岸田首相が満を持してウクライナを電撃訪問した。
G7議長国としてウクライナ訪問はハードルが高かったが、何とか訪問できた。
しかし問題点もある。
キーウに着く前に報道が流れたことだ。
NHKや日本テレビに情報が漏れていたのか、あるいはキーウ訪問はあり得ると読まれていたのか。
いずれにしても報道各社とはこのようなケースで「報道するかしないか」の協定を結んでおくべきだ。
岸田首相にとってのもう一つの誤算は、日本がWBCで優勝したことだ。
準決勝も決勝も劇的な展開でスリル満点、国民が興奮する度合いはこちらの方が大きい。
全員野球と言う日本人好みの戦い方も感動を誘うものがあった。
岸田首相のキーウ電撃訪問も影が薄くなってしまった。
WBCの日本の優勝は、全員が心を合わせて戦ったこともあるが、やはり大谷とダルビッシュの参加が大きい。
アメリカで十分実績を上げている自信が、他のメンバーに伝播して「位負け」しなかった。
日本人は、不安になりやすいS型の遺伝子を持つ人の割合が多いが、これはあながち悪いとばかりは言えない。
この因子があると「一生懸命」をばねにして頑張るからだ。
このところ腹立たしい事柄が多すぎた。
首相のキーウ訪問の評価は難しいが、WBCの日本優勝は久々に明るい話題であろう。