行雲流水の如くに

塚田忖度発言にある日本人のメンタリティーを考える

統一地方選に飛び出した塚田国交副大臣の「忖度」発言は辞任で幕引きが図られようとしている。
しかしこのまま幕引きを図るには根深い問題点が未解決のままだ。

まず第一に次の発言に注目したい。
「大家敏志参院議員が(小倉に来て激励してくれ」と。渡世の義理には勝てません。麻生派は渡世の義理だけで生きています。」

渡世とは任侠の世界で言う世渡りだ。仁義を重んじ、困ったり弱っている人を放っておけず体を張ってその人たちの味方になることを言う」
麻生親分や大家弟分が応援している福岡知事選の候補が苦戦しているようだ。それでわざわざ新潟からおっとり刀で応援に駆け付けた。
しかし麻生親分が応援している候補に大義名分があるかというと、ちょっと無理がある。
親分の単なる私怨がもとで勃発した戦いという見方もあるからだ。「義」には正義がなければならない。

麻生組というのは親分自体が漢字があまり読めないようだから、知性の高い集団ではないのだろう。
「渡世の義理」などという一昔前の言葉を何の臆面もなく使っている。
今の若い人たちにはほとんど通用しないだろう。

次に注目したいのが次の発言だ。
「吉田幹事長が私の顔を見て、(塚田分かってるな、これは総理の地元と副総理の地元の事業なんだよ)と、私、すごく物分かりがいいんです。すぐ忖度します。」

今の自民党の「利益誘導」のやり方が如実に表れている部分だ。
物事をはっきり言わずにぼかしてしゃべり、絶対尻尾をつかませない。
かってはこの辺りが日本の良さだったが、グローバリズムが進展する世界の流れの中で、一周遅れになる可能性充分だ。
利益誘導型の政治にNOを突き付けられて自民党は野に下ったのだが、別の形で深く進行しているようだ。

今回も安倍・麻生は森加計問題と同様に「トカゲのしっぽ切り」で逃げ切ろうとしている。
野党もマスコミも「利益誘導型の政治」に対しさらに深堀すべきであろう。

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