ロシアのプーチンによるウクライナ侵攻は思ったほど進まず膠着状態に入った。
しかし戦況は徐々にウクライナ側有利に傾くだろう。
①アメリカによる軍事支援が本格化する。
5月に米国が決めたウクライナ支援は、総額400億ドル(約5兆円)で、日本の軍事費なみ、ロシアの軍事費約650億ドルに迫る。
②ロシアは長距離砲による無差別破壊がもっぱらで、効果がどれくらいあるか分からない。
逆に言えば、前線で戦う兵士の士気が上がらず、めくら滅法に長距離砲をぶっ放しているというのが実情なのか?
この作戦を指揮しているのはアレクサンドル・ドゥボルニコフ陸軍上級大将だが「シリアの虐殺人」と呼ばれた男だという。
しかしプーチンもこのドゥボルニコフも「人間のやる事ではない」ことをやるタイプだ。
③経済制裁がじわり効いて来る。ロシアがどこまで我慢できるか?
金融面で、もはや事実上のデフォルト状態。石油や天然ガスの禁輸も年末にかけて効いて来る。
ウクライナでの戦争の「出口」をめぐる思惑が入り乱れ始めた。
徹底抗戦のウクライナ支援派(アメリカ、イギリス、ポーランド)と交渉重視派(フランス)に分かれてきている。
戦況次第だが、現状では「徹底抗戦派」が優勢のようだ。
英国のジョンソン首相の言葉がぴったりか。
ワニに左足を食べられている最中に、
どうやってそのワニと交渉するというのか。