民信なくば立たず 論語
孔子が、政治を行う上で大切なものとして軍備、食糧、民衆の信頼の三つを挙げ、なかでも重要なのが信頼であると説いた。
今や菅政権に対する国民の信頼は地に落ちてしまった。
「緊急事態宣言」や「蔓延防止措置」などを発するが、誰も言うことを聞かない。
コロナ疲れもあるのだろうが、後手後手に回る対策を信頼していないということだ。
9月には自民党総裁選。10月には衆議院の任期が来る。
否応なしにそれまでに、ポスト菅は菅なのか、それとも石破か岸田か河野なのかが決まってくる。
場合によっては政権交代と言うこともゼロではない。
政治の世界で「人柄の良さ」は必ずしも武器にはならない。
政治に限らず、実業の世界も当てはまるだろう。
「常に善人であろうとする者は、善人でない大勢の人々の中で破滅せざるを得ない」 マキアベリ
人柄という点で言えば、岸田文雄が一番だろう。
だから広島の参院選再選挙で貧乏くじを引いてしまった。
しかし次の眼はゼロではない。
新自由主義路線の菅首相に対し、宏池会の「中福祉・中負担」を主軸に戦えば面白い展開になる。
石破茂は国民的人気は高いが自民党内の人気がさっぱり。
政治評論家の田崎スシロー氏に言わせれば「飲み食いしないから」とのご託宣。
何ともふざけた政治評論家ではある。
「大穴」と見ておきたい。。
人気急浮上が「ワクチン担当」の河野太郎だ。
情報発信力はあるが、如何せん「出過ぎ」
根回しも下手のようだから必ず周りから足を引っ張られる。
所属派閥会長の麻生が「河野はまだ早い」と断を下したという。
これからの半年間、すべてが「コロナウイールス」と「コロナワクチン」が政局を左右する。
日本のトップリーダーたちの迷走をしばらく見なければならないのか。
何とも暗澹たる思いである。