紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

【まんゆうき】今だからこそ注目する娘々の可愛らしさ

2010-02-02 01:12:56 | コミック全般
漫☆画太郎という漫画家をご存知の方も多いだろう。

↓こんな絵や


↓こんなグロい絵で有名な漫画家である。


ロックバンド『マキシマムザホルモン』のCDジャケットで知っている人も多いと思う。

そんな、漫☆画太郎先生作の【まんゆうき~ばばあと、あわれな げぼくたち】という漫画がある。



1994年頃、ジャンプに連載されていた作品で、迷作【珍遊記】の次の作品である。
画太郎の作品ということで、相変わらずグロさ全快かと思いきや、
主人公の『娘々』(にゃんにゃん)のキャラデザインが異様に可愛らしい。
他のグロキャラの中でひときわ際立つ存在となっている。

↓娘々


当時はこんな言葉はなかったが、今で言うところの"萌え絵"というものである。
ところが、さすが画太郎先生というべきか、可愛かろうがなんだろうが、
作中での扱いは他のグロキャラと同等に、殴られるわ血を吐くわでひどい有様。
むしろ、他キャラの倍はひどい目にあってたりする。



一応、彼女は仙人・『萬々』(まんまん)様の弟子であり、道士見習いという設定。


ところが萬々様は仙人というより妖怪。
たいていの話は、娘々が萬々様にボコボコにされるオチ。


連載してしばらくは、妖怪のことで萬々様に助けを求めにくる村人たちの相談を
娘々が渋々受ける、という一話完結妖怪退治モノだったのだが、
編集部からテコ入れが入ったのか、途中から謎の秘密結社のようなものが登場。



話が広がりを見せるかと思いきや、秘密結社が娘々をスゴ腕の道士だと勘違いして
勝手に自滅するという迷走っぷりを見せて最終回と相成った。



漫☆画太郎の作品は、最初滅茶苦茶面白そうな導入を見せておいて、息が続かず尻すぼみ、
というパターンが多い気がする。
【地獄甲子園】でも、最初面白そうに煽っておいて、途中で大迷走した上に夢オチだったし。
そんな、漫☆画太郎先生のスタミナのなさを際立たせる作品ではあるが、娘々の可愛らしさは
今もなお、色あせてないなーと思ったので取り上げてみた。



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