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暁の雲(平安語調平成日誌)

花をめで 鳥をうらやみ 霞をあはれびつつ
露をかなしぶこころ ここに記す
秋の月を見るに 暁の雲に会へるがごとし

花盗人は・・・

2013-03-11 | 樹木・植物・動物・有職故実

くれ惑ふ心の
闇も堪へがたきに・・・
かの女 罪を晴るかす様して歩き来れば・・・

種まき桜の色も憎く「五逆罪にぞ当たらむかし!」など言ひかければ

女「花盗人は 盗人にあらず

きむじ こころ苦しげに などか乱れたる・・・
花を盗みたる者を罪すものこそ痴(をこ;馬鹿)にて 
まことにひがひがしき(;みっともない)禍事(まがごと;間違った行い)なり
なんでう(;なぜ)かやうなるもの縊ら(くびら;絞殺する)ざらむや?

汝が両の肩に付きたるふた竿の腕は
おろそかなる朽木なるや?」などそら知らず言ひて
心疾し(こころやまし;しゃくにさわる)
(^^;)

曲水(#^.^#)

2013-03-03 | 樹木・植物・動物・有職故実

盛なる桃の枝に・・・


白鷺


青鷺

取り混ぜて
この一双を添えて春を寿ぐ(*´∀`*)
♪・・・鳥の跡 おぼつかなくも思ほえず これも昔のえにこそあるらめ・・・♪(本歌:和泉式部日記13)

現し人(うつしびと;俗人)

2013-02-18 | 樹木・植物・動物・有職故実

かの女
天より降り来たりてふたつき
・・・
今は もてはやし聞こえさせ給ひつる興もさめて
如月に 雪 いとをかしう降りたる朝に
今日しも 端に出で座す

女「賢げなる人も
人の上をのみはかりて
おのれをば知らざるなり・・・まして」など言ふ

???

女「ここには かやうなる現世の箱ありて
怪しげなる映し人
現し様(うつしざま)にて世の中にありふるは
いと空へ(うつほへ)なり・・・

懈怠(けだい)の心
みづから知らずなりゆく・・・いと あはれなり」など言ひて気色ばむ

そぞろ神など憑きてむや・・・とて走り寄りて
我「そこなう物返したまへ」とて
「たゆみなく慎みてかろがろしくせぬと
ひとへに自由なるとの等しからぬなり」など叫べば

かの人立ち腹にて・・・

「かくあり かくあらぬ現つ世(うつつよ)は
いとあるまじく軽ろきことぞかし・・・」
など言ひて 例の箱 毀る(こほる;壊れる)

女 やがて外様(ほかざま)へ向きて 事苦く(ことにがく)なりぬ
女は げに似るものなくうとまし など思ふ
我 念じ入ること限りなし
♪・・・世のつねの ことともさらに思ほえず 怪しきものを思ふあしたは・・・♪(本歌 和泉式部日記10)

あらまほしき夢(^^;)

2013-01-21 | 樹木・植物・動物・有職故実


斯く あらまほしき夢などみる折には
つれづれも すこしなぐさむる心地してすぐすに・・・




あらたしき年の初めの初春に・・・




いかにとやせむ(・・;)
もともと 心深からぬひとにて
ならはぬつれづれの わりなくおぼゆるにやあらむ
かやうなる幻のごとき人 出できたりなば
とやかくやと 如何にあつかひ聞こえさせ給はむ(・・;)
♪・・・語らはば なぐさむこともありやせむ 言ふかひなくは 思はざらなむ・・・♪(和泉式部日記)
皇紀二千六百七十三年 癸巳(みづのとみ) 睦月廿一日