みかえる族の漫遊記 ~小林直生ブログ~

ヨーロッパ人としての夏は終わった

 昨夜、23時半に約900㎞を運転して帰宅しました。で、仕事は8月21日(金)から始まります。

 ヨーロッパ人としての夏は、これでお仕舞い。帰国すれば、もうこんなにゆったりとした休暇はもてないでしょう。

 日本では、こんなに大変なのに羨ましいなあ、と言う声をちらりほらりと耳にしますが、これが「成熟した」ヨーロッパの習慣です。バカンス無しでは、人は労働意欲を、ここでは持てません。

 でも、旅行は、日本と比べると格安ですね。もし、箱根か有馬温泉で、二週間休暇をするといくらかかるのでしょうか?ヨーロッパでは、長期のバカンスを前提に、それに対応するインフラが完備しています。

 カナリア諸島なら、シーズンオフで七日間、航空運賃、ホテル代(朝食、夕食込み)をあわせて、日本円で5万円位、シーズンで三割り増し位でしょうか。

 日本は、何でも高すぎますね。

 今回は、スイスに行って来ました。パラケルズスの逗留した村に泊まったり、シルスマリアで、ニーチェを偲び、サンモーリッツで、セガンティーニ美術館を訪れたりして(これで三度目、毎回陳列が変わっています)、山を歩き、渓谷を行き、そして、ヘルマン・ヘッセが生涯を終えた村、モンタニョーラを訪れました。ここの村の墓地で、ヘッセの墓参りをすると、フーゴ・バルとブルーノ・ヴァルターの墓を発見。意義深いヨーロッパ最後のバカンスでありました。

 でも、スイスの物価はやはり高いですね。日本並みかも。そこで、予定を一日切り上げて、昨夜、約8時間運転して帰宅しました。走行距離は、全過程で約2000㎞。疲れました、さすがに。

 詳しくはまたブログで紹介いたします。お楽しみに。


                   

 しかし、暑かった。ドイツも連日35度前後の暑さだったとか。またまた日焼けしました。

 今日と明日、自宅で休養して、21日からこれでもかと忙しくなります。帰国準備も含めて、慌ただしい日々の始まりです。
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コメント一覧

小林直生
小径様 心のこもったコメントをありがとうございます。
 
 ヨーロッパ人の優雅さの背景には、でも、結構大きな、そして細々としたストレスがたくさんあるのですが、そこのところを見せないで、時にはユーモアで笑い飛ばして、憂さ晴らしをするということがあります。

 例えば、レストランでウエイトレスと客が、ウエイトレスの不注意でぶつかって、客のスーツに食べ物の汁がかかって汚れたとします。

 ヨーロッパなら、客は、「OK,OK!何もなかったよ」と、顔をしかめながら言ってそこを素早く立ち去ろうとするでしょう。後で、ブツブツ言いながら、スーツを、トイレで濡れハンカチか何かで拭きながら。

 日本では、どうですか?「店長を呼べ!」とか、「どうしてくれるんだ!クリーニング代を出せ!」とか言いませんか?

 ストレスを、ヨーロッパ人が表に見えるように出すと言うことは、「限界」か「病気」の時だと思います。

 まあ、当然個人差はありますが。
小径(こみち)
http://komichi.blog.bai.ne.jp/
お帰りなさいませ。

そして日本への帰国の日も近まっていますね。
全てに物価の高い日本、せかせかウロチョロの日本ではきっとこんな優雅なときは過ごせないでしょう(笑)

でも、日本は小林さんのお力を大変必要としていると感じます。

帰国されてバリバリ働いてください。
期待してお待ちしております。
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