ちのとこ

たぶん プチブライスな毎日。←えええ!?
 今はゴールデンカムイに浮気中です(多分来春くらいまで)。

カエルの名の下に平等。

2014-07-29 21:29:56 | ノイエルの森


ポシェットの中のカエルがある日、主張を始める。

「私は、ハナちゃんやエメラルドグリンのように足がないわけじゃない。
孫でもない。
カエルと言うだけでそれは、すなわち大人ということだ」



「自分の足で歩く」



「ポシェットも私のものだ」



「それ」
びたんっ



「お前が入れ」



「私が運んでやろう」



「いいか」



「よし」



「よいしょ」



「ぐぬ」



「同じ大人ではあるが、体格の差というものは認めなければならなかった」



「おとなげなかったな」



「きょうは疲れたからこのまま運んでもらうが、明日からは自分で歩くからな。
私はポシェットの飾りじゃないんだ。
ポシェットはお前にあげてもいいよ」


ポシェットのカエルの気持ちはわかったが、
わたし(ちの)は、ずっと失くすんじゃないかと気が気じゃなかったよ。
どうかこれからも、ポシェットの中にいてください。
お願いします。