ソ ラ イ ロ

ま、おいおい、適当に...

しばらくぶりに

2010年07月20日 | Weblog
久しぶりの歌舞伎ネタ。

七月大歌舞伎@新橋演舞場、夜の部を観てきました。結論、どの演し物もすばらしい。

『暫』
團十郎久しぶりの鎌倉権五郎。まず声がいい。闘病中だし高音部が割れてちょっと気にはなったが、十分だし、何より艶っぽい感じがした。「歌舞伎座・・・」ってアドリブもうけたしやっぱり團十郎はいいです。三津五郎、福助の鯰コンビも息が合っていてよかった。ちなみに、いつも思うんだけど、やっぱり戦闘シーンの相手は腹だし、せめてやっこにしてほしい。いきなり下っ端が出てきてやられるはどうかと思うが。。。

『傾城反魂香(土佐将監閑居の場)』
吉右衛門の当たり役『吃又』ですが、やっぱり感動ものです。今回『暫』みたさだったんですが、正直言って吃又のほうがよかったです。一番印象に残ったのは、死のうとした場面。(変な言い方ですが)芝居じみた形ではなく、いっさい芝居をせずにあっさりと短刀を手に取る姿。このあっさりとした感じがいかにも死を覚悟した様を逆に見事に表していたと思います。師匠将監から賜った着物をもっての泣き笑いのシーンもよかったです。あとは芝ジャックの女房おとく。これすごくよかったんじゃないでしょうか。ジャックより吉右衛門にあってるかもしれない。またこのコンビで観たいですね。ちなみに、例の絵はマンガでした、これもうちょっと何とかならんですか?

『馬盗人』
これ観た方がいいですよ。笑えます。馬が見得切って、八艘飛びますよ。すじは落語で似たのがありますが、実は馬が主人公、というのがサゲですね。ちなみに、三津五と息子の競演ははじめて観ましたが、やっぱり踊りは三津五の圧勝でした。当たり前か。

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