春のそよ風夏の雨

嬉しいひととき。好きなこといろいろ書いています。

リタ・ジャハーン=フォルーズ+ヴァリ・ミンツィ「白い池 黒い池―イランのおはなし」

2024年01月30日 | 
リタ・ジャハーン=フォルーズ+ヴァリ・ミンツィ「白い池 黒い池―イランのおはなし」

イランの民話を元にしたお話に、イスラエルの画家の方が絵を描いた絵本です。
作者も画家もイスラエルで暮らしている方なのですが、作者の方はイラン生まれで
子供の頃にイスラエルに移住されたそうで、「イスラエルとイラン両国の文化的な
架け橋になるよう努めている」そうです。

日本語にはなっていないのですが、ヴァリ・ミンツィさんが絵を描いている
絵本に「Nour's Secret Library」という作品があって、こちらは、
シリアの首都ダマスカスが舞台だそうです。
ヴァリ・ミンツィさんの作品はユダヤ教に基づいたようなものもあるのですが、
その一方で宗教が異なるアラブ諸国の絵本もあって、文化を結びたいというような
気持ちを持っている方なのかなと思ったりしています。

異なる文化が合わさって美しい絵本が生まれたというのが素敵だなと思います。

お話は、心優しい娘が継母とその連れ子の娘にいじめられていたのだけど、
ある日・・・というお話。
「ホレおばさん」のお話がとても近いかな。ロシア民話にも似たようなお話が
あったような気がします。イランにもこういう話があるんですね。
でも、終わり方がちょっと独特で、これは再話のリタ・ジャハーン=フォルーズさん
によるのかもしれませんが、面白かったです。

ヴァリ・ミンツィさんの絵はとても美しくてみずみずしさもあって大好きなのです。
ヴァリ・ミンツィさんのサイトに、この本の絵が何枚か載っています。
表紙には金色(箔押し?)も使われていて、それがとても美しいです。

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