演劇人 RAKUYU

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アリマあらすじ

2010年10月01日 | インポート

「今度、劇団RAKUYUで公演やります。見に来てください。」

「そう。今度はどんなお芝居??」 こんな時どう大筋を話してよいやら・・

困ってしまいます。

参考になればよいのですが、あらすじの紹介です。

プロローグ 女帝斉明天皇(アリマの父の妹)が病死し、その葬

       列を鬼たちが見ている。

       民衆は不安と混乱のどん底にいた。

一景    女帝崩御の3年前のこと。

       大化の改新によって統一国家へと進み始めた。

       中大兄は陰の実力者として「あのお方」と呼ばれ、

       恐れられていた。

       国家の統制を図るため、密告統制は強硬に

       進められ、民衆は恐怖と不安の中、疑心暗鬼に

       なっていた。

       アリマも厳しい監視下におかれた為、次第に鬱

       状態に陥っていった。

       その噂を確かめるため、密偵シビがアリマの

       付き人ヨネマロに接触してきた。

二景    中大兄の密偵となったアカエは「アリマ殺害」を

       ねらっていた。

       自分の養女で愛人でもあるヒタチをアリマのもと

       に送り込み 謀反を引き起こすよう画策する

       のであった。

三景    アリマは18歳。父、孝徳帝の崩御から事態は

       急変した。

       年若いアリマは自分の身の置き所に苦慮し、

       心身ともに疲れ、

       気の病に冒されていった。そんなアリマを心配して

       幼馴染の女の子チブサと皇子の幼いころからの

       忠臣コノシロがアリマの唯一の理解者である。

四景    気の病がひどくなるにつけ、アリマが思い浮かべる

       のはすでに亡くなったが慕い続けていた継母

       ハジヒトの姿であった。

五景    コノシロやヨネマロはアリマの病状重くなるに付け

       心配していた。

       オオイシのすすめで転地療法があると知ると、

       紀州日高出身のコノシロは牟婁の湯の療養を

       すすめるのであった。

六景    ハジヒトへの愛慕で苦悶するアリマをヒタチは

       誘惑し魅力の虜にしてしまう。アリマの欝は嘘の

       ように晴れていった。  思い通りに事が運ぶ

       のを喜ぶアカエは次の手を打つのであった。

七景    牟婁の湯で過ごすようになってから、アリマは

       心身ともに元気になっていった。

       そして、アリマは海の彼方に目を向けるように

       なっていった。希望の光が見えてきた。

八景    ある日、海でおぼれ、海女たちに助けられた

       アリマは生きる目的をみつけた。

       民衆の貧困や善意を知り、民こそ国の宝だ、

       と悟る。

九景    気持ちも晴れやかになったアリマはよき理解

       者 チブサとともに唐の国へ行くことを願う

       ようになった

十景    すっかり元気になり、都へ帰ってきたアリマ

       のもとにアカエが来た。

       中大兄・斉明天皇一行はアリマの薦めた

       牟婁の湯へ湯治に行った留守中のことで

       あった。朝廷を奪取する計画を進め、3か条

       の批判文書にアリマの署名をせまる。

       アカエの演技にのせられ、海外への夢に希望

       を託し、アリマは民衆の平安のためという

       説得に不用意にもサインする。

十一景   その書状が謀反の証拠として軍兵が邸をとり

       囲む。チブサを連れて海外への亡命計画は

       アカエによって封じられ、捕縛されてしまう。

エピローグ大勢の人たちの犠牲の中、大和朝廷は強固な

       官僚制中央集権国家へと変貌していった

       のである。アリマが唐に渡り、高官となって

       命を全うしたという墓誌が長安、現在の西安

       で発見されたという歴史学者の報告がよせ

       られた。