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倉庫番の独り言

「コーノさんちの物置き」アネックス

一生ものの経験 (その2) 羽田空港D滑走路

2010-09-19 11:48:09 | ヒコーキ大好き
前回に続いて羽田空港D滑走路である。前回10月31日供用開始と書いたが、正確には10月21日供用開始で、国際線の商用フライトが利用を開始するのが31日という事らしい。


D滑走路の東側の端部から東京湾に伸びる進入灯の架橋である。全長は350メートル。

  
滑走路の東端、進入灯の陸上部分。この2枚の写真で判る通り、D滑走路の東端部は隆起していて、先端部で海上10数メートルの高さになっている。すなわち滑走路は最近の航空母艦の離陸甲板の様に先端が跳ね上がった形状になっているのだ。


D滑走路上をバスで走る。滑走路には既に様々な標識が記載されているが、滑走路の誤認識を避けるためにこれらの標識(地面に描かれたもの)にはシートが被せられて色を消し、水を入れたウェイトで押さえられている。


前回紹介した通り、D滑走路の多摩川の河口に懸かる部分は桟橋形式で、現状の羽田空港に平行で多摩川の水流を妨げない部分は埋め立てで作られており、この写真はその接続部である。
金属の繋ぎプレートで接続された向かって右側が桟橋部分、左側が埋め立て部分である。

埋め立て部分では既に不等沈下が起こっているいう写真をバスの中で見せてもらった。

埋め立て部分の滑走路周辺には芝生が植えられているが、桟橋部分には植栽が全く無く、殺風景な景色である。


接続部の桟橋側から見たD滑走路。中央から右下に延びる白い破線がセンターラインである。


羽田空港の本体とD滑走路を繋ぐ誘導路。往復の2本の巨大な橋であるが、地面の高さが異なり、滑走路側が高いので橋全体がスロープになっている。自動車にとっては大したスロープではないが、巨大な旅客機にとっては結構な急坂ではないかと感じられた。

滑走路には航空自衛隊や在日米軍の「基地祭」などでは立ち入ることが出来るが、国際空港の滑走路に立ち入ることは今回の様な機会を除いてまずあり得ない。最近、テレビのニュースで地元の人のための見学会が開催されたとか、航空会社のパイロット向けの説明会が始まったとかが報じられており、一ヶ月後に迫った供用開始に向けて動きが急である。

一生ものの経験も晴天に恵まれて得難い体験となった。

一生ものの経験 (その1)

2010-09-17 07:43:09 | ヒコーキ大好き
久々に「ヒコーキ大好き」のカテゴリーである。前回が2008年の大晦日の記事だから、実に1年9ヶ月ぶりになるのだが、昨年2009年はその前年に比べると圧倒的に海外出張が少なかったので自然とヒコーキの話題も登場する機会が無かったのである。

ヒコーキ大好き人間にとって「一生ものの経験」は、新しいヒコーキの初フライトに乗ったとか、引退するヒコーキのファイナル・フライトに乗ったとかであろうが、私にとってこれまでの「一生ものの経験」はコンコルドの搭乗、セスナ機の操縦、エアバスA380の商用初フライトの離陸をシンガポールで見て、続いて日本初フライトの離陸を成田で見たというセットものの経験などである。

今回の「一生ものの体験」はこれらとは趣を異にして、空港でのできごとである。

羽田空港にD滑走路が出来て、いよいよ10月31日から再び本格的な国際空港として活躍することになる。

今月初め、空港設備関係の業界団体の技術研修会で供用開始前のD滑走路と新管制塔を見学する機会があった。

今回はその内、新管制塔をご紹介しよう。


D滑走路(羽田の沖合に埋め立てで作られた)の完成に伴ない、従来の管制塔ではD滑走路まで見渡せなくなったので新設された管制塔で、既に供用が開始されている。

今回は塔の上に3層で作られている施設(最上層に管制室がある)の最下層の展望台の様な場所に案内された。管制塔自体が厳しいセキュリティに守られた立入り制限区域であるので、この「展望台」の様な階は何のためにあるのだろうか。


新管制塔から南東方向を見る。空港の更に先に東京湾に突き出した形に見えるのがD滑走路である。


新管制塔から北東の方角である。京浜島の緑地の上をかすめてANAのポケモンジャンボが着陸しようとしている。また、画面右手には建設中の「東京スカイツリー」が見え、その上を次に着陸するヒコーキが旋回して着陸態勢に入ろうとしている。

さて、新管制塔の見学を終えてバスに乗り、制限区域の入口で厳しいセキュリティ・チェックを受けてD滑走路に入る。

滑走路は、多摩川の河口に当たる部分は河川水の流れを遮らない様に桟橋構造、羽田空港の敷地に平行する部分は埋め立てで構成されている。


滑走路の東端部に行くと、柵の外側の場周道路の脇にこの様な石碑が立っていた。「羽田から世界へ」と書かれている。しかし、どれだけの人がこの石碑を読むことができるのだろうか。何のためにここに石碑があるのか???

という訳で、今回の「一生ものの経験」は供用開始になったら立ち入ることが出来ない施設の見学と言う事である。

滑走路そのもののご紹介は次回に。

2008年の総括(3) ヒコーキ大好き

2008-12-31 23:17:27 | ヒコーキ大好き
今年は随分と沢山ヒコーキに乗った。

フライト数は55回である。
合計のマイル数は、139,016マイル。これはプレミアムが付かない正味のマイルである。
累計の飛行時間は、フライト・ダイヤの出発時刻から到着時刻まで、タクシイングや気流による遅延や短縮を入れずに足すと、311時間16分になる。これは12日23時間16分である。今年1年間の30分の1は飛行機に乗っていた勘定になる。

「ヒコーキ大好き」人間として今年のフライトのハイライトは何と言っても、10月10日の記事に書いたエアバスA380への搭乗である。最近、エアバス社は新聞の全面広告で「エアバスA380に乗った人」として著名人、財界人の同機への搭乗をネタにしているが、これを見る度に「毎日飛んでいるのだから、シンガポールを業務や買い物・観光で訪れた人の12分の1くらいはこの機に乗っているのだと思う。

また、ボーイング737-700や737-800に乗ったのも今年の思い出である。

そんな訳で、今年最後のブログは写真も沢山つけてお贈りしよう。

まずは、空港をいくつか。

    
左は、開港当初は手荷物が無くなるなど大混乱ですっかり悪評が定着してしまった、ロンドン・ヒースロー空港の第5ターミナル。 中央は先ごろまで反政府デモ隊に占拠されていた、バンコクのスワルナブーム空港。 右は、シンガポール航空専用のシンガポール、チャンギ空港の第3ターミナルである。このチャンギ空港の第3ターミナルからエアバスA380に乗ったのである。
    
続いての3枚。左は、ワルシャワのワルシャワ=オケチエ空港。 中央は武漢の天河国際空港。右は、成都の成都双流空港である。


これはオマケ。ターミナルビルや内部ではなく、ドバイ国際空港のターミナルから見た周囲の景色である。


次は機内をご紹介しよう。

    
左は、シンガポール航空のエアバスA380の二階席に上がる階段。 中央は、シートが斜めに配置されたエア・カナダのボーイングB777-300ERのビジネスクラス。右は木目調の落ち着いた内装のオーストリア航空のボーイングB777-200のビジネスクラスである。

最後は窓から下界を見下ろした景色である。

    

 左は、羽田から上海・虹橋空港に向かう途中で見た南アルプスの北岳(手前)と八ヶ岳(写真上方)。中央はパリからドバイに向かう途中のバルカン半島。右は、トロントからニューヨークのラガーディア空港へのフライトがラガーディア空港に近づいて高度を下げた所で見たマンハッタン。

  

左はドバイからウィーンに向かうフライトが飛んだイラン南部の砂漠地帯である。右は廈門から成田に向かうフライトが中国の大河を横断するところ。揚子江か黄河か、はたまた別の河かは判らない。Google Earthで同じ地形を探したがまだ見当たらない。

来年はどんなヒコーキに乗れるだろうか。

YYZ - LGA

2008-10-26 23:50:10 | ヒコーキ大好き
「ヒコーキ大好き」のカテゴリーに興味がある方なら今日のタイトルはお判りになるだろう。トロント空港(空港コードYYZ)からニューヨークのラ・ガーディア空港(空港コードLGA)へのフライトである。

エア・カナダ718便でトロントからニューヨークに飛ぶ。搭乗機はブラジル製のEmbraer175である。初めて乗る機種である。


自分の搭乗機の写真が撮れなかったのでトロント空港で隣のスポットに入っていた同型機を撮った。


ハドソン川の上流であろうと思われる。紅葉が美しい。


前の座席の背もたれに付いているシートテレビの画面の脇にUSBポートがある。パソコンを持ち込んでここに接続するとシートテレビがパソコンのディスプレイになるのだろうか。試さなかったので未確認である。

  
搭乗機はマンハッタンの上空を東から西に横断した。左はアップタウンからダウンタウン方向を見通す。既に街には灯りが点されている。右はマンハッタンの先端部分を拡大したもの。右手に「自由の女神」が見える。

ラ・ガーディア空港が混雑していたためマンハッタン上空を何度も旋回した。


ブルックリン地区からマンハッタンに繋がる、左がブルックリン橋、右がマンハッタン橋である。

チャンギ空港 ターミナル3

2008-10-11 22:25:33 | ヒコーキ大好き
このブログでは国内外の新しい空港も紹介している。カテゴリーが「ヒコーキ大好き」であったり「旅先から」であったり、その時の気分でまちまちになっているのはご愛嬌と勘弁戴きたい。今回はシンガポールのチャンギ国際空港のご紹介である。

今年の1月9日に開業したターミナル3は、北京の首都空港第3ターミナルと並んで世界で最新の旅客ターミナルビルであろう。


天井のデザインと照明に特徴のあるチェックインロビー。

  
最新の空港に共通するのだが、とにかく広い。左は出国審査場前のロビー、一般の人たちが入れる領域である。右の写真は出国審査を終えてからの搭乗ロビーである。免税品店が並んでいる。


上の写真の右側を床面と同じレベルで見たところ。中央、遥か遠くに見える青と白の広告板の先に搭乗ゲートに繋がる長い長い回廊がある。この長い回廊は免税品店が並ぶ中央のモールの両翼に設けられており、出国検査場からモールに入ったところに、それぞれのゲートに到達するために必要な歩行時間が表示されている。この表示は古いターミナルにも見られて、端から端まで歩くと20分以上は掛かるであろう。手荷物検査はこの回廊を進んでゲートに入る場所に4つ位のゲート毎にまとめて設けられている。これで手荷物検査で長い行列が出来るのを防いでいるが、検査装置はそれだけ沢山必要であり、やはりお金の掛かった空港であると感じられる。

エアバスA380搭乗記

2008-10-10 23:38:58 | ヒコーキ大好き
足掛け7日でヨーロッパ、中東、アジアの3都市を回った出張から今朝帰って来た。今回は旅程の逆順で夫々の街の素顔をご紹介しよう。

出張の最後の訪問地はシンガポール。そこからの帰国便は現地時間の昨晩午後11時半にシンガポールを発って、今朝7時半に成田に到着した。そのまま出社。そんなスケジュールでも少しも疲れを感じなかったのは搭乗機のお蔭であろう。

昨年10月26日の当ブログに記した通り、前回シンガポールを訪問した折りに偶然シンガポール航空のエアバスA380の商用初フライトに遭遇した。また今年5月24日のブログに記した様に、シンガポール航空の同機の成田線就航の初日にも偶然巡り合わせた。日本の「ヒコーキ大好き人間」多しと言えども、シンガポールでの初商用フライトと成田線の初フライトの両方の離陸を目撃した人はそうはいるまいと自慢に思っているが、肝心のA380にはまだ搭乗していなかった。

今回の帰国便でそれが実現した。これを今回の出張の話題のトップに置かない訳にはいかない。


総2階建てのキャビンの一番前のドア(1階)を入った所に2階に登る階段がある。ボーイング747「ジャンボ・ジェット」の階段の2倍はあろうかという幅の広い階段である。


2階のビジネスクラスのキャビン。幅広いキャビンに1:2:1の座席配置で一人分の座席の幅がこれまでの旅客機では考えられない位に広い。

  
左の写真がビジネスクラスのシート。右は座席側から正面(前の座席の背面)を見た写真である。左の写真で、シートベルトが座席の途中から生えているのがお判りになるだろう。右の写真、ディスプレイの左側に3段見える小さな棚(開けて写真を撮るべきだった)の一番下はパソコン用電源、LANポートなどのパネル、下から二段目は眼鏡ケースである。ディスプレイの右側の小さな棚の下の段はミニテーブルで、グラスなどが置ける。



ディスプレイに映った自分の写真であるが、座席の幅をお見せしたくてこの様な見苦しい写真のご披露となった。


シートの背もたれを前に倒すとこの様にベッドになる。ベッドの先端(足側)は2段上の右側の写真(前の座席の背面)の左下に見えるフットレスト(足台)と繋がって、ここに足を伸ばすと全身が完全にフラットに出来る、しっかりしたベッドになる。これだけの幅があると寝返りも楽である。ベッドには腋の下から腰に斜めに掛ける長いシートベルトが備えられている。


成田に到着した搭乗機。機体記号は9V-SKCであった。

ドバイふたたび (1)  24時間空港?

2008-07-23 23:32:33 | ヒコーキ大好き
去年の10月に続いてふたたびドバイにやって来た。

今回は羽田を発って関西国際空港(関空)でドバイのエミレーツ航空の直行便に乗り継いでのドバイ入りである。関空を利用するのは今回が初めてである。会社の仕事を普通に終えて夜の羽田発のフライトで関空に到着。エミレーツ便は午後10時30分に関空を発って翌朝の4時45分にドバイに着く夜行便である。

関空は24時間空港としてハブ空港を名乗っている。羽田や成田は周辺住民の安眠を確保するため夜間の発着を禁止している。この点、陸地から離れた人工島に造られた関空は終夜飛行機の発着が可能であり、このような空港を24時間空港と呼ぶ。韓国ソウルの郊外仁川(インチョン)に造られた新しいソウルの玄関のインチョン空港や香港の空港など、市街地に近い従来の空港から郊外に移転して大規模空港を造って東アジアの航空輸送のハブを形成している。

関空に着いて驚いた。24時間空港と言うのに多くの店は閉店しており、肝心の外貨両替窓口まで閉まっている。ロビーは閑散としており、一部は照明も落とされて暗くなっているではないか。


「閉店後」のようなチェックインエリア


ロビーのベンチにも人影が見られない。

出張に発つ前、職場の同僚が言った言葉「関空は発展途上国の新しい空港の様ですよ。ココロは、建物は立派だけど『賑わい』が無い」というのを思い出し、言い得て妙と変に納得したものである。

上海へ

2008-01-17 23:28:49 | ヒコーキ大好き
上海へ短い出張をすることになった。今日(17日)未明、
東京で初雪が降ったとニュースが伝えていた。家を出る時に
は地面が多少濡れていた程度であったが、成田エクスプレス
が千葉を過ぎたあたりから周囲の畑や家の屋根が薄い雪に覆
われていた。

搭乗手続きを終えてラウンジに落ち着くと、これから乗る飛
行機の胴体の上やコックピットの窓に雪が付着していた。

やがて地上整備員が機内に入り、コックピットの窓の雪をス
クレーパーで掻き落とした。



更に高所作業車に乗った作業員が近づいてきて、スチームガ
ンで胴体の上の雪を吹き飛ばした。



こうした出発準備作業のせいで我がフライトは定刻より10
分ほど遅れて搭乗開始となり上海の浦東空港に向けて飛び立
った。上海でも今日雪が降ったと現地駐在の方から聞いたが
私が到着した時には空港周辺も市内も雪は見られなかった。

エアバスA380の商用初飛行 目撃談

2007-10-26 23:13:53 | ヒコーキ大好き

実にラッキーだった。

先々週のミュンヘン、先週の上海に続いて今週はドバイに出張した。月曜日にシンガポール乗り継ぎでドバイに入り、水曜日の夜ドバイを発つ夜行便でシンガポールに昨日(25日)の朝到着。昨日はシンガポールにある会社の地域本社や仕事関係の国立研究所などを訪問して、再度夜行便に乗って今朝成田に戻って来た。

出掛ける時に25日にシンガポール航空のエアバスA380の一号機(9V-SKA)がシドニーに向けて商用初フライトに飛び立つことを知ったが、何時の出発かは判らなかった。ドバイからの夜行便がシンガポールのチャンギ空港に到着したのが朝の7時過ぎ。着陸してターミナルに向かう地上走行の窓からA380が見えた。

しめた、まだいる。ターミナルに入って早速フライトインフォメーションの表示を見ると、何と間もなくの8時発である。 早速F31番ゲートに向かう。 ゲートが並ぶウィングの手前のホールの窓から間近にA380が見えた。ホールの窓沿いには見物客が並んでいるが、黒山の人だかりという訳ではない。イミグレーションを入った内側なので自ずと人数は限られるが、日本人ほど、あるいは私ほどには野次馬根性が無いのだろうか。
F31番ゲートで乗客が搭乗中のA380


ターミナルのホールの窓際からA380を眺める見物客

一旦、F31番ゲートまで行って見る。ゲート内ではセレモニーが終わって、旅客がほぼ搭乗し、テレビのキャスターがA380を背景になにやらレポートしている。



F31番ゲートに示されたフライト案内。便名は機体の型式名称にちなんだ「SQ380便」である。


旅客が去ったゲート内で初フライトの中継を進めるキャスター

8時ほぼ定刻にプッシュバックが始まり、ターミナルのホールの側に尾翼を向けてプッシュバック車を切り離し、昇降舵、方向舵、フラップなどの動きを確認して自力での地上走行を開始。主輪は胴体の中央部に4脚あり、軍用輸送機に相当する配置である。


頑丈そうな主輪

同機はやがて誘導路を左に曲がり、ターミナルのEウィングの陰に隠れた。思ったより早く滑走を開始し、ターミナルの正面の滑走路を左から右に横切ってテイクオフ。機体が大きいのでゆっくり滑走している様に見える。


滑走路を左から右に走って離陸するA380。(動画からキャプチャーしたため、写真の分解能が粗い。)

ターミナルビルから離陸後の空中の勇姿を見ることは出来なかった。 歴史的瞬間を目撃する事ができ、「ヒコーキ大好き人間」冥利に尽きる朝の経験であった。

以下の4つの動画をYouTubeにアップしましたのでご覧下さい。

プッシュバックタクシイング(1)タクシイング(2)離陸

うまくリンクが働かないのでYouTube内で「A380 商用初フライト」 で検索して下さい。


モフェット・エアショー

2007-07-20 23:47:48 | ヒコーキ大好き
先週サンノゼに出張した話を書いた。サンフランシスコからサンノゼに向かうUS101という高速道路に沿って、Moffett Naval Base(モフェット海軍航空隊基地)がある。ここにはNASAのAmes研究所も併設され、毎年9月に公開されてエアショーが行なわれる。私はサンノゼ滞在中の2003年の9月にこのエアショーを見る機会を得た。

写真でご紹介するのはスペースシャトルの運搬用に改造されたNASAのボーイング747である。胴体の上部にスペースシャトルを固定する支えが取り付けられ、ここにスペースシャトルを付けて「おんぶ」して飛ぶのである。この他、主翼に普通の旅客機のB747では見られないスタビライザーや、水平尾翼の両端に大きな安定板が取り付けられている。


主翼付け根の車輪の他に胴体中央部にも車輪が追加されていて、スペースシャトルの重量を支えている。


更に胴体内部は飛行機とは思えない程の強固な鉄骨で補強されている。


ニュースなどで何度も見た機体であるが、こうして本物を間近に見て、機内に入る事が出来るのも米国にしばらく滞在できたお蔭である。

3月31日の記事に書いた "Reno Air Race"、6月30日の記事に書いたセスナの操縦と並んでこのエアショーはサンノゼ滞在中の「ヒコーキ3大事件」と言えよう。しかし、サンノゼに絡んではもう一つ事件があった。これは次回の話題とする。