世界の歴史上の12文明を見ると、雪の中で文明を作ったのは日本だけだ。
このところの地球温暖化で、日本はモンスーン気候的なイメージが膨らんでいる。
しかしかっては、地域によって異なるが1年の内1~4か月は、日本人は雪に閉じ込められていた。
この閉じ込められた期間、じっとモノを見つめ「縮み志向」の技を磨いていった。
ハマナスの実(石狩海岸にて)
海岸の砂地に生える落葉樹だが、よくこんな厳しい場所でといつも思う。
日本は江戸時代までは、閉鎖循環系の文明であった。
明治以降の西洋化の過程は、大量生産、大量消費の拡大開放系の文明に自ら身を投じたということだろう。
「和魂洋才」とはいまや名ばかりではなかろうか?
都市化と人口集中が進めば進むほど、コロナウイールスにとって好都合だ。
もしコロナが喋れたら大都市は、「住み心地が良い天国」と言うかもしれない。
ヤブカンゾウ(藪萱草)ユリ科ワスレグサ属
ワスレグサを身に着けると過去の憂いは忘れてしまうという中国の慣行がある。
わすれ草わが紐に付く香久山の故(ふ)りにし里を忘れむがため 大伴旅人
大宰府で望郷の念禁じがたく詠んだ歌
欲望あふれる若者たちが夜の街に繰り出すのは、ある程度やむを得ない。
自分の若いころを思い出すとそう思う。
彼らに必要なのはじっと家に閉じこもっていても、打ち込める何か を見つけ出せるかどうかだ。
いずれにしても彼らにこの国の未来を託さざるを得ないからだ。
薔薇(テレトン)
アプリコットの中心部をクリーム色が包み込む。
病気に強くコンパクトな癒し系