5月17日に、高野山奥の院参道にある「大秦景教流行中国碑」のレプリカ碑を見てきた。
これは、キリスト教と仏教の一致を研究していた、イギリスの宗教学者ゴルドン夫人が、1911年に寄贈建立したものである。
以前から景教を研究する者(髭のおじさんが本人)として、一度は訪れたいと思っていた景教碑である。
感無量なり。
景教とは、中国に七世紀に伝わった、シリアのネストリウス派のキリスト教の事である。
この景教碑が、中国の長安(今の西安)に建てられたのは、781年の事であった。
唐代の中国に留学していた空海は、この景教の影響を受けて真言宗を創始したことは、かなり確かであろう。
右奥に見える丸い墓碑は、ゴルドン夫人の墓である。
景教は転生とカルマの法則を公言し、人間イエスと、神キリストの違いを明らかにしていた。
ルドルフ・シュタイナーの「キリスト論」とほぼ一致する。
高野山に来たら是非見て頂きたい。
「三一」とは「三位一体」の事である。
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