![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/bb/bcbd7f1d5c44e89c78a239ce6f11c45f.jpg)
【犬マユゲでいこう】という漫画を知っていますか?
「月刊Vジャンプ」で1994年から連載されているゲーム紹介漫画なのですが、
ゲーム雑誌の漫画で、しかもVジャンプの中でもあまり目立たない漫画なので
知ってる人は少ないかと思います。
が、僕はこの漫画大好きです。
2010年9月21日に、この「犬マユ」の最新刊がひさびさに発売されるということで、
ひとつ、この漫画の魅力についてこの場で大いに語ってみたいと思います。
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まず、この漫画は基本的に「ゲームを紹介する」漫画です。
毎回、ひとつのゲームを取り上げ、そのゲームについて作者・石塚裕子先生が
アレコレ語りまくったり、実際にゲームをプレイしたりするのが基本スタイルとなります。
(たまに石塚の近況報告で一話終わったり、牧場に乳搾りに行ったりとゲームまったく関係ない回もある)
ゲーム雑誌に連載されている漫画ということで、ゲームを紹介するのは当然なんですが、
この漫画で紹介するゲームは、どちらかというとマイナーなゲームを取り扱うことが多いのです。
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そのチョイスは、完全に作者・石塚先生の趣味。
ドラクエ・FFなどのメジャータイトルの発売日が近かろうが、石塚先生の心にひっかかるソフトが
あれば、優先度は完全にそっちに行きます。
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また、石塚先生がソフトに注目する部分もちょっとズレていて、
DC版【レンタヒーロー】を紹介した際には、
「ムダに5種類もあるノリノリの変身ポーズ」
「効果は同じなのにムダに多い食べ物」
「家の中のデザインがムダに凝ってる」
などと、「ムダ」を連呼してました。先生、セガに怒られますよ。
まぁ、言ってみれば、本誌が取り上げないニッチなゲームを拾って紹介することで
存在意義を出している漫画なのですが、なかなかどうして、これが面白いんです。
知らないソフトでも、石塚先生が面白おかしく(ちょっと茶化して)紹介してくれると、
不思議とやりたくなってくるんですよねー。
【エンドネシア】はこの漫画で紹介されてるのを見て、欲しくなって買っちゃったくらいですから。
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さて、ニッチなゲーム紹介がウリなこの漫画ですが、ニッチな方向に突き進みすぎて
時代に逆行することがたびたびあります。
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プレステ2全盛期に、SFC版「シムシティ」の攻略!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/f9/3c1792e0c79854d0689fe08262a87a91.jpg)
その翌月に、GB「カエルのために鐘はなる」の紹介!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/14/be4f36e19df293ca4253ad7fa39c3647.jpg)
読者質問コーナーで、PS「MOON」の攻略!
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同じく、質問コーナーで、FC「迷宮組曲」の攻略!
うーん、すごいぞ「犬マユゲ」。
時として「Vジャンプ」購読年齢層を完膚なきまでに無視した特集を組む先生ステキすぎます!
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マイナーなゲームの紹介がどうこうという以前に、石塚先生のゲームのプレイスタイルはちょっと変わってます。
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「かまいたちの夜」の主人公の名前を「透と百人の忍」、ヒロインの名前を「真理とヒグマ」にして
緊迫したサウンドノベルを完全に出オチギャグにしてしまったり、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/db/34040f50edf75912dea935befbdf8e44.jpg)
「ウィザードリィ」で、「柴犬」「ブラックバス」「ハムスター」「トルシエ」というキャラをつくり、
想像するとちょっと変な戦闘を楽しんだり、
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メジャータイトルでも物怖じせず、PS版「ドラクエ4」を"三章だけ"全力で金を稼いだり、
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PS2版「ドラクエ5」で、モンスターに自分の名前をつけて「世界の危機他人事プレイ」を楽しんだり、
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GBA版「FF5」で全員魔導士だけど、「かくとう」アビリティをつけてムキムキにしたりと
やりたい放題!!
一般的な攻略の観点からすると、おおよそ「ムダ」なプレイと言われても仕方ないようなことを、
石塚先生はあえてするのです。
なぜなら、「その方が楽しいから」!
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ゲームというものは自由に遊ぶもので、「こうプレイしなきゃいけない!」という決まりはないはずなのです。
それがいつのまにか、僕たちは「セオリー」とか「定石」とかに囚われて、自由なプレイができなくなって
しまっていないでしょうか??
サガシリーズで、人外やメカだけのパーティを作ったっていいじゃない!
スパロボで、弱いけど思い入れのあるユニットをフル改造したっていいじゃない!
ドラクエモンスターズやポケモンで、弱いけれども好きなモンスターを鍛えたっていいじゃない!
自分の名前を主人公に、好きな女の子の名前をヒロインにつけたっていいじゃない!
(その結果、思わぬストーリー展開で精神に深いダメージを負うことになってもいいじゃない!)
【犬マユゲでいこう】は、ゲームプレイの可能性を無限に広げてくれる素晴らしい作品なのです。
未読の方はぜひ一度読んでみては??
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ぜひオススメします。
強烈に覚えてる回があるならなおさらですね。
オマケもありますし。
wiki見ながら最新グラフィックの一本道ストーリー進める作業が意味不な人しかきっと解らないゲーム観。