暁の雲(平安語調平成日誌)

花をめで 鳥をうらやみ 霞をあはれびつつ
露をかなしぶこころ ここに記す
秋の月を見るに 暁の雲に会へるがごとし

棚木猫(たなぎねこ)様 おはして・・・

2011-04-04 | 樹木・植物・動物・有職故実

如月の頃 たはむれし猫どもは

「こちて こ」など 呼ぶも
ふたつながら 見交はしゐたりて つゆ こたふるさまなし

「猫の春」とや いふぞかし
 さる夜  うつつに 鳴き明かしたるは これ なんめり 

卯月三日 のら の わらに寝ねたる あれば  後ろの方より 蹴あげてくれむ とて 忍び

すり足して 近く寄れば

のらは ふと おどろき にらみおこせしかど  たへて逃ぐる気配なし
人のわざの ひがひがしからむこと とて とがめたるらん 目のほそきも いとにくし

曲げ木の下に うづたかく積もりたる 松葉にのりて

世俗 離れたるやふなる 渋色の縞の

「棚木猫」とは かくなるを いふか
遠目に 道行くひとびとを まどろみ見やるのみ 
鳴かず 招かず 孤高の天外に ひとり 身を置きたるさまは 人のいろふところならず        

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