戯画四十一 翁丸その後(八) 2012-10-24 | 樹木・植物・動物・有職故実 釣殿には 世の中をいかになりぬるならむ とつきせずながむる女一人あり・・・ いたう 夜ふけにければ かやうなる怪しきことの顛末 知る人もなし やをら 人もなき廊に かの人跳び去りぬ・・・ つづく(^^;)
戯画参十八 翁丸その後(五) 2012-10-10 | 樹木・植物・動物・有職故実 「・・・艶になりぬる人は(清少納言のようにいつも風流ぶっている人は) いとすごう すずろなるをりも(まったく味気なくつまらない時でも) もののあはれにすすみ(しみじみ感動してるかのように振る舞い) をかしきことも見すぐさぬほどに おのづからさるまじく(自然と あり得ないような) あだなるさまにもなるにはべるべし(浮ついた態度にもなるのでしょう)・・・(ーー;)」 つづく(^^)
戯画参十七 翁丸その後(四) 2012-10-06 | 樹木・植物・動物・有職故実 「・・・・・・・かく(このように) 人にことならむ(人より特別にすぐれよう) と思ひこのめる人は かならず見劣りし ゆくすゑ(行く行くは) うたてのみはべれば(常軌を逸してしまうでございましょうから・・・・^^) (^^;)(^0^;)(^U^;)・・・・・・・」 (注)うたて:「うたた」(副詞)と同源;ますます程度が増大する様子を表す つづく(^^)
戯画参十六 翁丸その後(三) 2012-10-02 | 樹木・植物・動物・有職故実 「・・・・・・・清少納言こそ したり顔に いみじうはべりける人(偉そうにしていた人)・・・・ さばかりさかしだち(あれほど利口ぶって) 真名(漢字を)書き散らしてはべるほども よく見れば まだ いと 足らぬこと多かり・・・」 (ーー)(ーー;)(・-・;)・・・・・・・・・・ つづく(^^;)
戯画参十五 翁丸その後(二) 2012-09-28 | 樹木・植物・動物・有職故実 わが庵に 稀代の人々住まひ給へる様 いと清清しく〈すがすがしく〉て・・・ 朝餉終はり 出でる隙に 戯ればむ人 犬など共に率て往ぬ つづく(^^)
戯画参十四 翁丸その後 (一) 2012-09-24 | 樹木・植物・動物・有職故実 いづれの御時よりかありけむ・・・ わが庵は 女御・眷属〈けんぞく:従者〉・犬などあまたさぶらひて 騒がし・・・ 翁丸はいまだふたばの犬にて 幼き遊びなど好みて厭はしく さるほどに 戯〈ざ〉ればむひとは 前の世に必ず恨み残したるひとならむ・・・(ーー;) 殊に 光の君の物語など見つけ ほろほろとこほち散らす・・・ また あらたなる調度あらはれ いと いみじう神さびたるひとは 昔のふるごとなど すずろに御覧ず 御厠人〈みかはやうど〉ひとりうつくし(^^) つづく(^^;)
連続戯画小説 翁丸開闢(かいびゃく) その参十三 2012-09-20 | 樹木・植物・動物・有職故実 いかに今は言忌み〈こといみ〉しはべらじ・・・ 人といふともかくいふとも(人がなんと言おうとも) さきの世のさだめにやあらむ・・・ わが身の上に起こりし異様の事のはじめは 2001年1月13日にて 定子皇后崩御の日より数へて千年 鳥辺野にて拾ひし白き子犬を「翁丸」とぞ名付けし「翁丸開闢」の日の のちの事なり ・・・さは ここより 絶え絶えに続き語らむぞ・・・ つづく(^^)
連続戯画小説 翁丸開闢(かいびゃく) その参十二 2012-09-16 | 樹木・植物・動物・有職故実 現今〈いま〉より十年〈ととせ〉ほど以前〈さき〉には 我が庵は あらたしき都の辰巳にて いまだ山稜のあづまやかと見まがふばかりの 毀〈こほ〉れたるあばら家にぞ住まふ・・・ つづく(^^;) 注:毀る〈こほる・こぼる〉;ラ下二 くずれる、壊れる
連続戯画小説 翁丸開闢(かいびゃく) その参十一 2012-09-11 | 樹木・植物・動物・有職故実 駿河路の道の果てよりも なほ奥つかたに生ひ出でたる人 いかばかりかはあやしかりけむ・・・(^^;) 京の都より東へ六百里 箱根の向かふには 鬼がすむとかや・・・? まして かく小さきものの身で おぼめく人の荷に背負はれて いかに心もとなかりけむとぞ覚えたる・・・ (注)古くは一里=6町=660メートル (後に 一里=36町=4キロメートル) つづく(^^)
連続戯画小説 翁丸開闢(かいびゃく) その参十 2012-09-08 | 樹木・植物・動物・有職故実 あだし野の露を踏み 蓮台の野辺に枯れし花を見て 鳥辺野の煙に咽す〈むす〉犬を拾ひしは 西暦2001年睦月十三日のことなり つづく(^^;)