去る2月11日、岡山市民文化ホールにて「第18回卒業演奏会」が行われました。
コンクールは中止になり、高校最後の年に全国大会を目指すことを許されなかった3年生の、最後の演奏会です。3年間、応援してくださった皆様と楽しく送り出してあげたかったのですが、入場者数の制限、演奏後のお見送りはしない、など、例年とは違う環境と進行の中での演奏会となりました。
第1部は、3年生の選抜メンバーによるソロ演奏です。
第2部は、アンサンブル演奏です。アンサンブルコンテスト中国大会で金賞をいただいたクラリネット4重奏チームと金管8重奏チームに加え、フルート4重奏、バリチューバ4重奏、木管5重奏を披露しました。
3部は吹奏楽のステージです。3年生主体のメンバーで『The Music-Makers』『ハンガリー狂詩曲第2番』を演奏しました。
そのあと、3年生は客席に降りて、1・2年生の演奏による『映画「フック」からハイライト』を聞きました。自分たちが引退したあとを引き継ぐ後輩の演奏を、どんな思いで聞いていたのでしょう。
今回の演奏会で唯一、部員全員でステージに上がり演奏した曲は『窓の外には』。入学してすぐに先輩から手話を教えてもらい、たった3、4日で保護者の皆様の前で初めて披露し、それから3年間、何度となく演奏してきた『窓の外には』ですが、最後の演奏でも歌うことは許されませんでした。
再び3年生主体のメンバーで『ミュージカル「エリザベート」セレクション』を演奏し、アンコール曲としてカーペンターズの『青春の輝き』を披露しました。最後に稲生先生は、今日で引退する3年生を立たせ労い、3年生はお客様に感謝の気持ちで挨拶をしました。
毎年、ホールでの演奏会の後は場所をホテルに移して、盛大に卒部会を催すのですが、今年は、そのままホールを少しお借りして卒部式をしました。3年生から家族への動画メッセージや、3年生から後輩へ、そして後輩から3年生へ、それぞれに気持ちを込めた替え歌動画を披露しました。
最後に後輩から花束をもらい、お互いに泣きながら、1・2年生からは感謝の気持ちを、3年生からは激励の言葉を掛け合いました。
18期生の皆さん、3年間、本当にお疲れ様でした。特に今年1年間は、本来なら経験しなくてもいい悔しいことや悲しいこともありましたが、3年生の皆さんが先頭に立って後輩たちを励まし、引っ張ってくださり、新しいことにもチャレンジして、去年以上の楽しい思い出がたくさんできました。春からは、それぞれの未来に向かって、新しい一歩を踏み出してください。いつまでも応援しています。そして、3年生の皆さんも変わらずに、明誠学院高校吹奏楽部を応援してください。皆さんの思いは必ず、後輩たちに繋がれています。