
くれ惑ふ心の
闇も堪へがたきに・・・
かの女 罪を晴るかす様して歩き来れば・・・

種まき桜の色も憎く「五逆罪にぞ当たらむかし!」など言ひかければ

女「花盗人は 盗人にあらず

きむじ こころ苦しげに などか乱れたる・・・
花を盗みたる者を罪すものこそ痴(をこ;馬鹿)にて
まことにひがひがしき(;みっともない)禍事(まがごと;間違った行い)なり
なんでう(;なぜ)かやうなるもの縊ら(くびら;絞殺する)ざらむや?

汝が両の肩に付きたるふた竿の腕は
おろそかなる朽木なるや?」などそら知らず言ひて
心疾し(こころやまし;しゃくにさわる)
(^^;)