い行列で、いったいなにごと?
プラド美術館入口まで続いていて、入り口近くにいた観光客の女の子に聞いて、
事情が大体分かりプラド美術館は後日見ることに決定。
今日は日曜日なので無料で入れる。それを待っている人の列なのだ。
無料はうれしいが私たちは体力的に無理。

歩いて近くのソフィア王妃美芸術センターへ



19世紀の旧病院建物にガラスのエレベーターシャフトが取りつけられている。
新旧合体建築。設計はジャン・ヌーベル。
ここも受け付けで「もう入館時間が過ぎている」と断られ、同じく後日ということに。
と、
歩いているとそそられる建築物。そそられるまま近付いて

これもCaixa Forum Madrid 建築ヘルツォーク&デ・ムーロン。
元電力会社の施設(火力発電所廃墟)の外壁を残したリノべーション建築。
銀行の文化力がすごい。



隣も壁面緑化とそのメインテナンス作業をするらしい蜘蛛型作業機がとてもかわいい。
壁面緑化の設計は植物学者パトリック・ブランク(フランス)。



コルビュジェ展をやっていたので入る。ピロティー。左が入り口。

板折り天井、横浜大桟橋の駐車場と似ている。

手荷物預かり棚
この建物も地面から浮いているしこのロッカーも。

こちらの美術館では写真はOKでも手荷物は必ずロッカーに預ける。ようだ。

階段

階段は上へ下への動線だけではない。建築的大きな見せ場で人の動きの見せ場なんだな。



黄緑色トイレ

贅沢な美術館。このカイシャフォーラムの美術館。
バルセロナはバルセロナらしくマドリードはマドリードらしく。素晴らしい。

アトーチャ駅からプエルタ・デル・ソル駅まで地下鉄。名前が変わってヴォーダホン・ソル駅



風呂敷を広げて商い人。バッグは一つひとつヒモがついていて売主は束ねて握っている。
まるで鵜飼いのように。買う人もいる。



ホテル探しに少し手間取ったが薬局で丁寧に教えてもらい無事到着。
街のホテル風で空調機が個別でスイッチを入れると「ブ~ン」と働き始める。
過不足はない。シャワーを浴びてから夜のマドリード。

マヨール広場へ


大きい広場で四面4階建の建物に囲まれている。
すてきだが自分がどこから入ってどこに出たのか分からない。
真ん中にフェリーぺ2世が馬に乗っている立派な彫刻があるので
「フェリーぺさんの向いている方向から入った」とか確認していないと迷子になる。
フェリーぺさんの背中側から階段を少し降りると
30年前に行ったバルがそのまんまある。

「ここ、ここ」
「このちょっと段をあがって人がぎっしりいて、中に入れなくて。」
「そ、 赤ワイン注文したらそのワインが人を伝わってこっちに届いたの。
どうやってお金を支払ったらいいかわかんなかったよね」
懐かしさの凝縮。大きな塊に押しつぶされそうだった。

こんな看板が・・。

「ツ」と「シ」は難しい。
小学校1年生の時、母が教えてくれたのを今でも覚えている。

昔のサンミゲル市場がリノヴェーションされ


きれいになってはいるが昔のまま、チョイ飲み市場になっている。






なんでもある。



好きなものを好きなだけ買ってその辺のテーブルや腰掛けでつまむ。
手は2つしかないからワイン、タパス1こづつ。



これが楽しい!サンミゲル市場にぎっしりの観光客。
楽しいから来るんだろうか。集まるから楽しいんだろうか。





8月10日マドリード着









スペインの首都、マドリードへ

2014-09-16 23:55:07 | 特別

バルセロナ旧市街のホテル前、朝の大聖堂前広場。

5日間ありがとね。ベランダも、バイバイ!


さて、4泊したホテルコロンを引き払いマドリードへ移動の日。



大きなスーツケースはバルセロナに残し、小さなバックパックに2泊分の下着等詰め込み、
スーツケースを、タクシーで後半泊まる予定のホテルに預けに行った。
フロントの男性が予約確認後快く預かってくれた。背が高く整った顔立ちの人だった。
最寄り駅Passeig de Graciaからサンツ駅まで地下鉄。

サンツ駅で朝食を摂りながら、時刻表で乗る列車を決め、夫が図に描く。

バルセロナからマドリードまで、大人2人特急1等往復の図。

窓口の人に見せると「よし、きた!」的な感じでとても納得顔。
PC画面を私たちに見せながら私たちも納得顔。
実は窓口の人も、ガラスを通してただでさえ聞き取りにくいのに、
分かりにくい英語より、図の方がうれしいのだ。乗車券無事ゲット。
片道1人148・8€

列車は途中サラゴーサに停車するだけ。(サラゴーサも私たちの候補地だったが通過)

発車するとすぐにメニュウ表が配られる。
私たちはとても疑問に思った。
列車でお食事が出る?
食堂車の案内か?それにしては値段も書いてないし。
そして1時間ほど経つと、食事の時間になりました。
飛行機と同じような内容でセレクト出来る。

ワイン等飲み物、ガスパッチョ、チキンカレーとバターライス、サラダ、デザート、コーヒーと
フルコース。

後で鉄道の本で確認すると
「ラグジュアリーな内装の特等と1等。座席であたたかい食事をとれるのがAVEのアッパークラスの魅力」と、
書いていてあるではないか。「乗車前に専用ラウンジも利用できる」・・しらなかった。

しばらく、スペインの乾いた大地を。








小麦畑かな


帯状に黄色く見えるのはひまわり畑。


こんなちいさな小屋もどんどん視界を通り過ぎて行く。

最高速度時速は330キロ


つまり水が供給できるところだけ植物が育つ。
あとは乾いた砂と岩と・・。

うちの庭がひと夏で人の腰高を越すような雑草でおおわれてしまうのを嘆くのは、
「酢の瓶の中のおばあさん」または「井の中のカワズ」的。
ほかの世界を知れば自分の居場所の「贅、貧」が分かる。


風力発電



そう言えば今日のニューズで原発コストは風力発電なみ。
太陽光発電より高いというアメリカ発試算が発表されたとか。
ずっと言われ続けているけれど周知されていないことの1つ。

8月10日13:00サンツを出たAVEは15:30アトーチャ駅に到着

バルセロナ~マドリード間のS103

隣ホームには最新型S102

ここは私たちが30年以上前に訪れた時、

何本もの列車が到着するホームだった所。今は改装されて植物園的南国の楽園。





終着駅の名残あるガラスやレンガ。
古いいいモノを残してくれるのはありがたい。記憶のつながりを体験できる。



8月10日(日)




ジローナからの帰路のこと

2014-09-09 01:29:44 | 特別

先ほど正面からの写真では切れてしまったカテドラル尖塔部分
裏側の道から撮影。


気が抜けない街路写真ばかりだったので少しリラックス。







犬は飼い主の旅行に一緒について来ていてる。
列車等でもとてもお行儀よく乗っている。犬はいいね。
帰りのバルセロナ行き列車を待つ。



来た列車に乗ったのが「大きな間違い」だった。
実は同じホームで1分違いの逆向き列車に乗るべきだったのに!
最初に気付いたのは夫でした。「なんか違う気がする」
とりあえず次の駅で降りた。  のも間違いだった。
乗っていた列車は各駅停車で急行ではなかったので、この駅に急行は止まらない。
気付いたのはもっとずっと後。

誰もいない駅。駅事務所もない。
運よく、男の子2人を連れたの家族がホームにいて「次の列車はバルセロナに行きますか?」
運よく、英語が分かる方で「大丈夫」と太鼓判。「後30分で来るよ」
安心した。30分ならバルセロナ到着も30分遅れるだけ。

安心して回りを見るといなかのいい風景。



手前の緑地ではゲートボール的な遊びに興じている。老いも若きも一緒に。


「こんな駅で来る列車をのんびり待つのもいいなぁ~」等と、根も葉もない安心感。



ホームの向こうになにやらモデルニスモっぽい建物が見え、
見に行く。



なんの工場か、今も現役で使われている様子。

ホーム反対側、瓦が抜け落ちそうな建物。


少し遅れて到着したバルセロナ行きに乗り、心からほっとした。


ところが、
1時間経っても景色は都会っぽくなるどころか、左側には海が見える!!!
隣に座っている青年に再度確かめた。「バルセロナには行く」とのこと。
ただし往(いき)の列車とはルートが違う各駅停車らしい。

その青年は奥さんと一緒にモロッコから旅行中。
彼が彼女に日本のことを話す内容をかいま聞きながら
私達のつたない英語で会話が始まる。
彼の質問。
「日本では学校のトイレの掃除を子供たちがすると聞いたことがあるけれどそれは本当?」
「う~ん、今の学校のコトをあまり知らないが、一般的にはそうではないと思う。
 教育の為とか進んでやっている学校もあるかも知れない。私達世代は小学生の時みんなやっていたわ。
 夫はサボったそうよ」
モロッコのこと等など。

暮れるのが遅いバルセロナはすっかり夜になり、
結局3時間かけて10時半近くにサンツ駅に戻れた。
とても遅くなったのでタクシーでホテルへ。そのまま近くのお店で夕食。
今日はグリーンアスパラがおいしかった。

旅って、ん~、面白い。明日はマドリードに行く。








4日目  ジローナ行き

2014-09-05 02:38:25 | 特別
今日は、ジローナに行く。
私の持っている本には
「旧市街は土木と建築が混然となった迷路のようで中世の面影を色濃く残す」
とあれば、行きたい。ただどの観光本も掲載されている映像は同じ1つ。

朝8時半に目覚ましに起こされ、とりあえずジャウマ1駅から地下鉄に乗ってサンツ駅へ。
もう、慣れたモノ。引っかかることもなくスム~ズ地下鉄の乗り降り。
国鉄(renfe)に乗り換え。サンツ発11:46  ポールボウ(Porbou)行き
ポールボウというのはフランス国境間近の駅。その少し手前。
だからジローナは要塞都市なのだ。
チケットがゲットできたし(22.5€@1人)時間もゆっくりあるし。朝食~!
コーヒーとイタリアンサンドイッチ。普通のコーヒーもちゃんとオーダー出来るし。
こちら(カタルーニャ)では「アメリカン」というのがこちら(横浜)のブレンドコーヒー。
的。


列車がサンツ駅を出ると1時間20分ほどでジローナ駅に着く。

時間も正確です。
ついでに言うとトイレもどこもきれいです。
昔のようにコインが必要なところもないです。
駅から歩いて7分程で旧市街の西を流れる川に着く。

オニャル川。どの観光本もこの写真!

渡ると旧市街だが、もう少しオニャル川。




中洲の植物もあるし

恋人達もいる


ぐっと引き寄せられるショット
   

   
心をそそる源はなんなんだろ。狭い。、手あかのしみ込んだ建物。
そうだ、「人間のための街路」なんだ!

「お昼の準備が整っております」



ちょっとすました感じにも見えるがそんなことはなくどの店もウエルカム。
たくさんの観光客がお昼ご飯中。


でもそのまま旧市街に入り。

街路の左側が城壁。

    


城壁下のアーチ

街路席に座ってお昼ご飯。

イタリアンランチをゆるりと、ペンネアラビアータ、ラザニア、サラダ、、エスプレッソ。
「え、これで終わりですか?」と突っ込まれそうですが、「はい、十分です」

さてディープな城塞都市へ。
  

  
こんなバショを歩けるんだったらもう、足が痛いのなんてどうでもいい。
なんの抵抗力も失ってフラフラと道に誘われるまま深ぶかと街路に抱かれます。











街路の誘惑。街路の流し目に応えていたら身が持たない。
歳を経ているからこそ美しいモノがここにある。


壁と石畳に導かれてカテドラル近く





カテドラルは無料だが資料館も一応見学。7€@一人
いつまでも観光に来る人たちをひきつける街であって欲しいから。




回廊






カテドラル周辺散策



壁の×印は鉄板で、
組石造でどうしても外にも膨らんで来る壁を中から鉄筋等で引っ張っていると思われる。


個人の住宅エントランスもちょっと見せていただき




お土産屋さんも

まだまだ、写真はたくさんあるのですが・・・。


ジローナ2014年8月9日土曜日
写真 D=107枚 M=235枚 J=30枚