年度初めの多忙な時期ではありますが、早く帰って子どもを
お風呂に入れなければいけないということで、最近、仕事中に
焦ってしまうことが多くあります。
そんなとき、ふと、この言葉が頭をよぎりました。
「悠々として急げ」
誰の言葉だったかすぐには思い出せなかったのですが、記憶
の紐を解いてみると、以前買った文藝春秋の臨時創刊号(平成
18年10月号)のサブタイトルになっている言葉でした。
この言葉を初めて見たときは、とくに気にも留めなかったの
ですが、改めてこの雑誌を読み返してみると、作家の開高健さ
んの座右の銘だということがわかりました。
開高さんがどういう思いでこの言葉を座右の銘としていたの
かはわかりませんが、今の私はこの言葉がしっくりきます。
忙しいなかでも焦らずゆっくりミスをしないように慎重に事
を進める。が、そうはいっても早く帰らなければいけないので
急ぐ。一見、矛盾するようですが、どちらの姿勢も大切であり、
慎重に素早く仕事をこなすということなのです。
「悠々として急げ」
当分、この言葉を頼りに仕事に励みたいと思っています。