さおだけ屋は・・・

最近の新人君は会計を知らない、借方貸方すら知らない。うちはもともと会計事務所系のファームなんで会計知ってて当たり前の文化だったんだけど、どうもそーゆー時代ではなくなったようだ。

ちょっとさびしい。

というわけで、たとえそれ系のプロジェクトじゃなくても、僕のプロジェクトにアサインした新人君には必ず会計についてレクチャーすることにしている。でも、仕事に直結しているならともかく、そうじゃないジョブの場合、よほどの向上心がない限りなかなか習得してくれないようで、それが僕の悩みだった。

で、どーやったら（少なくとも）興味を持ってくれるかという試行錯誤の中で手に取ったのがベストセラーの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか？』だった。なんか足しになるかなあと思ったんだけど。。。

身近な疑問を会計の視点から説明していく様はたしかに興味を呼び起こしてくれるし、「会計」を知っとかないと損すると思わせるあたり、なかなか。誰もが一度は疑問に思う事例も秀逸。でも、僕自身はちょっとがっかりだったなあ。なぜさおだけ屋が潰れないのかを、もう少し説明して欲しかった。だって、どう考えてもコストの削減しか手はないのに、そこを掘り下げるのではなく、単にさおだけ販売に便乗（？）してちょいと単価を上げる仕組みを用意しているというおちなんだよなあ。でも、手に取った目的は、僕自身の好奇心を満足させるためじゃないので、批判するのは筋違いだけど。。。

ま、1時間で読める本なので、もし興味のある方はどうぞ。会計知識のない人は間違いなく楽しめますよ。少しでも知識のある人は。。。欲求不満になります、と思いますので、やめたほうがよろしいかと。