ないかもしれないと思って覗くライラックの花房からはなかなか見つからないが
あるだろうと思って見る花房からはほどなくラッキーライラックが見つけられるように
私たちには簡単に見つけることが出来ます。
数メートル先で子供たちが歓声を上げる公園です。
プチブライスがベンチを横切ろうとしていました。
プレイフルピッグテイルのようです。
一瞬 目があった気がしました。
Σ(゚ロ゚)
驚いたことにプチブライスは、まっすぐに私に近づいてきてこう言いました。
「これから花摘みに行くの。取材していいよ」
取材かよ。
私の中のメルヘンな気持ちはだだ崩れしたのでした。
頭に「エゾ」はつかないツツジです。
なんて華やかで美しいのでしょう。
ツツジはプチブライスに言いました。
「私たちを摘んでいってよ。本当に美しいから。部屋が華やかになるわ。たくさん摘んでいくといいわ。
私はダメよ。私の隣をね!」
プチブライスはいいました。
「私の籠には大きすぎて あなたたちは一輪も入らない」
いいぞ!なんかちょっと童話風になってきた(゚▽゚)
おそらく まコポんさんが名前を教えてくれる、紫色のベルの形の花たちが言いました。
「私でも大きいかしら? 一輪ぐらいなら入るんじゃない?」
しゃらしゃらと音を立てそうで本当にステキ!とプチブライスは思いました。
籠に入らなくても手に持って帰ってもいいわ と。
しかしこの花の葉っぱがあまりにも立派過ぎて、プチブライスは近づくことが出来ませんでした。
しばらくしてプチブライスは籠を掲げて私に見せに来ました。
「たくさん摘めたよ~」
なんてステキな花かご!とてもゴージャスです。
この白い花は何なの?
「ぺんぺん草の花だよ」
ぺんぺん草=ナズナの花です。
確かにとても小さな花ですが、ぺんぺん草はプチブライスにとっては
背がとても高いと思うのにどうやって摘んだんでしょう。
「茎をたどってたぐれば花が摘めるよ」
想像できますか?
茎の根元を持ってその手を離さず、滑らせながら歩いていくと数十センチも歩けば、花にたどり着くというのです。
青い花はなあに?
「エゾムラサキだよ」
エゾムラサキとは、勿忘草(ワスレナグサ)の小さい小さいバージョンです。
ちなみに小さいバージョン(「小さい」が一回)のは「ムラサキ」というんだそうです。
どちらもプチブライスの小さい手のひらよりも小さな花です。
気に入った花が手に入って
プチブライスはとても満足そうでしたよ。
私もメルヘンが戻って満足です。
(>ε<o)プッ