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倉庫番の独り言

「コーノさんちの物置き」アネックス

テキーラ村

2007-02-28 21:50:13 | お酒とグルメ
去年8月にメキシコ第二の都市グアダラハラに出張した。高原都市でアメリカ人の保養地でもある。この街の北西の郊外にテキーラ村という村があってそこまではグアダラハラから可愛い鉄道が走っている。

訪問先の社長がディナーに連れて行って呉れたレストランは全てのテキーラを置いてあるという触れ込みの店。メキシコの酒と言えばテキーラと思っていたがテキーラ村で作られたものだけがテキーラと呼ばれると言う事を初めて知った。テキーラと同様に龍舌蘭から作られる蒸留酒は一般的にはメスカルで、その中でテキーラ村で作られ蒸留の過程も多少他のものより手が込んでいるものだけがテキーラなのだそうだ。原料となるアゲヴェ・テキラーナはサボテンではなく龍舌蘭の一種だが、長い葉を切った大きな球の様な状態で保管されるため、メキシコ人も"Cactus"と言っていた。まぁ、この辺の細かい事は気にしないのがラテン系民族の大らかさかも知れない。

ストレートのテキーラにライムの絞り汁、サングリータと呼ばれる赤くて辛いチェイサーを並べて、ライムの絞り汁を口に含んでテキーラを飲む。こうすると喉越しのヒリヒリ感が緩和される。その後にサングリータを飲むとテキーラの余韻を楽しみつつテキーラのピリピリが残る舌の上に唐辛子(チリ)の刺激が加わって絶妙な後口になる。この飲み方には何だったかの名前が付いているのだが失念。この三つの液体の色、即ちテキーラの白、ライムの緑、サングリータの赤はメキシコの国旗の色なのだそうだ。よくライムを切ったものを啜ってテキーラを飲むと言われるが、そこそこ大きなグラスに注がれたテキーラを飲むのには絞り汁をグラスに入れたものを置いた方が飲みやすい。この飲み方で3種類くらいのテキーラを試したらクラクラして来た。

何年か前にメキシコシティーの空港の免税店でイモムシの乾燥したものを付けて売っていたのを沢山見かけた。その話を件の社長に話したら、それはメスカルの一種でメキシコシティー中心に飲まれているもので、「本場の」テキーラではその様な飲み方はしない、との説明であった。

酒 放浪記

2007-02-21 22:52:15 | お酒とグルメ
若い頃は国産ウィスキーばかり飲んでいた。まだジョニ黒が1万円以上していた時代だ。奥さんの祖母の真似をして夕食でご飯を食べずにウィスキーの水割りを主食におかずだけを食べていた時代もあった。30年前に英国に1年余り滞在してからはシングルモルトウィスキーに嵌っていた。出張する度にグレンフィディックやタリスカーを買って帰っていた。その頃から洋酒の並行輸入が始まり国内でもこれらのウィスキーが安く買える様になった。

蒸留酒に水を入れるのは「お酒に対して失礼だ」と言ってストレートに拘っていた。親しくなった英国大使館の一等書記官の奥さんが大いに賛同してくれて意を強くしたものである。ヨーロッパに出張する機会が多かったこの頃は、スウェーデンのアクアヴィット、オランダのヨンヘジュネヴァーなどの強い酒を買って帰っては楽しんでいた。

やがてバーボンに浮気をする様になった。横浜でアメリカ人が経営するバーに出入する様になったからだろう。メーカーズマークがお気に入りであった。栃木に3年間単身赴任している間に栃木の地酒を片っ端から飲んだ。単身赴任寮の部屋にあった80リットルくらいの冷蔵庫にはいつも一升瓶が3本くらい転がっていた。東京に戻った後も美味しい純米酒の遍歴が続いた。また栃木の同僚から教わった中国の白酒(パイチュウ)にも執り憑かれた。五粮液(ウーリャンイー)という四川省の酒は匂いが強く、丁度タイ料理のパクチーの様に好きになればとことん好きになるし、好きになれない人には鼻持ちなら無い酒だ。私は五粮液の虜になっていた。

サンノゼに滞在していた時は毎日カリフォルニアワインである。ナパやモントレーヴァレーのワイナリーにも度々出掛けた。車を運転して。

最近は御他聞に漏れず焼酎である。蒸留酒を水で割るのはお酒に対して失礼だとは思いつつ、毎日の晩酌は焼酎の水割りである。仕事関係の会食でも乾杯のビールの後は焼酎である。この時は水割りではなく、ストレートであることが多い。

オイスター

2007-02-14 21:28:04 | お酒とグルメ
先週の金曜日、てんぷら屋でドイツ人と会食した。日本に住んで1年半近いので和食は何でも大丈夫な様だが、牡蠣のてんぷらは一と口かじっただけで残してあった。彼が牡蠣が苦手なのかドイツ人にとって口に合わないのか判らないが、ドイツでレストランに行っても魚介類のメニューはニジマスなどの淡水産の魚が主で、海の魚はフランス料理をメニューに載せている様にも思える。

昨晩、オイスターを売りにするレストランで会食した。メニューに「生牡蠣の食べすぎにご注意下さい」とか「初めての方はご注意下さい」などと書いてあるのが面白い。米国産の「クマモト」という種類の牡蠣を食べた。牡蠣の種類に日本の地名が付いているのが面白い。アメリカのシーフードレストランで「ミヤギ」という牡蠣を食べたことを思い出す。オイスター・プラッターでは4種類の牡蠣が出てくる。オカワリを頼む時に違う種類の盛り合わせを頼んだので、8種類の牡蠣を食べたことになる。舌触りや食感は異なるがどれも牡蠣の味がした。

地味婚の世相を反映してか会社では義理チョコが飛び交うことがなくなったようだ。

火事? お酒?

2007-01-31 22:00:00 | お酒とグルメ
朝8時過ぎ、25階にある事務所の窓から外を見やるとうっすらと黒い煙のようなものが見えた。窓際に寄って見下ろすと建設中の隣の「新丸ビル」の低層階から真っ黒な煙が猛然と噴き出していて時折炎も見える。火事だ。しかし大事には至らず、じきに鎮火。「対岸の火事」の「高みの見物」であった。消防車も沢山来たが、もっと高層階だったらどうなるのだろうかと考えた。建築中の高層ビルではスプリンクラーは作動するのだろうか。
という訳で水曜日のテーマは「火事」? しかし火事では毎週は書けないのでこの話はここで措くことにする。

夜、2月1日付けでグループ会社に栄転する同僚の送別会に出席した。40年の歴史があり生え抜きの人たちが活躍する会社に親会社からの落下傘降下ゆえ苦労することも多いだろうが、誰からも好かれる好人物なのできっと活躍してくれるだろう。
山形県の高木酒造の幻の銘酒「十四代」を飲んだ。大変に美味しいお酒だ。

水曜日のテーマはお酒、グルメにしよう。