車の形をした煙草入れ、ブリキのおもちゃ(玩具)と自動車グッツのコレクション。

シガレットケースと呼ばれる車型のタバコ入れ、ブリキの玩具、貴重、珍品の車グッツを公開

プリンス自動車 スカイライン2000GT(54B)のカタログ

2011年09月26日 10時59分17秒 | 車のカタログ






今は、日産に吸収合併されたプリンス自工(プリンス自動車工業)の
スカイライン2000GTの復刻版カタログです。

1963年、『理想のファミリーカー』という公式キャッチコピーで登場した2代目スカイライン。
しかし、1964年に東京新聞が見出しに掲げた『羊の皮をかぶった狼』
のほうが印象に残っている方のほうが多いのではないでしょうか。

63年当初、S50型として発売された二代目スカイラインでしたが、
同年行われた第一回日本グランプリでは、出走したグロリア、
スカイラインともに、トヨタ、日産、いすゞといったライバル企業の前に敗退。
やっとベストテンにはいるという結果でした。

辛酸を舐めたプリンス技術陣は、抜本的なエンジン出力の増強が必要と、
ボディを前方に20センチ拡大して直列6気筒G7エンジンを搭載。
これをS54型として第二回日本グランプリに臨んだのでした。

出走したGTクラスの優勝候補は、ロードゴーイングカーとはいえ、
生まれながらの純レースカーであるポルシェ904。
レースは開始前から、このポルシェの独壇場とされていました。
ところがいざレースが始まると、スカイラインが互角の戦いを演じたばかりか、
一周のみとはいえポルシェを抑えてトップに立つという大活躍。
最終的にも国産ライバルを押しのけて総合2位を獲得したのでした。
いまだ国産車は欧州車には太刀打ちできないと言われていた時代。
生粋のレースカーにファミリーカーベースが一時でも競り勝ったという事実に、
日本のレースファンは大いに沸き立たったのです。
いわゆるスカG伝説の始まり、国産グランドツーリングカーの草分けが生まれた瞬間として、
いまだに語られる逸話です。

65年には、そのレースカー同様にウェーバー3連キャブを装着、
125馬力を発する2000GT(S54B-2)が発表。
その後シングルキャブ仕様の2000GT-Aが発売されたため、
3連キャブ仕様の2000GTは『2000GT-B』と改名されました。




アプリケーションテクノロジー株式会社



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小樽の石原裕次郎記念館で売... | トップ | ニッサンシルビアS11のカ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

車のカタログ」カテゴリの最新記事