年末の大掃除でひとつのメモを見つけました。
テレビで見たアイデア発想法のメモです。
ちょうど昨年の今頃だったと思います。
作家の石田衣良さんが3日で絵本を作るというNHKの番組の企画
がありました。
そのなかで石田衣良さんの興味深いアイデア発想法がありました
ので紹介します。
石田さんは、「心を2段階で使う」といいます。
ひとつは「理性」の段階。もうひとつは、さらに下の段階の
「無意識」です。
石田さんはこの無意識を他人のような感じと言っており、"彼"や
"あいつ"と表現していました。
「考えているのは僕のなかの"彼"」であり、"彼"がアイデアを
持ってきてくれるというのです。
そして、この「理性」と"彼"の共同作業から作品が生まれるの
ですが、その共同作業がおもしろいと言います。
ただ、必死になるとひらめかない。リラックスしていてはじめて"彼"が
動きはじめるのです。おもしろさの種を探しはじめるのです。
そういって、石田さんはカフェでクラシックを聞き、リラックス
しながら絵本のストーリーを書き始めたのでした。
もうひとつアイデア発想法で思い出しましたことがあります。
同じくNHKのプロフェッショナルという番組のなかで脳科学者の茂木
健一郎さんは、アイデア発想法のポイントを以下の2つにまとめていました。
○とことん考えてから寝る
起きている間に一生懸命考えると、脳がそのことについて優先的に
処理する状態になる。
そして眠っている間に側頭葉の中で経験や知識が整理され、ひらめきが
生まれてくることがあると考えられる。
○場所を選ぶ
アイデアが出やすい場所に共通したポイントは、脳が外からの情報に
邪魔されない所。現代人はあまりにも情報がたくさん入りすぎているが、
ひらめきや発想はむしろ情報をある程度、遮断した所で生まれる。
また、経済評論家の勝間和代さんは著書『起きていることはすべて正しい』
のなかで「顕在意識」だけではなく「潜在意識の活用」の重要性を説いています。
この3つの話から学びとれるのは、アイデア発想のポイントは、リラックス
した状態で「無意識」を意識的に使いこなすことのようです。
何かをしていないと落ち着かない私ですが、ぼ~とする時間もどうやら必要の
ようです。私のなかの"彼"が何かを持ってきてくれるかもしれません。