春のそよ風夏の雨

嬉しいひととき。好きなこといろいろ書いています。

Amanda Craig「The Other Side of You」

2024年07月31日 | 英語
Amanda Craig「The Other Side of You」

Quick Readsという、読書が苦手な人のための本をというプロジェクトの一冊。

具体的には、有名作家による安価で、文字が大きくて、易しめの文章、
それほど長くない(8歳くらいの児童書程度)の作品からなるプロジェクトです。

盗みや暴力が当たり前の荒れた地区に住む少年が主人公。
おばさんが殺されて、自分もこのままでは殺されるとなんとか逃げ出してきた。
見つけたのは、放置されたままの温室。
植物に囲まれた中で、1人暮らし始めた・・・。

「美女と野獣」をモチーフにした、ちょっとおとぎ話の雰囲気もあるお話です。
大人向けというよりは、中学生くらいのティーン向けかな。
(主人公が10代半ばくらいなので。)

大きい字で読みやすくて、気持ちよく読めました。
ちょっと安易な感じもあるけれど、いいお話でした。
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Elisha Cooper「A Good Night Walk」

2024年05月26日 | 英語
Elisha Cooper「A Good Night Walk」

空が暗くなってくる頃から、すっかり夜の空になるまで、
取り立ててなんということもない夜のお散歩が描かれている絵本です。

ストーリーがあるわけではないのだけど、毎日の穏やかな時間、
静かな夜の空気が感じられて、とても好きです。
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Wafa' Tarnowska+Vali Mintzi「Nour's Secret Library」

2024年05月25日 | 英語
Wafa' Tarnowska+Vali Mintzi「Nour's Secret Library」

シリアのダマスカスで戦争が始まり、人々も地下に逃げるような日々、
少年、少女たちは、瓦礫の中から本を拾い集めて、地下に図書館を作った
という絵本です。

「戦場の秘密図書館-シリアに残された希望」
「シリアの秘密図書館 瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々」
というような本もあるようで、
この絵本も、実際に起こったことを元に描かれた作品です。

作者はレバノン出身の方で、絵はルーマニア出身でイスラエルに暮らしている方が
描いているのですが、お二人の過去とも重なる話だそうです。
(図書館というよりも人々の状況が・・・という意味です。)

Vali Mintziさんの絵はとても美しくて好きなのですよね。
イスラエル在住の方ですが、イランやシリアについての数作品に絵を描かれているので、
国々を繋ぎたい方なのかなと思っています。

もっとたくさん、こういう国と国を繋ぐ本が作られるような世の中になリますように
と思いながら読みました。



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Joan Bauer「Close to Famous」

2024年05月07日 | 英語
Joan Bauer「Close to Famous」

主人公は12歳の女の子。
読むことがとても苦手、混乱して読めなくなる。
そのため、学校では馬鹿だとか怠け者だとか言われてしまう。
でも、ベーキング(主にお菓子だけど、料理も上手い)はとても得意で、
いつか、最年少で料理番組を持つことが夢。
お父さんは、戦争でイラクで亡くなり、お母さんと二人暮らし。

お母さんが、恋人に別れを告げたら、その恋人が家に押し入ってきて、
お母さんに暴力を振るったので、ここにはいられないとあてもなく親子で車を走らせて
行き着いたのは・・・。

しんどい思いを抱えながらも、夢を持つ人たちがたくさん出てきます。
人と人が関わり合うことで、緩やかに影響しあって変わっていく。
そんな様子が描かれています。

お父さんの言葉だったり、主人公が好きな料理番組のシェフの言葉だったり、
名言集かと思うくらい素敵な言葉がたくさん出てきました。

前向きな気持ちになれる作品だと思います。

この作者の他の本も読んでみたいな。



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Jojo Moyes「Paris For One」

2024年04月21日 | 英語
Jojo Moyes「Paris For One」

読むのが苦手な人のために企画されたQuick Readsの一冊。
Quick Readsはやさしめの文章、大きめの文字、語数が少なめで読みやすい
本当なっています。

恋人との会話中、「パリに行ったことがないの?」と言われたNellは、
それなら恋人とパリに行きたいと格安チケットを手に入れます。

ところが、駅で待っても恋人はやって来ず・・・。
パリへの週末旅行はさらにひどいことに巻き込まれますが・・・。

恋人との関係の物語と言うよりも、慎重に計画を立ててはみ出さないように生きてきた
20代半ばの女性が、そんな慎重な生き方から、ほんの少しでも冒険的な方へ一歩を
踏み出してみた話として楽しかったです。

その後のお話もあるなら読んでみたいと思った作品でした。

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Jordan Scott+Sydney Smith「I Talk Like a River」

2024年03月30日 | 英語
Jordan Scott+Sydney Smith「I Talk Like a River」

SNSで紹介されていた方がいて読んでみたくなりました。

たくさんの言葉が絡まって上手く出てこない。
自分のことを話す日は特に辛い・・・。
そんなある日、お父さんが川に連れて行ってくれて・・・。

どもって上手く話せない男の子の気持ちと、
優しく、そしてしっかりと向き合って男の子に接するお父さんが
とても気持ちよく描かれていた絵本でした。

後書きを見ると、著者の子供の頃のエピソードをもとに描かれた作品のようです。

絵も素敵で、自然に囲まれて心がほぐれていくような気持ちになりました。
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Dr. Seuss「Oh, The Places You'll Go!」

2024年03月17日 | 英語
Dr. Seuss「Oh, The Places You'll Go!」

先日、親戚の卒業式がありました。
それで思い出したのがこの本。
卒業する人に贈られることも多いのだそうです。

久しぶりに読んでみました。

これから新しい道を歩んでいく人へ向けて描かれた絵本で、
励まされる人も多いと思います。

うまくいかない時もあるけど、進んでいこうと思えるような本です。

原書の前に日本語訳ドクター・スース「きみの行く道」で出会ったのですよね。
伊藤比呂美さんの訳で、こちらも素敵です。

この春新しい道に進まれる方も多いと思いますが、素敵な道となりますように!
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「The Shirley Hughes Collection」

2024年02月19日 | 英語
「The Shirley Hughes Collection」

Shirley Hughesさんは1927年生まれの方で、たくさん絵本や挿絵を描かれています。

「Alfie Gives a Hand」という絵本から出会って、クラシカルだけどやわらかいユーモアや
やんちゃさもあって、読んでいて気持ちがいいな。この方の絵本などをもっと読んでみたいな
と思って、この本を見つけました。

詩、絵本作品、挿絵の作品などがたくさん集められた本です。
対象年齢から4つに分かれていて、
とても小さい子向け(多分、2〜3歳くらい?)
小さい子向け(4〜5歳くらい?)
もう少し大きい子向け(小学校低学年くらい)
それよりも年上の人向け(小学校中学年〜くらい)
となってます。

「Alfie Gives a Hand」も小さい子向けの中に入っています。
Alfieはシリーズが何冊か出ているので、いくつかの作品で登場してました。

ちなみに「Alfie Gives a Hand」は、アルフィーという男の子が、幼稚園の友達の
誕生日パーティに招かれたというお話です。お母さんや妹と離れて一人で友達の家に
行くのは初めて・・・不安な気持ちでパーティに参加しましたが・・・。

「The Shirley Hughes Collection」はお話だけでも18作載っていて、
さらに詩も載っているので本当に盛りだくさん。
ファンタジックなお話があったり、戦争中のお話があったりと、
楽しい作品から、かなりシリアスなものまでいろいろ入っていて楽しめました。
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「Jane, the Fox & Me」

2024年01月23日 | 英語
Fanny Britt+Isabelle Arsenault「Jane, the Fox & Me」

最近は、ドイツ語と韓国語に触れることが多いのですが、久しぶりに
英語の本も読みました。

いじめにあっている女の子が「ジェイン・エア」の世界に逃げる。
なんとか毎日過ごしていたら、キャンプに行かなくてはならなくなった。
友達もいないのに・・・。そこで・・・。

何度か読んだ本なのですが、とても繊細に感情が描かれたグラフィックノベルです。

Isabelle Arsenaultさんの絵がとても好きなんですよね。
美しくておしゃれな雰囲気もありつつ、本当に繊細に描かれていて。

グラフィックノベルは十冊以上は読んでいるのですが、漫画とも違って、
吹き出しはなくて、コマ割りの絵と文章からなる本という感じで、同じような
物語ならば漫画よりも静かな雰囲気があるように思います。
(吹き出しでもなく、効果音を描いたりもしないからかな。)
そういうところが結構好きだなぁと思います。
もちろん、漫画は漫画の魅力があるんだけど。

かなりページ数もあるので、主人公と一緒に過ごす時間も長いというか、
一緒に感情を分かち合いながら読んでいくような本だと思います。
痛みはあるけれど、響く人は結構いるはず。


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