meisou

記憶を補完するための記録

ニワトリ

2017-01-25 16:36:00 | 日記
今年は酉年なので、ニワトリの話をします。
私が小学生の頃、家で飼っていたニワトリの話です。
当時、お祭りといえばカラーひよこが売られていました。
ひよこに色をつけて売っていたのです。
当時、昭和ですから…。今だったら動物愛護団体が手錠をじゃらじゃら揺らしながらバスを走らせる。
私と姉と一緒にいたいとこでそれぞれ一羽ずつ、
水色、黄色、ピンクのひよこを買ってもらいました。
名前もつけました、ヒヨ、ピヨ、チビ。
小さくてかわいいひよこ時代。
それはあっというまに過ぎ、
カラフルだった羽毛はだんだんと色あせ、白い羽毛に生え換わっていきました。
そういえばオスメスを区別して売っていたので、二羽はメスにしたのは、卵を産むことを期待したからでした。
しかしとさかがみるみるうちに生えて、気がつくと立派なとさかに…。
そう、三羽とも立派なおんどりに育ったのでした。
成長したニワトリは、朝は薄暗いうちから「コケコッコー!」と鳴きました。
あ、ニワトリっていきなり「コケコッコー」って鳴けるようになるわけじゃなく、
最初「コ~」と鳴きました。
「コ~」から「コケ~」になり「コケコッコー」になります。
ニワトリってけっこう凶暴でして、うちで犬を飼ってたのですが、
犬に威嚇し、羽毛を逆立てて「コケー!!!」と向かって行きました。
犬はおびえていました。ニワトリの勝ちです。
ピヨがとくに凶暴だったと記憶しています。
ニワトリは近づくとつっついてくるし、私は怖くてあまり近づかなくなりました。
そんなある日、私が学校から帰ってくると、
ニワトリの小屋がからっぽになっていました。
家におばあさんとおばさんがいたので、
「ニワトリどうしたの?」と聞くと、
おばあさんは
「ニワトリ好きな人にあげたよ」と言いました。
私は、ニワトリが好きな人にもらわれていって、良かった、と思いました。

追記
この話を、職場でしたところ、
同じようにお祭りでひよこを買って、ニワトリになったという人が
何人かいました。
そしてやはりニワトリは凶暴だったそうです。
あと、私より二つ三つ若い人は、カラーひよこを見たことがないそうです。
それから今になって「ニワトリ好きな人にあげた」という言葉は、
おばあさんのやさしさだなーと思いました。
コメント
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