北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

琵琶湖を一回りドライブ

2007-04-07 02:02:54 | 自然・風景
5日、アルバイト先が休みだったので琵琶湖周回のドライブに出掛けました.以前ゴールデンウイークに長浜から北小松までサイクリングしたときの湖北の素晴らしさを思い出したかったのと、その時行けなかった、かの隠れ里「菅浦」を訪れること、同じく奥琵琶湖パークウエイから琵琶湖を眺めること、などでした.

京北から、花脊~百井~途中~近江大橋~近江八幡~彦根~長浜~余呉湖~菅浦~海津大崎~清水の桜と巡り、湖西をドライブして、京都三条経由で帰りました.

彦根城のさくらはかなり咲いていました.このお城は思ったより大きかった.古の姿をのこしていて気に入りましたが、お城といえば先日訪れた「竹田城趾」のような山城の方に興味があります.桜もそろそろ見頃、かなりの人出でした.

長浜を通り過ぎ「余呉湖」へ.途中、国民宿舎で蕎麦の昼飯.このかわいい湖を一周して奥琵琶湖パークウエイを目指すも入口が分からない.案内板に従うと菅浦の方へと進んでしまいました.

この隠れ里「菅浦」では四足門を見、小さな集落を一周、パークウエイに入る.この入口で分かったのですが、この道路あちこち工事中で、菅浦からの一方通行に規制していました.葛籠尾崎の上にある展望台からの琵琶湖の風景はまさに期待したとおりの素晴らしいものでした\(^o^)/トップの写真が展望台から海津方面を望んだ一枚.空とそれを反映した湖面の表情や比良の峰が気に入っています.

塩津方面へ下り、再びもとの走り今度は海津大崎方面へ桜並木の道を走る.桜はまだ咲き始めでした.満開の時は桜のトンネルが素晴らしそうです.海津の古い街道を南下したあと後戻りして、かの有名な「清水の桜」を目指しました.

水上勉さんが「櫻守」で、主人公の弥吉に;
>「お前らにいうとく.わしが死んだら、海津の清水(しょうず)の墓へ埋めてくれ.
>寺へたのんでくれ.あすこの桜は立派な八重やった.根もとからいっぱいひこ
>ばえが生えてよっだが、毎年、わしは、守(も)りにいっとった.
<中略>
>日本に古い桜は多いけんども、海津の桜ほど立派なもんはないわ.あすこ
>の桜は、天然記念物でもないし、役人さんも、学者さんも、知らん桜や.
>村の共同墓地に、ひっそりかくれてる.けど、村の人らが枝一本折らずに、
>大事に守ってきてはる.墓場やさかい、人の魂が守ってンのやな.わかるか.
>今の世は、舞子の桜のみたいに、ドライブイン作るちゅうて、どんどん伐られ
>るのがまあ風潮や.けど、同じ近江でも、海津の桜はちごうてる.あすこは、
>村の人らの眠ってるとこや.みんな、桜の下で眠ってはる.、、後略
と語らしめた清水の桜は、墓地の傍でその可憐な花びら見事に咲かせてくれていました.その写真を2枚アップします.

桜を守った人が眠りたい墓場、西行が死期を望んだ桜の下.桜の花はやはり人を惹きつける存在なのでしょう.また白州さんのいわれるように人間くさい花なのでしょう.墓石の下に眠る魂と桜が団欒の時をすごしているような雰囲気も味わいがありました.この花はまるで、年老いても肌つやつやの可愛い~老女の様な、、、





在原の茅葺きの里の雰囲気も見てみたかったが161からは通行止め?だったので引き返し、きれいに整備された湖西の道路を走って日も暮れた京都は三条経由で帰りました.

湖北のいろいろな風景や、人の魂に守られ可憐な花を咲かす清水の桜を見られた満足のドライブでした.菅原や在原は次の楽しみに残しておきます.もう一つ、菅浦で天然ウナギのすき焼きを食べるのも残された楽しみであります.それ以外にも近江には訪れたいところがありすぎる、、、


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