演劇人 RAKUYU

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移民の父、工野儀兵衛2

2018年07月21日 | 日記
1888年9月、カナダ・ビクトリアに
上陸。開拓の進んでいないバンクー
バーから鮭漁業の基地スティブスト
ンに到着。儀兵衛は松林を切り開き、
家を建てた。その頃はちょうど鮭漁
のシーズンで、フレーザー河を折り
重なるようにしてのぼる鮭の大群を
観て、その模様を故郷に急報した。

「フレーザー河ノ夏期ノ鮭漁期ニ至
レバ魚族ノ群集ハ海面ヲ圧シ未ダモ
ッテ我国ニ漁業者ノ見ザル光景ナリ」
とのちの文章に書き記している。

また、鮭漁に従事するカナダ人たち
も少数で鮭缶詰会社も小規模だが将
来有望であるとして、弟、親類、友
人を呼び寄せた。
翌年には村人たちを次々と呼び寄せ
た。人々は「つれもていこらい」と
ばかり儀兵衛を頼ってカナダにわた
り、やがて週百名にも達した。1892
年、増加する三尾村からの渡航者の
便を図るため、食料品の販売兼下宿
屋(ボーディングハウス)を始めた。
しかし・・・